試合レポート

ネーションズリーグ2021第4週レポート 西田が復帰するも負け越し 

2021年6月19日

⑫vsカナダ ●0-3(22-25, 23-25, 18-25)

石川のブロックと最多得点を上げたスクレーター Photo by FIVB

1セット目スタメン(サーブ順)

日本
S関田、OH石川、MB山内、OP清水、OH高橋藍、MB小野寺、L山本

カナダ
OHペリー、MBシュワーツ、OPスクレーター、OHマー、MBヴィグラス、Sサンダース、Lバーン

この試合は本当に誤算でした。やはり今大会のカナダの成績と2019年のワールドカップで西田が連続サービスエースを決めた勝ったイメージが強くて、勝ってに「勝てる相手」だと思ってましたけどそんなことはなかった。カナダ、普通に強かったですね。

この日の日本は石川含むガチメンバー、ただ藤井がまだ回復していないので関田がスタート。西田もベンチで控えておりました。カナダもミラノで石川のチームメイトでありポジション争いをしたマーをはじめ、イタリアなどヨーロッパでプレーする選手がならんでいました。

山内のクイックで先制すると、序盤は日本ペース。14-11の場面でサーブに下がった清水に代わり西田が登場。ワールドカップの再現なるかと思いきや、いいサーブは入ったものの1本でカナダにサイドアウトを取られる。その後サンダースのサーブをきっかけにカナダが追い付き、16-16の場面でマーが石川をシャットアウトして逆転に成功。その後シュワーツのサービスエースなどでカナダが更にリードを広げ、最後もシュワーツのクイックで22-25でカナダが第1セットを取ります。日本もサイドアウトは悪くはなかったんですが、相手セッターサンダースがセットをうまく散らして的を絞らせず、ブレイクチャンスに苦しみました。

クイック、サーブ、ブロックで大活躍だったシュワーツ Photo by FIVB

第2セット、関田はそれまでの石川中心の配球から、高橋藍や小野寺を使ってセットを散らします。これが功を奏したのかテクニカルタイムアウトは8-6とリードしてむかえます。しかし相手のヴァイグラスにエースが飛び出すと再びカナダペースに。日本も高橋藍を高梨に代えて攻撃力アップを図りますが、一度乗ったカナダの勢いを止めるには至らず、23-25でこのセットも落とします。日本はサーブがなかなか機能してくれませんね。

第3セットは序盤でマーに、中盤でペリンにそれぞれサービスエースを決められるなどしてカナダにペースを握られます。日本は高梨を高橋藍に戻してサーブレシーブの安定化を図りますが流れは変わらないどころかむしろ点差は離れていきます。オポジットのスクレーターをはじめカナダの勢いが止まりません。日本はセッターを大宅に代えてみたりしてもよかったでしょうが、関田はそのまま。オポジットを大塚に代えてみたりもしましたけどもうどうすることもできず。終盤にもヴィグラスとペリンにサービスエースを取られ、最後は関田のサーブが空を切って18-25でカナダが第3セットも取ります。

日本はまさかのカナダにストレート負け。逆にカナダは2年前の雪辱を見事に果たす形となりました。今日のカナダはサーブが強かったですね。日本は3セットで合計7本ものサービスエースをカナダに献上してしまっていました(しかもセッターを除くスタメン5人全員が1本以上とってます)。それは負けますわな。第3セットはまるでブラジルとやってるくらいの点差になっちゃいましたし。世界のサーブの恐ろしさを改めて痛感する試合となりました。山本のディグなどいいプレーもいっぱいあったんですけどね。これを糧にして残りの3戦に全力を出してほしいと思います。

Photo by FIVB

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