試合レポート

髙橋藍所属モンツァ、ペルージャに2敗目を喫しイタリアリーグ決勝戦は崖っぷち

2024年4月26日

イタリア男子バレーボールリーグのプレーオフ決勝第3戦、髙橋藍所属のモンツァは現地時間4月25日(木)にペルージャと対戦し1-3(15-25, 18-25, 26-24, 19-25)で敗れた。

髙橋藍はスタメンで出場し14得点の活躍だった。

第1セットスタメン

モンツァ
OH:マー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:レプキー(カナダ)
S:カショパ(ブラジル)
L:ガッジーニ(イタリア)

ペルージャ
OH:セメニウク(ポーランド)、プロトニツキ(ウクライナ)
MB:フラヴィオ(ブラジル)、ルッソ(イタリア)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ジャンネッリ(イタリア)
L:コラーチ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

MVP:OPワシム・ベンタラ
20得点(うちブロック4)
アタック効果率41.94%

OH髙橋藍 
14得点(サーブ2、ブロック1)
アタック効果率33.33%

この結果モンツァは決勝戦通算1勝2敗とした(5戦3勝方式)。

プレーオフ決勝第4戦は日本時間4月28日(日)25時00分からモンツァホームで行われる。

イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

トシキのコメント

この試合は会場に入りが遅れてしまったため1セット目途中からの観戦でした。

モンツァがペルージャのサーブに圧倒された試合となりました。

特に第1セットはサーブだけでペルージャに5本のエースをくらい、15-25と大差で落とします。

その後もなんとか耐えれた3セット目を除いて、ペルージャのサーブとそれに付随するブロックに苦しめられた試合となりました。

特にサーブターゲットとなっていたマーのサーブレシーブが安定せず、4失点を与えてしまうなど少なくない相手がブレイクを奪うきっかけとなってしまっていました。

また守備の不安定さが影響したのか、最多得点とMVPを獲得した第2戦と打って変わってアタックでも被ブロックなど失点が目立ちました。

一方、その対角を務める髙橋は相変わらずの安定感を誇り、高い守備力とアタック決定率を保ちました。第3セットを接戦の末に取れたのも彼のパイプ攻撃などで得点を重ねられた部分が非常に大きかったと思います。相手のレオンの強力なジャンプサーブも物ともしていませんでした。

しかしオポジットのベンタラ、アウトサイドヒッターのセメニウク、プロトニツキ、そして途中からコートに入ったレオンとすべてのサイドアタッカーが高い決定率を誇ったこの日のペルージャには髙橋ひとりの力ではどうすることもできません。

やはりモンツァは良くも悪くもマー次第のチームなのかなと改めて感じました。

彼がいかにサーブレシーブでの直接失点を抑えられるか。Aパス、Bパスではないとしても、アタックに繋げさえできればラリーから有利な状況を作って得点できる力を今のモンツァは持っていると思います。

プレーオフ準々決勝、準決勝ともに5戦戦って勝ち上がってきたモンツァ。

特に準決勝のトレンティーノ戦でも2連敗からの3連勝の大逆転勝利でした。

諦めるにはまだまだ早い。

日曜日にホームで勝って、来週またペルージャに戻ってきてくれるでしょう。

Photo: Legavolleyball.it、筆者撮影

-試合レポート
-, , , , , ,