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宮浦健人所属ニサ、下位ルブリンにまさかの敗退

2022年11月7日

ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)第8節、宮浦健人所属でリーグ3位のニサは現地時間11月6日(日)にアウェイで同13位ルブリンと対戦し、1-3(27-29, 20-25, 25-19, 22-25)で敗れました。

宮浦はこの試合1~3セット目はリリーフサーバーとして、4セット目は途中からオポジットとしてコートに立ち、サーブとスパイクで2得点をあげました。

第1セットスタメン

ニサ

OH:ゲルジョット(ポーランド)、クファソフスキ(ポーランド)
MB:ゼブラ(アルゼンチン)、アブラモヴィッチ(ポーランド)
OP:ベンタラ(チュニジア/ ポーランド)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)

ルブリン

OH:ユジュヴィク(ポーランド)、ヴォダルチク(ポーランド)
MB:ノヴァコフスキ(ポーランド)、ジェンドリック(アメリカ)
OP:ファリーナ(ポーランド)
S:コメンダ(ポーランド)
L:ワッテン(アメリカ)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セット、序盤ニサはOHゲルジョットのスパイクで得点を重ねますが、ルブリンのノヴァコフスキとジェンドリック両ミドルのクイックとブロックに苦しみ6-9と相手にリードを許します。

しかしOHゲルジョットのサーブから連続ブレイクに成功し10-10と並ぶと、そこからはお互い競った展開を見せます。

ただセッターのトスワークは対照的で、OHゲルジョットとOPベンタラにトスを集めるニサのズコウスキに対し、ルブリンのコメンダはミドルを上手く絡めた配球をみせます。

そして21-20となったところでニサはリリーフサーバー宮浦を投入し、強烈なサーブで相手を崩してブレイクに成功し22-20とリードを2点差とします。

しかしそのあとOPファリーナのエースで23-24とルブリンが先にセットポイントを握り、そのままデュースにもつれます。

ニサはここでもゲルジョットがスパイクで踏ん張りますが、ルブリンのOHヴォダルチクの決定力も高く、最後はニサのOPベンタラがブロックに捕まり27-29でルブリンが第1セットを取ります。

第2セット、ニサはOHクファソフスキに代えてOHブシェク(ポーランド)をスタートから起用。

しかしこのセットも序盤からOHヴォダルチク、MBノヴァコフスキのスパイクが面白いように決まったルブリンに10-14とリードを許したまま中盤まで進みます。

その後OHゲルジョットのサーブからズコウスキのブロックなどで16-17とニサが1点差まで詰め寄り、再びリリーフサーバー宮浦を投入し同点に追いつこうとしましたが今回はブレイクならず。

そこからMBジェンドリックのエースなどで逆にルブリンが17-21と再びリードを広げ、最後はOHヴォダルチクのエースで20-25としてこのセットもルブリンが取ります。

第3セット、後がないニサはOHブシェクに代えてOHエルグラオウイ(モロッコ)を、MBゼブラに代えてMBヤンコフスキ(ポーランド)をスタートから起用します。

すると序盤からOHエルグラオウイがスパイクで、MBヤンコフスキがブロックで得点をあげて12-7とニサが大きくリードを広げます。

その後もニサの勢いは止まらず、MBヤンコフスキがこのセット3本目のブロックポイントを決めて23-14と更にリードを9点差とします。

ここからOPファリーナのサーブがOHゲルジョットを何度も崩してルブリンに23-19と詰め寄られますが、OPベンタラのスパイクでニサがセットポイントを握ると、最後はリリーフサーバー宮浦がサイドラインギリギリにサービスエースを決めて25-19としたニサがセットを奪い返します。

第4セット、このまま勢いに乗りたかったニサでしたがOPベンタラが序盤で2度も相手ブロックに捕まるなどして4-7とルブリンにリードを許します。

そこでニサはベンタラに代えて宮浦をオポジットとしてコートに投入すると、その宮浦がすぐさまスパイクを決め、更にセッター、ズコウスキのブロックやゲルジョットのエースが決まり8-8と追いつきます。

しかしそこから相手のサーブにニサが苦しみアタックをなかなか決めることができない一方、ルブリンはOHヴォダルチクがスパイクを決めまくって気づけば13-20とルブリンが大きくリードします。

ニサはその後OHゲルジョットのブロックなどで22-24と2点差まで追いつきますが、最後はルブリンのOPファリーナのスパイクがニサのブロックを弾いて22-25とし、ニサは1-3でルブリンに敗れました。

MVPは23得点(うちサーブ1、ブロック3)、アタック決定率57%を記録したルブリンのキャプテンOHヴォダルチク。

宮浦は2得点(うちサーブ1)、アタック決定率20%でした。

これでニサは通算5勝3敗16ポイントで暫定4位。

次節は現地時間11月13日(日)20:30(日本時間翌4:30)からホームで同3位のザビエルチェと対戦します。ザビエルチェはかつて古賀太一郎(現東京グレートベアーズ)が3シーズン在籍していたチームです。

感想など

この日は17:30からニサ、19:00から石川のミラノの試合が予定されていたので、「下位チーム相手だから3-0で勝ってミラノの開始時間にギリ間に合うな!」と思っていたらそんなことはなかったです(笑)。

やはりサーブレシーブがよわいニサ。

OHゲルジョット、アタックは21得点、決定率64%とこの日もハイパフォーマンスをたたき出してくれましたが、その一方でサーブレシーブ成功率は37%で失点3。

OHエルグラオウイなんかはサーブレシーブ成功率18%で失点3…。

これじゃあ勝てんだろうよ…。

あとOPベンタラも被ブロック5本とらしくなかったですね。

その不調のベンタラから宮浦が代わって入った直後はイケイケな感じで、今日こそ宮浦がオポジットとしてコートに立っての初勝利をあげられるかと期待しましたが、まだその日ではなかった。

宮浦本人もそこからスパイクを決められていませんでしたしね。

ニサのサーブレシーブがよくないことはわかっているので、その部分を上回るほどにサーブで殴り勝っていかないといけないんですが、この日はそれが上手く出来ていませんでした。

3セット目を除いてルブリンのサーブレシーブはとても堅く、特にリベロのワッテンに仕事をさせすぎてしまっていました。

ワッテン仕事人でした。

またセッターコメンダもミドルにガンガントスをあげていて、ノヴァコフスキなんかはミドルなのにアタック18本打って13本決める、決定率72%の大活躍でしたし。

ちなみにこのノヴァコフスキは長くポーランド代表ミドルを務めていたピオトル・ノヴァコフスキ(現ワルシャワ)とは別のノヴァコフスキです。

でも彼もB代表経験があり、他の国だとA代表に選ばれてもおかしくない選手です。

ポーランドにはこんな世界的には無名だけど実力ある選手がゴロゴロいます(笑)。

ルブリンのノヴァコフスキはピオトルに比べると胸板が厚くがっちりしているので、僕は「胸板のノヴァコ」と勝手に呼んでいます(笑)。

胸板のノヴァコ(中央)。なかなかのイケメン。

そう言われるとMVPだったOHヴォダルチクもB代表経験のある選手ですね。

またこの選手は2020/21シーズンにはイタリアのパドヴァでプレーしていました(ちょうど石川が抜けて髙橋が入る前のシーズンだったので彼らとは被ってません)。

とにかくニサは、特にゲルジョットはサーブレシーブ頑張れ!

そんで今シーズンどこかで宮浦オポジットでの勝利を見てみたい!!

なお次節のザビエルチェ戦は現地観戦予定です!!!

写真:PZPL

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