日本代表

石川祐希所属ミラノ、首位ペルージャに0-3で敗れる

2022年11月7日

イタリア男子バレーボールリーグセリエA第6節、石川祐希所属のミラノは現地時間11月6日(日)にアウェイで首位ペルージャと対戦。

試合は0-3(24-26, 22-25, 18-25)のストレートでミラノが敗れました。

石川祐希は4試合ぶりにスタメン出場し7得点の活躍でした。

第1セットスタメン

ミラノ

OH:石川、エバディプール(イラン)
MB:ヴィテッリ(イタリア)、ロセル(アルゼンチン)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)

ペルージャ

OH:セメニウク(ポーランド)、プロトニツキ(ウクライナ)
MB:ソレ(アルゼンチン)、フィラヴィオ(ブラジル)
OP:リヒリツキ(ルクセンブルク/ イタリア)
S:ジャンネッリ(イタリア)
L:コラーチ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セットは石川のサーブからスタート。

序盤からミラノはペルージャのサーブに苦しみ、OHプロトニツキの2連続エースなどで3-7とリードを許します。

しかしその後ペルージャにミスが重なり、またMBヴィテッリが要所でクイックを決めて12-12とミラノが追いつきます。

そこからはパトリィとリヒリツキの両OPを中心とした点取り合いとなり、24-24とお互い譲らないままデュースに突入します。

しかしOHセメニウクがすぐさまサイドアウトを取って24-25とすると、最後は石川のスパイクがアウトとなり24-26でペルージャがセットを先取します。

第2セットは中盤まで競った展開となり、お互いOPを中心に点数を重ね16-17となります。

しかしそこからミラノのOPパトリィ、MBロセルがブロックに連続して捕まり16-20とペルージャにリードを広げられてしまいます。

ミラノはポッロのブロックや相手のミスなどで22-23と1点差まで追いつきますが、その後のチャンスをものにすることができず、22-25でこのセットも失います。

第3セット、ペルージャがMBフラヴィオの迫力あるクイックを多用して得点を奪う一方、後がないミラノは序盤から石川がキレのあるスパイクを立て続けに決めるなどしてこれに応戦し、13-13と中盤まで競った展開を繰り広げます。

しかしミラノにタッチネットのミスが続いて14-17と点差を広げられると、更にOHセメニウクのサービスエースで16-21とペルージャが5点差をつけてセット終盤を迎えます。

ミラノもなんとか追いつこうとしますが、なかなかペルージャからブレイクを奪えません。

逆にOPリヒリツキが石川のレシーブを弾くサービスエースを決めてペルージャが18-24とマッチポイントを握ると、最後はセッター、ジャネッリの相手をツーアタックが決まって18-25とし、ミラノは0-3のストレートでペルージャに敗れました。

MVPは17得点(うちサーブ1、ブロック2)を記録したペルージャのOPリヒリツキ。

石川祐希は7得点、アタック決定率35%、サーブレシーブ成功率23%と振るわない数字でした。

これでミラノは通算3勝3敗7ポイントで暫定8位。

次週は現地時間11月13日(日)15:30(日本時間23:30)から、アウェイで髙橋藍が所属するパドヴァと対戦します。

感想など

石川スタメン復帰おめでとう!!

まずこれが純粋に嬉しかったです!

1, 2セットは調子がよくなく、アタックでもレシーブでも苦しんでいるように感じましたが、第3セットはキレッキレで両サイドから超クロスに凄まじいスパイクを放ってました!!

実際この試合で取った7点のうち、5点は第3セットで取った点数ですし。

特にS1ローテのときのライト側からのスパイクがキレッキレすぎて震えました(笑)。

めちゃめちゃ気持ちが籠っていたというか、ここにきてギアをかなり上げてきているのが画面越しからも伝わり、「これこれ!この石川祐希を見たかったんだよぉぉぉぉぉ!!」とゾクゾクさせながら応援していました(笑)。

あとこの試合はMBヴィテッリ兄さんが要所でいい働きを見せてくれていました。

エース2本、ブロック2本、アタック決定率70%と数字上も素晴らしい活躍!

そんな頼れるヴィテッリ兄さんですが、実は年齢は石川の1コ下なのでご注意ください(笑)

兄さん(26)のクイック

でもやはり相手は首位ペルージャ。

今シーズン唯一の負けなしで、先日行われたスーパーコッパ(前シーズンのリーグ戦上位4チームで行われた大会)でも優勝した最強チームです。

チームの看板はキャプテンで世界最高の選手とも言われるOHレオン(ポーランド)なんですが、この試合には出ていませんでした。

それでも控えのOHプロトニツキもウクライナ代表のキャプテンで、今年の世界選手権でウクライナ代表のベスト8入りの原動力となったすごい選手ですし、対角のセメニウクはポーランド代表で昨季の欧州チャンピオンズリーグMVPに選ばれた選手です。

セッターのジャネッリもイタリア代表キャプテンで今年の世界選手権MVPです。

ペルージャはこんな感じで各ポジション、控えも含めてメンバーが豪華で選手層でも今季ナンバーワンで、正にバレー界の銀河系軍団なんです!!

でもこの前のパドヴァはこのチームに対して1セット取ったので、ミラノも1セットは頑張って取ってほしかったですけど、そんなに甘くはなかったですね…。

この試合は特にペルージャ両OHのサーブと、MVPも獲得したOPリヒリツキのスパイクにいいようにやられちゃいました。

ペルージャ。マスコットのクオリティにはノーコメント。

ミラノがんばれ、とにかくまずはサーブ、そんでサーブレシーブだ!

このままでは来週のパドヴァ戦でも髙橋藍に簡単にサーブを返されちゃいますよ!そんでペコヴィッチにエース取られちゃいますよ!

いやあ、来週の日本人対決楽しみですね!!!

写真:Lega Pallovolo Serie A

なおイタリアリーグは全試合Volleyball World TVで生配信、アーカイブ配信されています!まだ利用されていない方は、下記リンクから視聴方法を確認して一緒に選手を応援しましょう!!

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