ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)第7節、宮浦健人所属のニサは現地時間11月2日(水)にホームでオルシュティンと対戦し、3-0(25-20, 25-19, 25-20)のストレートで勝利しました。
宮浦はこの試合リリーフサーバーとして出場し、サービスエースを1本決めるなどチームの勝利に貢献しました。
第1セットスタメン
ニサ
OH:ゲルジョット(ポーランド)、クファソフスキ(ポーランド)
MB:ゼブラ(アルゼンチン)、アブラモヴィッチ(ポーランド)
OP:ベンタラ(チュニジア/ ポーランド)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)
オルシュティン
OH:ピリンスキ(ポーランド)、アンドリンガ(オランダ)
MB:エヴリル(アメリカ)、ポレンバ(ポーランド)
OP:ブトリン(ポーランド)
S:トゥアニンガ(アメリカ)
L:チウナイティス(ポーランド)
この試合のスタッツはこちら
試合レポート
第1セット、ニサは序盤からサーブとディフェンスが機能し、OHゲルジョットのエースなどで8-3と好スタートを切ります。
オルシュティンもMBエヴリルのクイックやブロックなどで得点しますが、ニサはOHクファソフスキのスパイクに加え、セッターズコウスキのサーブが走って連続ブレイクに成功して20-13とリードを広げます。
その後一時2点差まで詰め寄られますが、終盤リリーフサーバーで起用された宮浦の強烈なサーブからMBアブラモヴィッチがブロックを決めてセットポイントを握ると、最後は相手のサーブミスで25-20となり、ニサが第1セットを取ります。
第2セットは中盤まで競った展開が続きます。
ニサのOPベンタラが高さのあるスパイクを決めると、オルシュティンのOPブトリンがパンチ力抜群のスパイクを決めてお互い一歩も譲りません。
オルシュティンはエヴリルのブロックをきっかけに14-17と一時リードしてみせますが、その後ニサのズコウスキが連続のツーアタック、更に好サーブからMBゼルバのブロックを含む連続ブレイクを演出して22-18と逆転に成功します。
中盤まで面白いほど決まっていたブトリンのスパイクがまったく決まらず苦しくなったオルシュティン。
逆にニサのベンタラの好調は続き、最後もベンタラのスパイクが決まって25-19でこのセットもニサが取ります。
第3セット、オルシュティンはOPにブトリンを代えてクルルを起用。
そのクルルが期待に応えてスパイクを立て続けに決めると、ニサのクファソフスキやベンタラもまた連続してスパイクを決めるなどして、16-15と点差が離れないままセット終盤に差し掛かろうとします。
この場面でニサはリリーフサーバー宮浦を再び投入。
対角線上に放った鋭いサーブはOHリピンスキの腕を大きく弾いてエースとなり、17-15とニサが一歩抜け出します。
その後もベンタラのサービスエースや、このセットから入ったリベロビニエクの好ディグからのブレイクポイントで23-18とニサがリードを広げると、最後はキャプテン・クファソフスキのスパイクが決まって25-20となり、このセットもニサが取ってオルシュティンにストレートで勝利を決めました。
MVPは10得点(うちブロック1点)、アタック決定率60%を記録したOHクファソフスキが選ばれました。
この結果、ニサは通算成績を5勝2敗16ポイントとし、暫定3位を維持しています。
次の試合は現地時間11月6日(日)17:30(日本時間翌1:30)から、アウェイでルブリンと対戦します。
感想など
また宮浦がエースを取ってくれました!!
Kento ace! #PlusLiga pic.twitter.com/HtiNXF3Bzl
— PSG Stal Nysa (@nysa_stal) November 2, 2022
そしてまたゲルジョットに持ち上げられてるし(笑)
1セット目はエースではなかったですが、こちらもきちんと味方のブレイクをアシストできたので、今日のブレイク率は2/2の100%。
今までもそうでしたが、宮浦サーブでのブレイク率は本当に高いです。
少なくともサーブに関しては監督の信頼とファンの期待をがっちり掴んでいるに違いありません!!
毎回なにかやってくれる感がすごい。
宮浦に限らず、今日のニサは全体的にサーブがとても機能していました。
前回の試合ではニサのOHゲルジョットが相手のサーブに狙われてボロボロでしたが、この試合では逆にニサが相手のOHリピンスキを徹底的に狙って崩し、彼から計6本ものエースを奪うことにも成功しました。
またサーブが機能したことで、ブロックも機能して3セットで11本もブロックポイントを獲得しています。
やはりニサの強みはサーブだなと改めて感じさせてくれましたね。
MVPのクファソフスキはもちろん素晴らしい活躍でしたが、個人的にはズコウスキにMVPを上げてほしかったですね。
サーブはもちろん、第2セットの連続ツーアタックの相手への精神的ダメージはとても大きかったんじゃないでしょうか(笑)。
でもミドルの本数が少なく、決定率も低かったのは気になりますね。
ここが彼の課題でしょうね。
一方のオルシュティンにももっと頑張ってほしかったです。
ニサ同様ここまで高成績を残していましたし、オポジットのブトリンは個人的に好きな選手でもあるので、もっとベンタラとのアツい打ち合いを見たかったな…。
個人的にはポーランド代表のオポジットはこの2人になってほしいなと思っています!
あ、ごめんよクレク……(笑)。
とにかく、ますます勢いに乗ってるニサ!!
宮浦の出番も増えますように!!!
写真:PZPL, PSG Stal Nysa