ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)第6節、宮浦健人所属のニサは現地時間10月30日(日)にホームでヤストシェンブスキ・ヴェンギェル(以下JW)と対戦し、0-3(22-25, 18-25, 13-25)のストレートで敗れました。
宮浦はこの試合1, 2セット目は途中から、3セット目は今季初めてスタートから出場し6得点、アタック決定率60%と高い数字を残しましたが、チームに流れをもたらすには至りませんでした。
第1セットスタメン
ニサ
OH:エルグラオウイ(モロッコ)、ゲルジョット(ポーランド)
MB:ヤンコフスキ(ポーランド)、アブラモヴィッチ(ポーランド)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)
JW
OH:クレヴノ(フランス)、フォルナル(ポーランド)
MB:ヴィシニェフスキ(ポーランド)、グラディル(ウクライナ/ ポーランド)
OP:ボワイエ(フランス)
S:トニウッティ(フランス)
L:ポピフチャク(ポーランド)
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試合レポート
第1セット、ニサは今季初スタメンのエルグラオウイのスパイクなどでコンスタントにサイドアウトを取っていきますが、度々ミスが出てしまい序盤で連続得点のチャンスをものにできません。
10-11となったところでニサが相手のブロックに連続で捕まり10-13とリードされてしまします。
その後もニサのOPベンタラに続けてスパイクミスが出てしまい13-16となったところで、ベンタラに代わり宮浦がコートに立ちます。
宮浦はスパイクで得点を決めてチームを鼓舞しますが最後まで点差を縮めることができず、OHフォルナルのスパイクで22-25としたJWが第1セットを奪います。
第2セットは序盤ベンタラの高さのあるスパイクが決まると、その後エルグラオウイの好サーブからヤンコフスキのブロックが決まるなどして5-1とスタートダッシュに成功します。
しかしそこからJWは味方の好サーブからOPボワイエが決めまくり7-7とすぐさま同点に追いつきます。
その後もボワイエの勢いはとまらず、ニサのOHゲルジョットがサーブレシーブで崩されるのも相まって13-18とJWが逆にリードを広げます。
ニサは2枚替えで宮浦とセッターシュチュレクを投入して状況の改善を図りますが、フォルナルのエースなどでJWが更に点差を広げ、最後はMBグラディルのクイックが決まって18-25でこのセットもJWが取ります。
第3セットは今季初めて宮浦がスタートから起用されます。
その起用に応えるべく、宮浦は序盤から相手ブロックを弾き飛ばすスパイクで得点していきますが、ニサはなかなか連続得点を取ることができません。
むしろJWの方がサーブが機能してじわじわと点差を広げていく展開に。
8-12とJWが4点リードする場面で、またもボワイエが爆発して3連続サービスエースを奪い8-15と一気にその点差を広げます。
その後もニサのサーブレシーブ・トラブルがなかなか改善されず、JWのOHクレヴノ、MBヴィシニェフスキにもエースを献上してしまいます。
最後はクレヴノのスパイクで13-25としてJWがニサをストレートで下しました。
MVPは18得点(うちサーブ3点、ブロック1点)、アタック決定率64%を記録したJWのボワイエが選ばれました。
この結果、ニサは通算成績を4勝2敗13ポイントとなりましたが暫定3位を維持。
次週は現地時間11月2日(水)16:30(日本時間翌0:30)から、ホームで5位のオルシュティンと対戦します。
感想など
まず宮浦のオポジットアタッカーとしての活躍が見られたことはとてもよかったです!!
トータル1セットとちょっとの出場でしたが、強豪のJWに対してアタック決定率60%は素晴らしい。
以前のインタビューで「自分は通用する」と言ってもらいましたが、今回の活躍を見てその言葉に僕自身も確信を持ちました。
宮浦はポーランドリーグで通用します!!!
あと欲を言えばサーブでもう少し活躍できればよかったですが、やはり首位のチームだけあってそこまで甘くはなかったですね。
ニサはこの試合、もともと課題として出ていたサーブレシーブのもろさが全面的に出てしまいした。
特にゲルジョットが狙われまくり崩されまくっていました。
やはりニサはここの課題をクリアしない限り、今後も苦しむことになるかと思います。
ただこの試合はいつもスタメンで出ていたキャプテンのクファソフスキが1度もコートに出てこなかったですね。
彼がいたら少しは楽になっていたかもしれませんが、ゲルジョットには今後のポーランド代表入りのためにもサーブレシーブを頑張っていただきたい!!
あとこの日はサーブもよくなかったぞゲルジョット!
期待しているからこそ厳しく言います!(笑)
またJWはボワイエが凄まじかったですね。
2セット目はスパイクが打てば決まるような状態で、セッターのトニウッティもバンバン彼にトスを上げてましたし、第3セットの3連続サービスエースもニサを絶望に突き落としましたし…。
それ以外の選手たちもみんな堅いというか隙がなかったですね。
JWは準優勝だった昨シーズンからスタメン全員が残っていて、スーパーカップも含めて今シーズン未だ無敗の優勝候補筆頭のチームです。
でも後半の再戦では、サーブレシーブを強化し、逆にサーブで攻めて白星をあげよう!!
写真:PZPL