日本時間7月27日(土)16時から試合開始となるバレーボール男子日本代表のパリオリンピック初戦、予選プールCドイツ戦について解説しています。
出場メンバー
日本
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監督:フィリップ・ブラン(フランス)
*1 西田有志 OP 2000/01/30 187cm 大阪ブルテオン
*2 小野寺太志 MB 1996/02/27 200cm サントリーサンバーズ大阪
*3 深津旭弘 S 1987/7/23 183cm 東京グレートベアーズ
*4 宮浦健人 OP 1999/02/22 190cm ジェイテクトSTINGS
*5 大塚達宣 OH 2000/11/05 194cm ミラノ(イタリア)
*6 山内晶大 MB 1993/11/30 204cm 大阪ブルテオン
*8 関田誠大 S 1993/11/20 175cm ジェイテクトSTINGS
10 髙橋健太郎 MB 1995/02/08 201cm ジェイテクトSTINGS
12 髙橋藍 OH 2001/09/02 188cm サントリーサンバーズ大阪
14 石川祐希(C)OH 1995/12/11 191cm ペルージャ(イタリア)
15 甲斐優斗 OH 2003/09/25 200cm 専修大学
20 山本智大 L 1994/11/05 171cm 大阪ブルテオン
リザーブ
11 富田将馬 OH 1997/06/20 190cm 大阪ブルテオン
パラメータ
アタック:★★★★
ブロック:★★★
サーブ:★★★★★
レシーブ:★★★★★★
トス:★★★★★
ドイツ
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監督:ミハウ・ヴィニャルスキ(ポーランド)
*1 クリスティアン・フロム OH 1990 204cm Rapid București(ルーマニア)
*5 モリッツ・ライヒャルト OH 1995 194cm Berlin
*6 ヨハネス・ティレ S 1997 186cm Berlin
*9 ゲオルギ・グロゼル OP 1984 200cm Arkas Spor(トルコ)
10 ユリアン・ツェンガー L 1997 190cm Padova(イタリア)
11 ルーカス・カンパ(C) S 1986 196cm Gdańsk(ポーランド)
12 アントン・ブレーメ MB 1999 206cm Jastrzębski Węgiel(ポーランド)
13 ルーベン・ショット OH 1994 193cm Berlin
14 モリッツ・カリチェク OH/OP 1996 191cm Olsztyn(ポーランド)
21トビアス・クリック MB 1998 210cm Berlin
22 トビアス・ブランド OH 1998 195cm Warszawa(ポーランド)
25 ルーカス・マーゼ MB 1998 208cm Chaumont(フランス)
リザーブ
17 ヤン・ツィマーマン S 1993 191cm Taranto(イタリア)
パラメータ
アタック:★★★★
ブロック:★★★★
サーブ:★★★★★
レシーブ:★★★★★
トス:★★★★
最近の対戦
ネーションズリーグ2024予選ラウンド(2024年6月5日)
⚪︎日本 - ドイツ 3-2(25-22, 22-25, 25-27, 25-23, 15-8)
予想スタメン
ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
日本
OH:髙橋藍、石川
MB:小野寺、山内
OP:西田
S:関田
L:山本
平均身長(リベロ除く):190.83cm
ドイツ
OH:ショット、ブランド
MB:ブレーメ、クリック
OP:グロゼル
S:カンパ
L:ツェンガー
平均身長(リベロ除く):200.00cm
試合展望
サーブでどれだけ攻められるか、サーブレシーブでどれだけ耐えられるか
日本が世界ランキング2位に対しドイツは10位と数字上は差があるが、今年のネーションズリーグ予選ラウンドでもフルセットを戦ったことからわかるように実際の実力差は僅かである。
さらにパリ五輪本番では大ベテランで大エースのOPグロゼルとイタリアリーグ唯一の外国人リベロであるLツェンガーの2人が加わり、ネーションズリーグ時よりも強力な相手になることは間違いない。
ドイツはスタメン平均身長も日本より約10cm高く、特にミドルブロッカーの3人は全員205cm以上と大型であるが、スタイルとしては日本と同じ守備型のチームである。またサーブが非常に強力で、パワーサーブとコントロールサーブを上手く使い分けられるところも日本と似ている。
したがってパリでの試合もネーションズリーグの時と同様、お互いにいかに相手のサーブに耐えてミスを出さないかという長い持久戦になることが予想される。
日本のサーブの狙いとしては、リベロを外すことはもちろんOHショットも第2のリベロのような守備に定評のある選手なので、OHブランドを中心に攻めていきたい。またOHブランドは非常に攻撃力のあるアタッカーでもあるので、相手のサーブレシーブを崩すと共に彼にいい状態でスパイクを打たせないという意味でも積極的に彼を狙っていきたい。サーブはOH石川、OH髙橋藍、OP西田いずれも絶好調なので彼らに期待したい。
攻撃では、どちらかというとライト側のブロックの方がドイツは弱いのでOP西田のアタックがひとつ大きな鍵となるだろう。またライト側の方が相手のセッターとオポジットにボールを拾わせやすいので、難しい状況でもOPグロゼルにボールを触らせてスパイクへの助走を上手く取らせないようにしたり、単純にベテランの体力を奪うこともできる。
またドイツのミドルブロッカーは高さはあるが中央からの攻撃に対してそれほど強い印象はないので、MB小野寺とMB山内(もしくはMB髙橋健太郎)のクイックを積極的に使っていきたい。それにより中央からのバックアタックであるパイプ攻撃とサイドからの攻撃も生きてくる。
S関田がクイックを積極的に使える状況を作るために大切になるのがサーブレシーブ。その中心となるのがL山本とOH髙橋藍。ドイツは特にOPグロゼル、OHブランド、MBブレーメのサーブが強力で、さらにSカンパのコントロールサーブも厄介である。特にネーションズリーグではL山本がOHブランドのサーブに苦しめられたので、パリではなんとか耐えてほしい。
ドイツの得点源はOPグロゼルとOHブランドだが、彼らに対してはボールを拾わせてアタックに楽にアプローチさせない、遅れてもブロックを2枚つける、L山本に誘導して拾ってもらうというのを徹底していきたい。またOHブランドはライン(ストレート)打ちが得意なので、S関田の上から打たれるスパイクには注意。
ただ彼らを上手く潰せても、ネーションズリーグで日本を苦しめたOP/OHカリチェクも控えているのでお忘れなく。
またMBクリックとMBブレーメの高さのあるクイックも強力だが、コースは限られているのでブロックとディグでしっかり対応できるだろう。
朝9時という異例の早さの試合なのでそこにコンディションを上手く合わせられるかも勝負を分けることになる。
とにかく長い試合になるのは間違いないので、どれだけ集中力を切らさずに耐えられたチームが勝つに違いない。
試合のキーマン
日本:OH髙橋藍
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日本のサーブレシーブの要。ドイツの強力なサーブに対して彼のサーブレシーブ受数を増やすことができれば日本のサイドアウトがいいリズムで回って試合を有利に進めることができるだろう。また緩急をつけたサーブや得意のパイプ攻撃でもドイツにプレッシャーをかけていきたい。
ドイツ:OHブランド
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ネーションズリーグでは25得点、エース4本、アタック効果率55%で日本を苦しめたドイツの成長株。ドイツのアウトサイドヒッターの中では最も高い得点能力を持っていて、彼の台頭のおかげでOPグロゼルの負担も減りドイツのアタッカーがバランスよく回っている。サーブとディグでプレッシャーをかけて気持ちよくプレーさせないようにしたい。
小ネタ
元チームメイト
- 西田とフロム(ヴィボ・ヴァレンティア(イタリア)2021/22)
- 宮浦、甲斐とマーゼ(パリ(フランス)2023/24)
- 髙橋藍とツェンガー(パドヴァ(イタリア)2022/23)
- 髙橋藍とツィマーマン(パドヴァ(イタリア)2021/22)
関連インタビュー
試合情報
試合日時
現地時間7月27日(土)9:00〜(日本時間16:00〜)
視聴方法
テレビ
日本テレビ系列:15:55~
NHKBS:16:00〜
ネット配信
TVer(海外勢同士の試合を含め全試合配信)
日本男子の今度の試合予定
※時間は日本時間
予選(プールC)
7月31日(水) 20:00〜 アルゼンチン戦
8月2日(金) 28:00〜 アメリカ戦
※各プール内4チーム中2位以上、または各プール3位の3チーム中上位成績2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出
決勝トーナメント
8月5日(月) 時間未定 準々決勝
8月7日(水) 時間未定 準決勝
8月9日(金) 23:00~ 3位決定戦
8月10日(土) 20:00~ 決勝戦
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[配信日時]
7月27日(土)午後5時 男子#1 男子#2
8月 3日(土)午後5時 女子#1
8月10日(土)午後5時 女子#2
8月24日(土)午後5時 男子#3
8月31日(土)午後5時 女子#3
9月 7日(土)午後5時 男子#4
9月14日(土)午後5時 女子#4
(TBSテレビリリースより引用)
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Photo: Volleyball World