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パリオリンピック男子バレーボール競技出場国全チーム&選手紹介

2024年7月19日

プールA

フランス

世界ランキング:4位
3大会連続6回目
最高成績:優勝(2021東京)

開催国かつディフェンディングチャンピオンのフランス。2022年のネーションズリーグで優勝して以降はしばらく表彰台から遠ざかっていたが、今年のネーションズリーグで優勝しオリンピック2連覇に向けて弾みをつけている。フランスはディフェンスに長けたチームであり、世界No.1リベロと名高いグレベンニコフを中心とした堅い守備から、セッターのブリザールが多彩な攻撃を展開する。攻撃の中心はオポジットのパトリィ、207cmの大型選手で日本の石川祐希ともミラノ(イタリア)で3シーズン共にプレーした。また怪我のためネーションズリーグでは出場機会の少なかった東京五輪MVPのエンガペがどれほどコンディションを整えられるかもメダルへの鍵となるだろう。彼のポッコリお腹も気になるところなのでまたキレキレの彼を見せてほしい。

アタック:★★★★
ブロック:★★★★
サーブ:★★★★
レシーブ:★★★★★
トス:★★★★★

メンバー

監督:アンドレア・ジャーニ(イタリア)

*1 バルテレメイ・シネニエゼ MB 1998 204cm Civitanova(イタリア)
*2 ジェニア・グレベンニコフ L 1990 188cm St.Petersburg(ロシア)
*4 ジャン・パトリィ OP 1996 207cm Galatasaray(トルコ)
*6 バンジャマン・トニウッティ(C)S 1989 183cm Jastrzębski Węgiel(ポーランド)
*7 ケヴィン・ティリ OH 1990 200cm Warszawa(ポーランド)
*9 エルヴィン・エンガペ OH 1991 194cm ?
11 アントワーヌ・ブリザール S 1994 196cm Piacenza(イタリア)
14 ニコラ・ルゴフ MB 1992 206cm Montpellier
17 トレボール・クレヴノ OH 1994 199cm Ziraat Bankkart(トルコ)
19 ヤシン・ルアティ OH 1992 197cm Milano(イタリア)
21 テオ・フォール OP 1999 196cm Cisterna(イタリア)
25 クエンティン・ジュフォア MB 1993 203cm Suwałki(ポーランド)

リザーブ
23 ティモシー・カール OH 1995 195cm Jastrzębski Węgiel(ポーランド)

注目選手

アントワーヌ・ブリザール(セッター、196cm)

ネーションズリーグ2024MVP。真ん中からの攻撃をうまく使えたり、遠くまで伸びのあるトスを上げられるなどセッターとしての確かな技術はもちろん、高さを生かしたブロックやサーブで自らもガンガン点を取っていく大型セッター。しかもここぞというときに点を獲れる勝負強さも兼ね備えている(本人もこういうプレーが好きだと度々答えてくれている)。トシキ最推しのセッター。

スロベニア

世界ランキング:5位
初出場

2010年代半ばからヨーロッパ内で一気に頭角を表し、そこから10年弱かけてついにオリンピック初出場を果たしたスロベニア。チームの中心は長年チームを支えてきたキャプテンのウルナルト、昨シーズンまで日本のジェイテクトSTINGSでプレーし来シーズンからは同じく日本のウルフドッグス名古屋に移籍する。攻撃の中心を担うのは、今年のネーションズリーグで得点を決めまくりパリ五輪出場の立役者となったオポジットのT.シュテルン。また控えオポジットのムヤノヴィッチは先日のインタビューで元チームメイトの髙橋藍に愛を囁いてくれた(笑)。

アタック:★★★★
ブロック:★★★★★
サーブ:★★★★★
レシーブ:★★★★
トス:★★★★

メンバー

監督:ゲオルギ・クレトゥ(ルーマニア)

*1 トンチェック・シュテルン OP 1995 198cm Olympiacos(ギリシャ)
*2 アレン・パイエンク MB 1986 203cm Olympiacos(ギリシャ)
*4 ヤン・コザメルニク MB 1995 204cm Trentino(イタリア)
*9 デヤン・ヴィンチッチ S 1986 200cm Kanal
10 サショ・シュタレタル MB 1996 214cm Ljubljana
13 ヤニ・コヴァチッチ L 1992 185cm Ljubljana
14 ジガ・シュテルン OH 1994 193cm Bełchatów(ポーランド)
16 グレゴル・ロプレット S 1989 192cm Rzeszów(ポーランド)
17 ティネ・ウルナルト(C)OH 1988 201cm ウルフドッグス名古屋
18 クレメン・チェブイ OH 1992 202cm Rzeszów(ポーランド)
19 ロク・モジッチ OH 2002 200cm Verona(イタリア)
20 ニク・ムヤノヴィッチ OP 2004 200cm Paris(フランス)

リザーブ
*3 ウロシュ・プラニンシッチ S 1998 186cm Lycurgus(オランダ)

注目選手

トンチェック・シュテルン(オポジット、198cm)

今年のネーションズリーグベストスコアラー。試合平均20点以上を叩き出し、安定した活躍でスロベニアのオリンピック初出場に大きく貢献した。力強いサーブ、難しい状況でも豪快にスパイクを叩き込んでくる本格派オポジット。つい数年前まではここまでの選手ではなかったし、スロベニアと言えばウルナルトなどアウトサイドヒッター陣に目が行きがちだったが、本当に見違えるような成長を遂げたと思う。ちなみに14番のジガは彼の兄。

カナダ

世界ランキング:9位
3大会連続6回目
最高成績:4位(1984)

昨年のパリ五輪予選では混戦となったプールCを見事に勝ち抜いて出場権を獲得。今年のネーションズリーグでも予選でブラジルや日本を下してベスト8まで進んだ。昨シーズン髙橋藍とモンツァ(イタリア)でチームメイトだったカナダ3兄弟、アウトサイドヒッターのマーレプキー、オポジットのシュワーツが攻撃の中心。また高いブロックを活かしたディフェンスもとても堅い。

アタック:★★★★
ブロック:★★★★★
サーブ:★★★★
レシーブ:★★★★
トス:★★★★

メンバー

監督:トーマス・サムエルボ(フィンランド)

*2 ルーク・ヘアー S 1994 194cm Narbonne(フランス)
*4 ニコラス・ホーグ(C)OH 1992 200cm ?
*5 ブロディ・ホファー OH 2000 199cm Taranto(イタリア)
*6 ダニー・デミヤネンコ MB 1994 196cm Grottazzolina(イタリア)
*7 ステファン・マー OH 1994 202cm Piacenza(イタリア)
*8 ブレット・ウォルシュ S 1994 196cm Poitevin(フランス)
11 サンダー・ケトジンスキ OP 2000 208cm Luneburg(ドイツ)
12 ルーカス・ヴァンバーケル MB 1991 210cm ?
14 アーサー・シュワーツ OP 1995 209cm Monza(イタリア)
18 ジャスティン・ルイ L 2000 178cm Liberec(チェコ)
33 フィンニアン・マッカーシー MB 1999 200cm Lublin(ポーランド)
80 エリック・レプキー OH 1998 195cm Civitanova(イタリア)

リザーブ
17 ライリー・バーンズ OH 1993 200cm Nice(フランス)

注目選手

ステファン・マー(アウトサイドヒッター、202cm)

モンツァの切り込み隊長はもちろんカナダ代表でも切り込み隊長。サーブレシーブにはやや難ありだが、それをカバーして余るほどの攻撃力を誇る。ラガーマンのような屈強な身体から放たれるパンチ力抜群のスパイクは本当に音が他と違う。さらにパワーだけでなくフェイントなど軟打にも長けているので厄介。パリで彼がどれだけ暴れられるか注目したい。

セルビア

世界ランキング:10位
3大会ぶり7回目(ユーゴスラヴィア、セルビアモンテネグロ時代を含む)
最高成績:優勝(2000)

実力ある選手を多数揃えながらも近年国際大会でなかなか結果を出せていなかったが、今年に入ってベテランと若手がうまく融合し、パリ五輪の残り最後の切符を取り切った。その中でチームの潤滑油となりつつあるのがアウトサイドヒッターのクユンジッチ、攻守のバランスに優れ機動力も高い。またミドルブロッカーではベテランのポドラスチャニンが壁として立ち塞がる。攻撃の中心はオポジットのルブリッチ

アタック:★★★★
ブロック:★★★★★
サーブ:★★★★
レシーブ:★★★
トス:★★★★

メンバー

監督:イゴール・コラコヴィッチ

*2 ウロシュ・コヴァチェヴィッチ OH 1993 197cm Piacenza(イタリア)
*3 ミロラド・カプル L 1991 182cm ?
*7 ペテル・クルスマノヴィッチ MB 1990 205cm Ufa(ロシア)
*8 マルコ・イヴォヴィッチ OH 1990 194cm Novosibirsk(ロシア)
*9 ニコラ・ヨヴォヴィッチ S 1992 197cm Novokuybyshevsk(ロシア)
10 ミラン・クユンジッチ OH 1997 196cm Bełchatów(ポーランド)
12 パヴレ・ぺリッチ OH 1998 207cm Bełchatów(ポーランド)
14 アレクサンダル・アタナシェヴィッチ OP 1991 202cm ?
16 ドラジェン・ルブリッチ OP 1993 202cm Fenerbahce(トルコ)
18 マルコ・ポドラスチャニン MB 1987 204cm ?
21 ヴク・トドロヴィッチ S 1998 190cm Gorzów(ポーランド)
29 アレクサンダル・ネデリコヴィッチ MB 1997 205cm Cisterna(イタリア)

リザーブ
15 ネマンヤ・マシュロヴィッチ MB 1995 208cm ?

注目選手

ドラジェン・ルブリッチ(オポジット、202cm)

セルビアが誇る大砲。今年のネーションズリーグ予選では平均55%を超える高いアタック決定率で得点を量産したほか、サービスエース数でも全体の3位につけたスコアラー。若手の頃には日本のJTでもプレーしていた経験があり、こちらが日本人だとわかると「オツカレ〜」と声をかけてくれる。

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