試合レポート

宮浦健人所属のニサ、下位のカトヴィツェに0-3で惨敗しプレーオフ進出に陰り

2023年3月7日

ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)第27節、宮浦健人所属のニサ(8位)は現地時間3月6日(月)にアウェイでカトヴィツェ(12位)と対戦し、0-3(17-25, 19-25, 19-25)で敗れました。

宮浦健人は第2セットから途中出場して4得点の活躍でした。

第1セットスタメン

ニサ

OH:ゲルジョット(ポーランド)、クファソフスキ(ポーランド)
MB:クラムチィンスキ(ポーランド)、ゼルバ(アルゼンチン)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)/ビニエク(ポーランド)

カトヴィツェ

OH:シマインスキ(ポーランド)、キロガ(アルゼンチン)
MB:カニア(ポーランド)、アダムチク(ポーランド)
OP:ドマガワ(ポーランド)
S:セガノフ(ブルガリア)
L:マラリアインスキ(ポーランド)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セット、序盤からカトヴィツェがOPドマガワのブロック、OHキロガのサービスエースなどでブレイクを奪って2-5とリードすると、そこから更に両者のスパイクなどで6-11と点差を広げます。

ニサもOPベンタラのスパイクやMBゼルバのブロックで12-14と点差を縮めますが、その後もニサはサーブレシーブが安定せず、OHシマインスキのスパイクやMBカニアのブロック、リリーフサーバーで入ったOHミェルチャレク(ポーランド)のサービスエースなどで15-22とカトヴィツェに大きくリードを許します。

最後はOHキロガのサーブがネットインでエースになり、17-25でこのセットをカトヴィツェが取ります。

第2セットも序盤からカトヴィツェが効果的なサーブからOHキロガのスパイクやOHシマインスキのブロックなどで6-10とリードします。

ニサはSシュチュ―レク(ポーランド)、OHエルグラオウイ(モロッコ)、OHブシェク(ポーランド)、さらにOP宮浦と4人の選手を入れ替えますが、そこからOHシマインスキのエースなどで7-15と点差を広げられてしまいます。

そこからニサも奮起し、OHエルグラオウイやOP宮浦のスパイク、またカトヴィツェのミスにも助けられて16-20と点差を縮めますが、それ以上は近づくことができずに最後はOPドマガワのサービスエースが決まって19-25でこのセットもカトヴィツェが取ります。

第3セット、ニサは2セット目途中からのメンバーをそのままスタートから起用します。

出だしこそOHエルグラオウイのサービスエースが決まりますが、すぐ後にカトヴィツェがOPドマガワのサーブからエース2本を含む3連続ブレイクで2-5とリードします。

ニサもSシュチュ―レクの好サーブからOHエルグラオウイのスパイクなどで9-9と同点に追いつきますが、そこからまたOHシマインスキのサービスエースやMBアダムチクのスパイクで11-15とリードを許してしまいます。

その後ニサはOPベンタラをコートに戻し彼のスパイクなどで17-19と点差を縮めますが、その直後にOHシマインスキがスパイクとサーブを続けて決めて17-22と再度カトヴィツェがニサを突き放します。

そして最後はOHブシェクのスパイクがMBアダムチクのブロックに捕まり、19-25でこのセットも取ったカトヴィツェが0-3でニサに勝利しました。

MVP:OHゴンザロ・キロガ(17得点(うちサーブ3)、アタック決定率58%、サーブレシーブ成功率60%)

宮浦健人はスパイクで4得点、アタック決定率36%の活躍でした。

これでニサは通算14勝13敗43ポイントで暫定8位を維持。

次節は現地時間3月12日(日)17:30(日本時間翌1:30)から、アウェイで同6位のグダンスクと対戦します。

ニサは残り3試合すべて上位チームとの対戦になり、レギュラーシーズン8位以上が条件となるプレーオフ進出が危ぶまれる状況です。

試合の感想など

これまで幾度どなく書いてきましたが、サーブレシーブがひどすぎるよニサ…。

特にリベロのデムビエツにもう少し頑張ってほしい。

3セットでリベロが直接失点4というのは厳しい言い方をすると話にならない。

明らかな役者不足ですね。

あとは今日はサーブがよくなかった。

宮浦のサーブのときなんかは連続ブレイクできそうな感じはありましたけど、流れに乗れそうなところで味方のミスが出たりしてずっとペースをつかめず。

スパイカーとしても2セット目途中から出て、2セット目の間はスパイクもよく決まってて決定率も60%と高かったですが、3セット目は17%と失速。

サーブレシーブからのスパイクはセッターがシュチュ―レクだったこともあり、速いトスを鋭く打つことができていましたが、まだラリー中だと決定力が落ちてしまう印象ですね。

3セット目も高い決定力を維持できていればそのまま勝ってMVPになれる可能性も残っていただけに残念です…。

まあでもサーブレシーブがボロボロすぎるのが本当に悪い、せめて直接失点は避けてくださいと言いたい。

ゲルジョットはもうわかるけど、エルグラオウイがパスできそうな雰囲気でそれほど上手くないというのが個人的には痛い(笑)。

でももうこのメンバーでやっていくしかない。

対するカトヴィツェ。

こんなにいいチームだった?!?(笑)。

前に見たときはなんか地味な印象で、その中でもベテランのOPヤロシュ(ポーランド)が頑張っていた印象でしたが、この日はそのヤロシュがいないにも関わらずサイドアタッカーが3人とも活躍してました。

特にキロガの巧みなアタックやシマインスキのセッターの出所を狙うサーブなどとても試合巧者な感じでしたね。

本当にザビエルチェのコヴァチェヴィッチなんかもそうですが、嫌らしいプレーにとことん弱いなニサ(笑)。

ニサは残り3試合で全部前半戦で負けた上位チーム。

現状なんとか8位(43ポイント)でギリギリプレーオフ進出ラインにいますが、9位のスヴァウキが38ポイントであと5試合残しているので、ニサは残り3試合で2勝くらいしないとプレーオフ進出は厳しいんじゃないかと思います。

その中でもまだやりやすい来週のグダンスクには何が何でも勝ち点3で勝たなければいけません。

もうとにかく得意のサーブがガンガン走るのを祈るのみ。

アーメン!!!

写真:PZPL

※記事および写真の無断転載&複製を禁止します。

-試合レポート
-, , , ,