アジア選手権2021の雑感!

ユーロに続き、こちらも遅ればせながら千葉で行われたアジア選手権の雑感を記録します。

アジア選手権、特に日本戦に関して有料(ユーロに比べてだいぶ高額だったけど)でしたが、全試合は見れていません。しかし最終日の3位決定戦と決勝戦のみ現地観戦できたので、そこで見たことが中心となります。ご容赦ください。

東京オリンピックで堂々のベスト8に輝き、勢いのあった今大会の男子日本代表。「強くなった」というイメージが先行しすぎて、アジア選手権は当然優勝でしょうみたいな感覚が少なくとも自分の中ではありましたが、アジアもそんなに甘くはなかったですね。開幕のカタールには石川不在ながらも危なげなく勝利して最高のスタートを切りましたが、2次グループ戦で中国に敗れ、そして決勝戦では長い長いデュースまでもつれ込んだもののストレートでイランに敗れてしまい、準優勝で今大会を終えました。

やっぱり西田と関田がいないのが一番大きかったんでしょうか。特に西田がいなかったので、ハイセットのほとんどを石川・髙橋で処理せざるを得ない状況になってしまっていましたね。あとサーブについてもビッグサーバーが足りなかった感がありました。たしかにシニア代表デビューとなった宮浦はよく頑張りました。これまでの日本代表なら十分に合格点の出来だったでしょう。しかし、西田という怪物が日本のオポジットの基準を一気に上げてしまったので、期待値からすると新人賞級ではありましたがまだまだベストオポジット級のパフォーマンスではなかったでしょう。特に被ブロックが多かった印象です。まずはVリーグでもまれていただきたいと思います。

そんな中でやはり石川祐希は凄かった。西田不在の分、打数が大幅に増えていた印象でしたが、それでもしっかりと仕事をします。また今回改めて驚いたのはその運動量です。コート中をめちゃめちゃ動いてました。オプションブロックでセンターブロッカーとしてライト側でブロックを跳んでからレフトに開いて決めるなんて場面はしょっちゅうありましたし、圧巻だったのはエンドライン付近でフライングレシーブしてからブロックに戻ってイランのエース・カゼミを1枚でシャットしたシーン。鳥肌ものでした。彼がいる限り、日本は大丈夫だし、周りももっと進化すると思います。本当に偉大な選手です。

またオリンピックで大きく成長した髙橋藍も、なんかもうベテランの雰囲気さえ醸し出していました。やはり今回も自慢のサーブレシーブは安定感抜群。準決勝まですべての相手を苦しめてきたイランのカゼミのパワーサーブもなんなく返球していましたし、ハイセットの得点力も頼もしさを増した感じがありました。身長は大きく違えど、イタリアの同い年ミケレット同様一気に成長したなと思いますし、まだまだ伸びると思うのでこれからも頑張ってほしい。また藍君はイタリア挑戦も表明したということで、近々またオリンピック以来のミケレットとの対決も見れそうかなと楽しみでもあります。

あとはやはりミドルブロッカー陣に頑張ってほしい!!決勝戦は途中出場の山内がスパイクとサーブで活躍していましたけど、やっぱり負けた試合ではミドルの差を感じざるを得ませんでした。決勝ではフジ―リーのコンビもあまり見れなかったし…。頑張れニッポンのミドル!!

日本はオリンピックから西田と関田が不在でしたが、優勝したイランはマルーフ、ムーサビ、ガフールの3人が不在のなかの優勝でした。やはりそれだけ選手層の厚さでまだまだイランにリードされているということがわかった大会でもありました。むしろマルーフの後継となったカリミは204㎝の長身セッターでしたし、ガフールの代わりに入ったカゼミは205㎝でMVPを取るほどの活躍で、もしかしたら先代のチームより強いじゃないかってくらいのチーム力でしたね。トスも偏ることなく、サイドも真ん中も全員が得点できていましたし、サーブも強く、ブロックもしつこかったです。また新キャプテンのエバディプールもいい感じでした(笑)。イランはやっぱり強い。この下にもまたタレントがどんどん控えていると思うと、日本のパリ五輪出場は本当に厳しい戦いとなるでしょうね。

中国に関しては、それこそ今年のVNL直前の親善試合で取られたセットもあったもののかなり余裕をもって勝てていた印象があっただけに驚きました。若手中心でもあったので、夏の間に着々とチーム力をつけていたのでしょう。特にブロックに関しては欧米並みの高さと反応があったと思います。3位決定戦でも台湾のスパイクをバンバン止めていました。またサーブも強力でしたね。特にオポジットのジアンのサーブは音が凄かったし、183㎝のアウトサイドのユーもキレのあるサーブを放ってました。世界ランキングの関係で中国も世界選手権への切符を掴んだので、欧米勢相手にどこまでできるのかも面白そうです。

また惜しくも4位となった台湾も面白いバレーを見せてくれました。特に11番のオポジット・ウーとセッターのタイのコンビはスピード感抜群で見ていて面白かったです。ウーはサウスポーで11番だったので、もしや西田ファンなのかな(そう言われるとイランのカゼミも11番サウスポー(笑))と思いましたが、プレーはブラジル黄金時代のアンドレみたいでしたね。そのころのセッターリカルドとオポジットアンドレのコンビネーションは本当に早くて、ハイセットでもお構いなしにビュンビュントスをあげてまして、台湾チームを見ているとその映像が思い出されました。まあ当時のブラジルと比べると精度はだいぶ落ちるので、トスの伸びが足りずにブロックに引っかかったりするのがもったいないなーと思いましたが、またみたいなと思わせる選手でした。また台湾は日本以上にミドルが厳しかったですね。ブロックもクイックも機能させ切れていなかった。特にブロックはゲスブロックが多くてサイドブロッカー1枚になる場面が多かったです。頑張れよ台湾。

総じて、ユーロと比べるとまだまだコロナ前と同じような観戦はできなかったですが、それでも久々の生観戦は本当に楽しかったです。千葉ポートアリーナはとても見やすかったですし。今度はマスクを外して声出して観戦したいですね。そういう日常が一日でも早く戻ってくることを願ってやまないです。

とりあえず代表シーズンは今年はこれで終わりです。新監督も気になるところではありますが、とりあえずお疲れ様でした。来年はロシア世界選手権。2006年日本大会以来のベスト8が見たいですね~。

写真:AVC、筆者撮影

コメント

タイトルとURLをコピーしました