試合レポート

ネーションズリーグ2021第3週レポート 疑問の残るアルゼンチン戦

2021年6月13日

⑧vsイタリア 〇3-2(21-25, 25-22, 22-25, 25-15, 15-9)

(たぶんこの後エースになる)サーブを放つ藍くん Photo by FIVB

1セット目スタメン(サーブ順)

日本
MB小野寺、S藤井、OH石川、MB李、OP大塚、OH高橋藍、L山本

イタリア
OHレチーネ、MBモスカ、OPネッリ、OHボットーロ、MBヴィテッリ、Sスピリト、Lバラソ

イタリアの先発を見たときに「スベルトーリおらんやん!ミラノ対決みれんやん!」と思いましたが試合は始まります(笑)(後から気づきましたがミドルのモスカもミラノでしたね)。日本はオポジット大塚スタートでしたね。相手はイタリアといっても主力不在の若手中心だったので、この試合でも勝ち点3を取ってほしかったですが、フルセットになってしまいましたね。

1セット目は序盤はお互いサイドアウトの取り合いでしたが、日本はS2ローテ(セッターがライト前衛のときのローテーション)でうまくすスパイクが決まらずイタリアに連続ブレイクを許して7-12と点差を広げられます。このときは大塚でなんとか切りますが、このときの点差が響いて、そのままイタリアが25-21で第1セットを先取します。イタリア先発のOHレチーネは186㎝とヨーロッパではかなり小さいアタッカーですが、それを感じさせない活躍を見せていました。彼の左腕のタトゥーが「秋」だったのはナゾでしたが(笑)。

186cmのイタリアン、レチーネ Photo by FIVB

流れを変えたい2セット目。日本は小野寺に代えて高橋健太郎を投入。序盤はイタリアにミスが出て8-5とリード。このセットはサイドの3人を中心に日本のスパイクがよく決まりました。イタリアも2枚代え(やっとスベルトーリ来た!やっぱり22歳には見えない!(笑))などしますが、序盤のリードを守った日本が25-22でセットを取り返します。

3セット目。このセットも拮抗してお互い譲らない展開。しかし徐々にイタリアのブロックが猛威を振るって日本のスパイクがなかなか通らなくなります。そのまま相手ディフェンスを破れず22-25でイタリアがこのセットを取ります。

続く4セット目。このセット、日本はサーブが走りました。エースこそ高橋藍の2本だけでしたが、終始イタリアレセプションを乱して相手の返球率を下げることに成功。気づけば25-15の大差でこのセットを日本が取ります。途中2枚代えで入ったスベルトーリと石川がマッチアップする場面が一度だけありましたが、ラリーが終わった後お互いニヤニヤしてましたね(笑)。Volleyball TVの解説のおじさんも「お互い笑ってるね、ミラノでチームメイトだからね」みたいなこと言ってました(笑)。

勝負の5セット目。序盤4セット目から入っていた山内のクイックなどリードを広げます。その後高橋藍のサーブでエース、パイプを含む3連続ブレイクで突き放して12-7とリードを拡大。その後も李のエースなどサーブで攻める理想的な展開ができた日本が15-9で5セット目を取り切ってこの試合をものにします。

吠える藍 Photo by FIVB

近年イタリアBチームにはよく勝っていた印象でしたが、そのときは常にコートには西田の存在がありました。今回は西田がいなくても勝てることを証明しましたね。でも早く西田には戻ってきてほしいなあ。

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