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石川祐希ミラノ、ロンバルディアダービーは相手モンツァに軍配

イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第2節、リーグ8位の石川祐希所属ミラノは現地時間12月26日(月)にホームで同9位のモンツァと対戦し、1-3(18-25, 22-25, 25-22, 22-25)で敗れました。

石川祐希はこの試合スタメンで出場し、チーム2位タイの11得点をあげましたがチームを勝利に導くことはできませんでした。

第1セットスタメン

ミラノ

OH:石川、エバディプール(イラン)
MB:ヴィテッリ(イタリア)、ロセル(アルゼンチン)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)/ コロンボ(イタリア)

モンツァ

OH:マー(カナダ)、ダヴィスキバ(ベラルーシ)
MB:ガラッシ(イタリア)、ベレッタ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:ツィンマーマン(ドイツ)
L:フェデリチ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

モンツァは本来スタメンオポジットであるグロゼル(ドイツ)が肩の不調でベンチアウトしていました。

第1セット、そのグロゼルの代わりに入ったOPシュワーツが序盤から続けてスパイクを決めて3-4とモンツァが1歩リードします。

そこからミラノもOH石川のサーブからOHエバディプールがスパイクを決めるなどして2連続ブレイクで8-7と一時逆転しますが、直後のSツィンマーマンのサーブからモンツァの堅い守備にミラノがなかなかサイドアウトを取れず4連続ブレイクを許してしまい8-12とモンツァが一気に抜け出します。

この後もモンツァはOHダヴィスキバが緩急をつけたサーブで3連続エースを決め、更にMBガラッシにもエースが出て10-19とミラノを大きく突き放します。

ミラノも相手のアタックミスやOH石川のスパイクなどで4連続得点を決めて14-20と点差を縮めますが、その後はOHマーのスパイクやサービスエースなどでモンツァが流れを渡さず、最後はOPシュワーツの高さのあるスパイクが決まって18-25で第1セットをモンツァが取ります。

第2セット、出だしからOH石川がOPシュワーツをブロックでしとめるもすぐさま自身もブロックに捕まり、更にモンツァサイド陣が続けてスパイクを決めて2-5と再びモンツァリードで試合が進みます。

モンツァはMBガラッシのエースやOHマーのアタック、ミラノはOPパトリィのエースやMBロセルのアタック・ブロックなどで得点を重ね12-14となると、そのロセルのサーブからエバディプールに代わって入ったOHメルガレホ(キューバ)がスパイクを決めるなどして14-14とミラノが同点に追いつきます。

しかしそこからマーOHの連続ブロックでモンツァが15-18と再びリードを広げます。

ミラノもOHメルガレホのエースでブレイクするも、堅いディフェンスからOHダヴィスキバのスパイクやMBベレッタがOHメルガレホをブロックで止めるなどして21-24とモンツァが終盤抜け出すと、最後はOHマーのスパイクが決まって22-25でこのセットもモンツァが続けて取ります。

第3セット、ミラノはOHメルガレホとMBピアノをスタートから起用。

序盤からSポッロが2連続エースを決めて3-0とミラノが走ります。

そのSポッロのタッチネットで7-7と同点に追いつかれてしまいますが、石川のサーブからカウンターでOHメルガレホとMBロセルがスパイクを決めて12-9と再びミラノが引き離します。

モンツァのサーブにOH石川が徹底して狙われますがそこをなんとか耐え、OHメルガレホを中心にコンスタントに得点を重ねることができたミラノが19-16とリードを保ったまま終盤を迎えます。

そのまま最後はMBロセルがスパイクを決めて25-22でこのセットをミラノが取り返します。

第4セット、ミラノはMBロセルがOPシュワーツのスパイクをブロックで止めるも、すぐさまOPシュワーツの強烈なサーブからMBロセルとOPパトリィが相手ブロックにスパイクを止められて3-5とモンツァがリードします。

その後もモンツァのサーブと堅い守備からのカウンターでOHダヴィスキバやOPシュワーツがスパイクを決めて6-10と点差を広げます。

ミラノはOPパトリィ、モンツァはOHマーを中心にサイドアウトを取って11-14と試合が進みますが、そのOHマーをMBロセルがブロックし、更にOH石川がカウンターでパイプ攻撃を決めてミラノが13-14と1点差まで詰め寄ります。

しかしミラノはあと1点がなかなか取れず、逆にOH石川のスパイクミスとOHダヴィスキバの高速無回転サーブがLペサレージを吹っ飛ばして16-20と再びモンツァにリードを広げられてしまいます。

そこからミラノもSポッロのサービスエースなどで応戦するも、OPパトリィがOPシュワーツに止められ、OHダヴィスキバの高速パイプ攻撃で20-24とモンツァがマッチポイントを握ります。

最後もOHダヴィスキバがスパイクを決めて22-25でこのセットもモンツァが取り切り、ロンバルディアダービーはミラノが1-3でモンツァに敗れる結果となりました。

MVP:OHヴラド・ダヴィスキバ(23得点(うちサーブ4、ブロック1)、アタック決定率64%)

石川はチーム2位タイの11得点(うちブロック1)、アタック決定率45%、サーブレシーブ成功率44%(受数39、失点1)の活躍でした。

ミラノはこれで通算6勝7敗17ポイントで暫定8位を維持。

次の試合は現地時間12月29日(木)20:30(日本時間翌4:30)から、コッパイタリア準決勝進出をかけてアウェイでルーベ・チヴィタノーヴァと対戦します。

前半戦のレポートはこちら↓

石川選手の試合後コメント

スタートは悪くなかったですが、相手のサーブが非常に強力でそれに自分たちが苦しめられました。 第3セットは特にサーブが改善されたので、ペースを上げてゲームを進めることができました。 4セット目はスタートは悪かったのですが、なんとか一度は追いつくことができました。しかし相手が再びサーブで攻めてきたときにはもう挽回できませんでした。 コッパイタリアですか? 今日はこのような試合になってしまいましたが、あと数日で大事な試合があります。 昨年、自分たちは同じ試合でチヴィタノーヴァに勝ちましたが、試合では彼らからの激しい攻撃が予想されるので、特にメンタル面の準備をしなければいけません。
(legavolley.it内の記事を翻訳引用)

感想など

クリスマス休みで地元ファンはもちろん、日本からも少なくない人数のファンが会場のアリアンツクラウドに足を運んでいたようなのでなんとか勝ってほしかったですが、そううまくは行きませんでした。

モンツァのスタートが怪物オポジットのグロゼルではなくシュワーツとわかったときにはちょっとだけ気持ちが楽になってたんですが、この試合シュワーツは非常によくてグロゼルとそん色ない活躍をみせてくれていました。

シュワーツは密かに応援している選手なので、相手ながらこの活躍は嬉しかったです(笑)。

以前イケメン特集でも紹介しました(笑)。

あとアウトサイドの2人、マーとダヴィスキバも最後まで大崩れせず厄介でしたし(マーのスパイクの音は映像で見見ててもすごかった…)、この日バースデーだったリベロのフェデリチのディフェンスも素晴らしかった(誕生日だからMVPあげてもよかったのでは?(笑))。

ミラノも守備面は、1セット目のサーブレシーブを除いては悪くなかったと思うんですが、アタックをなかなか1回で決めさせてもらえない場面が多かったですね。

そういう意味でモンツァのディフェンスの方が一枚上手でした。

本当に堅かったモンツァのディフェンス、脱帽。

石川は個人としてはモンツァにサーブで集中砲火を浴び、全体の約半分は石川がサーブレシーブしていたんですが、それでもよく耐えていたし、相手のサーブに体制を崩されてもすぐに起き上がって攻撃に参加する切り替えの早さは流石でした。

それはディグのときも同じで、特に3セット目にミラノが13点目を取ったときの石川がディグをしてからすぐパイプ攻撃に入って決めたプレーは痺れました!

ポッロもこの場面で上げるなんでドSだなと思ったりもしましたが(笑)、信頼関係あっての、Yukiならばこの場面でも攻撃に入ってくるとわかったうえで託したボールだと思うので、なんかそこに小さなドラマを感じたりもしました。

この攻撃参加への意識の高さというのは、リバウンドの技術やサーブとならんで石川の世界トップレベルの部分のひとつじゃないかなと感じています。

でも試合には勝てなかった。

1セット目のサーブレシーブや試合序盤でのサーブ効果など、いろいろ課題があると思うのですが、個人的に気になったのがロセルへのポッロのトス。

この試合ロセルは12本スパイクを打って7本決める大活躍をしてますが、得点を決めた場面でもスパイクが打ちにくそうだった場面がよく見受けられました。

特にポッロのトスが低くなってしまうケースが多かったようだったので、もっと高さのあるふわっとしたトスを供給してロセルにアタックの選択肢を多く持たせられればもっとロセルが生きてくるんじゃないかなと思っています。

ここのコンビネーションの精度を高めることが次のルーベ戦のポイントになるんじゃないかと勝手に思っています。

あとこの試合VBTVの日本語音声では福田浩大アナウンサーが実況をされていました。

おそらく僕たちと同じ画面を見ながら実況されていると思うのですが、それでも画面から瞬時に読み取る情報量の多さだったり、解説の山本さんに視聴者が聞いてほしいことを聞いてくれていたりと、とても楽しく試合を見るとこができで流石だなと感心させられました。

ただ、試合前から映像で抜かれていたベンチアウトのグロゼルには気づいてほしかったです(笑)(グロゼルの顔を覚えておられなかったのかな…)。

とにかく、この試合は残念ながら負けてしまいましたが、大事なのは次。

ちなみに昨年のコッパイタリア準々決勝も同じカードでミラノが勝っています。

今回も勝ってファイナル進出と行きましょう!!!

次のルーベ戦は現地取材やります!!

次こそは石川の勝利インタビューを皆さんに届けます!!!!

写真:Lega Pallovolo Serie A

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