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髙橋藍パドヴァ、ルーベにストレートで完敗

イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第2節、髙橋藍所属の10位パドヴァは現地時間12月26日(月)にホームで同2位のルーベ・チヴィタノーヴァ(以下ルーベ)と対戦し、0-3(22-25, 14-25, 17-25)で敗れました。

この試合、髙橋はスタメンで出場するも4得点(アタック決定率29%)にとどまりました。

第1セットスタメン

パドヴァ

OH:髙橋、デスメット(ベルギー)
MB:カネッラ(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:ペトコヴィッチ(セルビア)
S:サイッタ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)

ルーベ

OH:ニコロフ(ブルガリア)、ボットロ(イタリア)
MB:シネニエゼ(フランス)、アンザーニ(イタリア)
OP:ザイツェフ(イタリア)
S:デチェッコ(アルゼンチン)
L:バラーゾ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セット、序盤からパドヴァのOPペトコヴィッチがルーベのブロックに捕まってしまうも、OHデスメットがスパイクとサーブで得点を重ねて8-4パドヴァが大きくリードします。

このままリードを保ちたかったパドヴァでしたが、OHデスメットがルーベのSデチェッコのブロックに捕まり、更にOHニコロフのサービスエースなどで13-13とルーベが中盤同点に追いつきます。

パドヴァはOH髙橋のスパイクなどで得点するも、OPザイツェフのスパイクやOHボットロのサービスエースなどでその後もブレイクを重ねて16-18とルーベが2点先行する形となります。

終盤パドヴァはOHデスメットのこのセット2本目のサービスエースで22-22と同点に追いつきますが、その後のサイドアウトの場面でOH髙橋が得点できず、リリーフサーバーで入っていたOPガルシア(アメリカ)に続けてカウンターアタックを決められ、22-25でこのセットをルーベが取ります。

第2セット、ルーベが序盤からMBシネニエゼのクイックとブロック、OPザイツェフのサービスエースなどで連続得点をあげて1-5と一気に走ります。

更にパドヴァはアタックミスが続いて4-10と逆に点差を広げてしまい、またOPペトコヴィッチやSサイッタにブロックポイントが出ますがサーブミスも続いてブレイクを取れません。

点差が開いてもルーベの猛攻は止まらず、OHボットロのサービスエースやMBアンザーニのブロックやスパイクで13-23と10点差まで点差を広げ、最後は途中から入っていたパドヴァのOPグッソのサーブがミスとなり14-25でこのセットもルーベが危なげなく取ります。

第3セット、後がないパドヴァは第2セット途中からMBクロサートに代えて入っていたMBヴォルパトをスタートから起用します。

パドヴァはMBカネッラやOPペトコヴィッチ、ルーベはOHボットロを中心にサイドアウトをとって出だしは競った展開を見せます。

しかしMBアンザーニがOH髙橋を止めて6-8とルーベが2点差をつけると、更にOHニコロフの強烈なサーブからSデチェッコのダイレクトやMBシネニエゼのブロックで10-15と中盤一気に抜け出します。

その後パドヴァはMBカネッラのクイックなどでなんとか食らいつこうとするもサイドからの攻撃がなかなか決まらず、逆にルーベがOHボットロのサービスエースやOHニコロフのスパイクなどで15-22と点差を広げます。

最後はリリーフサーバーで入ったOPガルシアがサービスエースを華麗に決め、17-25でこのセットもルーベが取り、パドヴァは0-3でルーベに敗れました。

MVP:Sルチアーノ・デチェッコ(3得点(アタック1、ブロック2))

髙橋の成績は4得点、アタック決定率29%(失点1)、サーブレシーブ成功率47%(受数19、失点1)でした。

これでパドヴァは通算成績を4勝9敗9ポイントとして暫定11位と順位をひとつ落としました。

次は年明けの現地時間1月8日(日)18:00(日本時間翌2:00)から、ホームで同6位のチステルナと対戦します。

前半戦のレポートはこちら↓

感想など

この試合はとても厳しかった…。

シエナ戦以降、ピアツェンツァ戦、モデナ戦と負けたにしろ収穫のある敗戦でしたが、今回の敗戦はまたシエナ戦より前に戻ってしまったような厳しい内容の試合となってしまいました。

試合序盤はいいけど、その後一気に失速してしまうパターン…。

相手がイタリアのスーパースターのザイツェフや、パドヴァ出身で世界選手権金メダルメンバーのボットロらを擁するルーベだったので、会場にはほぼ満席の3800人以上の観客が詰めかけていました。

前半戦はパドヴァがフルセットで勝っており、この大観衆の中で再度ジャイアントキリングを、そうではなくても見ごたえのある試合を見せてほしかったですが、現実は甘くなかったですね。

パドヴァは、チームとしてサーブレシーブについては比較的よく耐えることができていたのではないかと思いますが、サーブのミスが多く、また入ってもそこまで効果を得られていませんでした。

唯一デスメットだけは2つのエースを取るなど一定のプレッシャーをルーベに与えることができていましたが、ひとりだけサーブが当たっても勝てる世界ではありません。

髙橋はサーブに関しては毎回いい印象でしたが、この試合はこれまでのように自身のサーブでうまくブレイクを重ねることができませんでした。

ひと試合に最低でも2人くらいは相手にプレッシャーを与えるサーバーが出ないと厳しいですね。

あと髙橋個人というか、パドヴァのサイド3人に言えたことなんですが、アタックが決定率がかなり低く抑えられていました。

3人合わせてのアタック決定率がたったの35%。

アタック効果率になると14%…。

逆にミドルはカネッラが決定率89%と決まっていたことから、ルーベがほとんどミドルの攻撃を捨てて徹底的にサイドをマークしてディフェンスを作っていたことが伺えます。

髙橋も、被ブロックこそ1点のみだったものの、特にクロススパイクを相手レシーバーにことごとく上げられ、ここまで高い決定力を誇っていたパイプ攻撃ですらうまく対処されていました。

ルーベは前半戦と比べるとチームとしてまとまってきたこともそうですが、ニコロフの存在が大きな違いを生んでいたように感じました。

ニコロフはシーズン序盤はオポジットとしてプレーしていましたが、今ではアウトサイドとしてしっかり定着。

この試合ではアタック決定率こそ低かったものの勝負所ではきちんと決められていましたし、サーブとサーブレシーブでチームに大きく貢献していました。

ニコロフ

またルーベはスタメンアウトサイドの1人もしくは2人ともに対して終盤の後衛時にリリーフレシーバーを入れてパイプを捨てて守備を固める戦法を取っていました。

監督のブレンジーニは前からこの戦法をよく使っていて、登録人数が12人と少ないオリピックのときですらリベロの選手を2人呼んでそのうち1人を普通選手としてベンチに入れていました。

デスメットのサーブレシーブも序盤はいいけど終盤で失点してしまうケースが多いので、パドヴァもルーベみたいにセカンドリベロのレッリをリリーフレシーバーとして終盤に使えばいいんじゃないかと思うんですが、みなさんはどう思いますか。

モデナ、ルーベと前半戦フルセットで勝った強豪に、後半戦はストレートで連敗して実力を見せつけられてしまったこの2連戦。

次の試合は前半戦で髙橋がブロックでほぼ完封されたチステルナ。

2022年最後の試合は敗戦で終わってしまいましたが、2023年最初の試合は勝利でいい流れに乗って、そのままプレーオフまで勝ち進みましょう。

例えパドヴァがクラブとしてそこを目指していなくても、ファンは願っているでしょうし、少なくとも僕はプレーオフを戦うパドヴァを見たいんです。

写真:LegaPallovoloSerieA

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