コラム

東京オリンピック男子バレー決勝戦の見どころは?フランス対ロシアの見どころを7つ紹介!!

2021年8月7日

いよいよ本日2021年8月7日に男子バレーの東京五輪チャンピオンが決まります。今夜その栄光のオリンピックの金メダルを争うのがフランスとロシアです。この運命の頂上決戦の見どころを厳選して7つご紹介したいと思います!

両チームのメンバーや、準決勝のレビューはこちらから

フランスの粘りのフロアディフェンス

フランスのティリ監督が「うちは日本チームと似ている」というように、フランスはどちらかと言うとディフェンスのチーム。ビッグサーバーが少なく、ブロックもそこまで高さがない分、粘りのフロアディフェンスで相手のスパイクを何本も拾ってラリーに持ち込むのが得意です。そのフランスのディフェンスの中心となっているのがリベロのグレベンニコフ。世界ナンバーワンの呼び声高いリベロで、その抜群の反応からなる高いディグ力で相手スパイカーにプレッシャーを与えてミスを誘います。

もちろんリベロ以外のメンバーもかなり粘り強く、ハイセットも上手いです。ミドルのチネニエーゼもよくディグをあげている印象があります。この鉄壁のディフェンスに対して、ロシアが我慢して厳しいコースに攻め続けられるでしょうか。

ロシアの高さとパワーのサーブ&ブロック‼

現代バレーの象徴ともいえるサーブ&ブロック。今大会それが最も強力なのがロシアです。ジャンプサーブを打つミハイロフ、クリウカ、ヴォルコフ、コブザルの4選手は誰でもビッグサーブを持っていますし、リリーフサーバーのパンコフもパワフルなサーブで相手レシーバーを崩し確実に役割を遂行します。そしてハイセットになったところを仕留めに行くのがロシアの脅威の3枚ブロック。セッターコブザルを除くスタメン5人のすべてが2m超え、ヴォルヴィッチらミドルとサイドのクリウカにいたっては210cm前後と驚異の高さを誇ります。ブロックを攻略するのは至難の業。対するフランスは攻め急がずうまくブロックを利用したり、リバウンドを取ったりして冷静に対処する必要があります。しかしそうやってブロックを利用しようとすると、ブロッカーに直前で手を引っ込まれてアウトになったりするんですよね。このブロッカーとスパイカーの駆け引きもまた見どころのひとつと言えます。

マジック・ヌガペト

アイデアあふれるトリッキーなプレーで会場を沸かせる「チームヤブー」(フランス男子チームの愛称)のガキ大将。日本の石川祐希がよくやるバックアタックと見せかけたフェイクセットも彼が元祖(諸説あり)で、あのプレーは海外の実況者の間では彼の名前をそのままとって「ヌガペト」と言われている。チーム内に若手が増えて今大会はちょっとおとなしいですが、それでも彼にボールがいくと何かやってくれるのではと毎回ワクワクさせてくれます。また小柄ながらもガッチリとした体格から放たれるジャンプサーブも強力。決勝戦でも勝負どころでな彼のサーブには注目です。

鉄人ミハイロフ

ロシアの不動の得点源が、オポジットのマキシム・ミハイロフ。今回で4回目のオリンピックで、過去には北京大会で銅、ロンドン大会では金メダル獲得の原動力となった世界屈指のオポジットのひとりです。その攻撃力の高さはもちろん凄いのですが、彼の魅力はなんといってもその安定感。調子のブレがとても少なく、どんな試合でも常に平常心を保ち自分の役割をしっかりと遂行します。身も心も正に鉄人。控えのポレタエフもすごいオポジットなんですけど、彼がいる限りまだまだ出番はなさそうです。フランスとの決勝戦でも安定したプレーでフランスのディフェンスを破壊しにかかるでしょう。

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