フランス男子バレーボールリーグ第21節、宮浦健人と甲斐優斗が所属するパリは現地時間2月17日(土)にプレシロバンソンと対戦し3-1(25-22, 16-25, 25-18, 25-14)で勝利した。
宮浦健人は先発出場19得点の活躍でMVPを受賞、甲斐優斗は途中出場で3得点の活躍だった。
第1セットスタメン
パリ
OH:パヌ(フランス)、コンデ(アルゼンチン)
MB:ユルコヴィック(オーストリア)、ウェッター(アメリカ)
OP:宮浦(日本)
S:モッタパエス(フランス)
L:カプル(セルビア)
プレシロバンソン
OH:ロンカイネン(フィンランド)、ポンサン(フランス)
MB:アンリ(フランス)、デュフロイ(フランス)
OP:ジョリス(フランス)
S:グネネグベ(フランス)
L:ドゥベス(フランス)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
試合レポート
第1セット、序盤はMBデュフロイの連続サービスエースなどで4-7とプレシロバンソンがリードする。しかしそこからOHコンデのスパイクやSモッタパエスのブロックなどでパリが5連続ブレイクを決めて11-8と逆転。その後OPジョリスのサービスエースやOHポンサンのスパイクで18-19とプレシロバンソンがまた前に出るが、OP宮浦のスパイクなどで22-21とパリが再逆転する。そして最後はOP宮浦がサービスエースを決めて25-22でこのセットをパリが取る。
第2セット、OPジョリスのスパイクやMBデュフロイのサービスエースなどで7-10とプレシロバンソンがリードする。パリはOHパヌのスパイクなどで得点するも、さらにSグネネグベのサービスエースなどでプレシロバンソンが6連続ブレイクを決めて12-21とリードを大きく広げる。パリはOP宮浦に替えてOH甲斐をオポジットのポジションで投入。OP甲斐のスパイクでサイドアウトを切ったが、最後はOPジョリスのサービスエースが決まり16-25でこのセットをプレシロバンソンが取る。
第3セット、序盤からOP宮浦のスパイクなどで得点を重ねたパリが8-3と先行する。さらにSモッタパエスの連続サービスエースで11-4と点差を広げると、その後OP宮浦にもサービスエースが出て17-8とする。そこからMBアンリのスパイクなどでプレシロバンソンが20-15と点差を縮めるが、最後はMBマーセのスパイクで25-18としてパリがこのセットを取る。
第4セット、Sモッタパエスのツーアタックやブロックなどで9-5とパリが先行する。そこからOHポンサンのスパイクなどで10-9とプレシロバンソンが点差を縮めるが、OP宮浦の連続サービスエースで14-10とパリが点差をまた広げる。さらにOHコンデのブロックなどでパリが19-12とすると、その後もSモッタパエスのサービスエースなどで4連続ブレイクを決めて24-13とパリがマッチポイントを迎える。最後は相手のサーブミスで25-14とし、パリがこのセットを取り切る。
この結果パリが3-1でプレシロバンソンに勝利した。
MVP:OP宮浦健人 19得点(うちサーブ4、ブロック1) アタック効果率30.76%
OH甲斐優斗 3得点 アタック効果率100%
これでパリは通算成績12勝9敗33ポイントとして暫定8位を維持。
次は日本時間2月24日(土)26時00分からナルボンヌと対戦する。
リーグHP: https://www.lnv.fr/lam/statistiques
配信サイト(有料):https://www.lnvtv.com/
トシキのつぶやき
ミヤケン8回目のMVP!!!
ほとんど試合に試合に出られなかったポーランドリーグでの昨季とは違い、リーグのレベルは落としたものの、ここまでチームの中で存在感を放つ選手になってくれていることは本当に嬉しい限りです。
人気・実力ともにチームナンバーワンですね。
しかし、まだまだ試合を通して好調を維持するのはそれほど多くないように感じます。この試合でも第2セットは被ブロックが多く、甲斐に替えられてしまいました。
セッターのモッタパエスが「遊ぶ」タイプのセッターなので、それに合わせるのが少し大変という話を依然してくれていましたが、それでもアタック失点は減らしていきたいです。
来季は日本に戻るという噂も出ていますが、まだ公式発表もないですし個人的にはポーランドリーグにスタメンとして戻って活躍する彼を見てみたいので、別のうわさが出てきてくれることを期待しています。
しかしオポジット甲斐が頼もしかった。出場機会はわずかでしたが、アタックを3本中3本決めて決定率100%。
高校時代に彼を始めて見たときには、オポジットかミドルブロッカーで代表としてプレーする彼の姿を想像していたので、こうしてオポジット甲斐を複数回見られるのはうれしいです。
あと何度も言いますが、パリはやっぱりコンデがいい活躍をしますね。
プレシロバンソンはオポジットのジョリスとミドルブロッカーのデュフロイが強力でした。
特にデュフロイのサーブはエグかったです。ここまで存在感出せればそりゃ代表でもリリーフサーバーとして活躍できるわけですね。
ちなみにデュフロイのサーブフォームが、元フランス代表で東レでもプレーしたオポジットのルジエに似てると思っているのは僕だけでしょうか?(笑)
パリは勝利しましたが、まだまだプレーオフ進出ギリギリのラインであることに変わりはありません。このあとの残り5試合は全勝覚悟で頑張ってほしいと思います。
Photo: Parisvolley