試合レポート

石川祐希ミラノ、ピアチェンツァとの大接戦を制して3年連続コッパイタリア準決勝進出を決める

2024年1月4日

イタリア男子バレーボールのコッパイタリア準々決勝、石川祐希所属のミラノは現地時間1月3日(水)にピアチェンツァと対戦し、3-2(25-16, 20-25, 25-21, 22-25, 22-20)で勝利した。石川祐希は先発出場しチーム最多19得点で勝利に貢献した。

第1セットスタメン

ミラノ

OH:カジースキ(ブルガリア)、石川
MB:ロセル(アルゼンチン)、ピアノ(イタリア)
OP:レゲルス(ベルギー)
S:ポッロ(イタリア)
L:カターニャ(イタリア)

ピアチェンツァ

OH:レチネ(イタリア)、ルカレッリ(ブラジル)
MB:シモン(キューバ)、カネスキ(イタリア)
OP:ロマノ(イタリア)
S:ブリザール(フランス)
L:スカンフェーラ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、序盤でMBシモンのブロックで1-3とピアチェンツァが先行すると、さらにOHレチネのスパイクなどで4-8と点差を広げる。しかしMBロセルのブロックやOH石川の2本のサービスエースなどで一気に5連続ブレイクを掴んだミラノが12-10と逆転。その後もOHカジ―スキのスパイクなどで18-13と点差を広げると、終盤にもSポッロのサービスエースなどで3連続ブレイクを決めて24-15と大量リードでセットポイントを迎える。最後はOH石川のスパイクが決まり25-16でこのセットをミラノが取る。

第2セット、序盤からMBロセル、OPレゲルス、MBピアノにブロックポイントが出て7-2とミラノがリードする。さらにOPレゲルスのサービスエースで9-3とさらに点差を広げる。しかし直後のMBカネスキのサーブからMBシモンのブロックやミラノのアタックミスでピアチェンツァが5連続ブレイクして9-9と同点に追いつくと、さらに途中出場のOPジローニ(イタリア)のスパイクやSブリザールのサービスエースで10-13とピアチェンツァが逆転する。その後もOPジローニのスパイクを中心に得点して15-19とピアチェンツァがリードを保つ。そして終盤にもSブリザールがサービスエースを決めて18-23とすると、最後はMBシモンがスパイクを決めて20-25でこのセットをピアチェンツァが取る。

第3セット、Sブリザールのサービスエースなどで序盤からピアチェンツァが1-4と抜け出す。しかしOH石川のスパイクやSポッロのサービスエースで8-8とミラノが同点に追いつくと、さらにOHカジ―スキのスパイクなどで13-11と逆転に成功する。その後もOPレゲルスやOH石川のスパイクで連続得点を決めたミラノが19-14とリードを広げる。終盤にOHルカレッリのスパイクやMBシモンのサービスエースなどで23-21とピアチェンツァが点差を縮めるが、最後はMBピアノがブロックでOHルカレッリを止めて25-21でこのセットをミラノが取る。

第4セット、OHカジ―スキのスパイクやOPレゲルスのブロックで3連続ブレイクを決めたミラノが6-3とリードを広げる。その後OPジローニのサービスエースやOHルカレッリのスパイクで9-9とピアチェンツァが同点に追いつくと、そこからは競った展開となる。ピアチェンツァがOHレチネのスパイクやブロックで13-14と逆転すると、ミラノもOPレゲルスのスパイクでブレイクして15-14とリードを戻す。しかし終盤にOHレチネのブロックとOHルカレッリのサービスエースで18-21とピアチェンツァが抜け出すと、そのまま最後はOHルカレッリがスパイクを決めて22-25でこのセットをピアチェンツァが取る。

第5セット、序盤からお互いにブレイクを決めながらも競った展開が続き6-6となる。そこからSポッロのダイレクトスパイクやOH石川のスパイクで9-7とミラノがこのセット初めて2点差をつけたが、その直後にSブリザールのサービスエースやMBシモンのブロックで9-10とピアチェンツァが逆転。その後もMBロセルのスパイクやピアチェンツァの返球ミスで13-11と再びミラノが2点差をつけ、MBロセルのスパイクで14-12と先にマッチポイントを迎える。ただそこからOHレチネが土壇場で続けてスパイクを決めて14-14と同点になり試合はデュースへ。さらに続けてOHカジ―スキがOHレチネのブロックに捕まり14-15とピアチェンツァが逆にマッチポイントを迎える。その後はミラノはOHカジ―スキやOH石川のスパイクでサイドアウトを取るも、ピアチェンツァもOHルカレッリやMBシモンのスパイクでサイドアウトを取りミラノにブレイクを許さないまま20-20と進む。しかしMBロセルの好サーブからMBピアノがOHレチネを止めて逆転に21-20成功すると、最後はOHカジ―スキがブロックを決めて22-20でこのセットをミラノが取り切る。

この結果3-2でミラノがピアチェンツァに勝利した。

MVP:Sパオロ・ポッロ 5得点(うちサーブ4) チームアタック効果率33.87%

OH石川祐希 19得点(うちサーブ2、ブロック2) アタック効果率38.24%

これでミラノは3年連続でコッパイタリア準決勝進出を決めた。対戦相手は現地時間1月4日(木)に行われるペルージャ対モデナの勝者となる。

コッパイタリア準決勝および決勝は現地時間1月27日(土)、28日(日)にボローニャで行われる。

また次のリーグ戦は日本時間1月7日(日)2時00分からピアチェンツァと対戦する。

イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

石川祐希選手試合後コメント

決して簡単ではなかったですけど、本当にあと1点2点の差だったので勝ててよかったです。(5セット目のデュースの場面では)もう耐えるしかないと思っていましたし、ブレイクで1点とったらチャンスだったので、最後にアグスティン(・ロセル)のサーブから2本ブロックでブレイクしていい形で終われてよかったと思います。去年はファイナル4で惜しいところで負けているので、そこでまず勝って決勝に進みたいと思います。

Photo: 筆者撮影、volleyball.it

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