現地時間3月8日(土)イタリアスーパーレガ、プレーオフ準々決勝ペルージャ対モデナの第1戦が行われた。試合は石川祐希所属のペルージャが3-1(23-25, 32-30, 25-22, 25-28)でモデナを下し、ホームでの初戦を勝利で飾った。
試合終了後、石川選手にお話を伺った。
T: お疲れ様でした。まずレギュラーシーズンのふりかえりをお願いします。
石川:そうですね。2敗という結果でしたけど、良い位置に入れたかなと思います。試合には出たり出なかったりでしたけど、充実したレギュラーシーズンになったかなと思います。
T: そうして迎えたプレーオフ準々決勝の初戦でしたがどうふりかえりますか。
石川:僕自身は出た時間が短くて、その中でも納得のいくプレーができなかったので、そこは次回出た時にしっかりプレーできるように、結果を残せるようにしたいと思います。今日の試合に関してはなかなか難しい試合だったと思います。1セット目は完全にモデナの流れで、2セット目も24-22から相手のサーブでブレイクされてデュースになってしまったところは、少し危なかったんですけど、そこをしっかり取り切れたところが今日は大きかったと思います。モデナも僕たちのサーブに対していいパス(サーブレシーブ)を返して耐えていました。モデナも非常にプレーがよかったですし、プレーオフは常にこういうタフな試合になるなと思います。
T: コンディションは問題ないですか。
石川:はい。
T:では単純に今は今日スタメンで出ていた同じポジションの2人(セメニウクとプロトニツキ)が調子が良いから2人が出ている感じでしょうか。
石川:そうですね、セメニウク選手に関しては先週のピアチェンツァ戦から調子を上げてきました。それまではけっこう交代することが多かったですけど、今日みたいにプレーが安定していたら、割って入るのが難しいとかそんなことは思っていないですけど、これが今の自分たちのスタートになるので、まずは僕もコンディションをしっかり戻して戦いたいなと思います。
T: これまでミラノでプレーしていたときは「挑戦者」としてのプレーオフだったと思いますが、今回は「王者」として迎えるプレーオフで、それについて心境の変化はありますか。
石川:決してレギュラーシーズンを2位だったとか、去年勝っている(優勝している)からとか、それで王者だから受けて立つという気持ちは誰ひとり持っていないです。僕たちも挑戦者であり、この24-25シーズンを勝つために戦っているので、まずこの準々決勝で3回勝たないと次へ進めないので、そのために戦っていきたいなと思います。
T: 最後にプレーオフとチャンピオンズリーグ準々決勝、ファイナルに向けた意気込みをお願いします。
石川:試合が続いてタフな期間になります。3月、4月、5月、勝ち進めばそういったタフな期間になるので、コンディションをしっかり整えて、目の前の一戦一戦、一点一点、しっかりと獲りにいきたいと思います。

最初に今のコンディションについて尋ねた時には問題ないという旨の答え方をされていた石川選手だが、インタビュー中も何回か咳をすることがあり、そのあとで「コンディションを戻したい」と発言していたことから、やはりコンディションは万全ではなさそうだ。まずは体調を整えて、そしてプレーオフやチャンピオンズリーグでますます活躍してくれることを期待している。
写真:筆者撮影、legapallavolo