コラム

髙橋vs石川!イタリアリーグ日本人対決が更に面白くなる小ネタ10選

2022年11月13日

いよいよ本日11月13日(日)現地時間15:30(日本時間23:30)から試合開始となる世界最高峰イタリア男子バレーボールリーグセリエAの日本人対決、パドヴァ対ミラノ。

ご存知のとおり、パドヴァには日本代表の若手のホープ髙橋藍が、同じくミラノには代表キャプテンを務める石川祐希がそれぞれ所属しています。

今回の対決は日本のスポーツメディアやファンが注目しているのはもちろん、地元イタリア紙面でも特集が組まれ、またイタリアリーグを配信しているVolleyball World TVにおいてもこの機会に大々的なキャンペーンを行うほどで、その世界的な関心の高さがうかがえます。

今回はそんな差し迫った日本人対決がもっと面白くなる、そんな小ネタを10お届けします!

①昨年の対決はミラノに軍配

昨シーズンもお互い同じチームに所属していて直接対決が行われました。結果は3-0(25-18, 25-20, 25-22)のストレートでミラノの勝利。しかし両チームとも昨シーズンとはメンバーが大きく変わったため、今回の結果がとどう転ぶかは分かりません。また昨シーズン髙橋はリベロとしてコートに立っていたので、お互いがアウトサイドヒッターとして公式戦のコートで対峙するのは今回が初めてです。

②ミラノはパドヴァに5連勝中

2020/21シーズン以降の両チームの対戦成績はミラノがパドヴァに対して5連勝中。更にパドヴァがミラノに勝った2019/20シーズンは石川がパドヴァでプレーしていたシーズンなので、石川個人としてこのカードは6連勝中の負けなしです(笑)。

③イタリアリーグ日本人対決負けなしの石川

昨シーズンはパドヴァの髙橋だけでなく、日本代表オポジット西田有志もイタリアリーグのヴィボ・ヴァレンツィアでプレーしていました。石川はこのチームとの対決でも2戦2勝で、これまでの日本人対決無敗を誇っています。

④戦力が充実しているのはミラノ

戦力が充実しているのはミラノ。登録選手13人中7名が現役で母国の代表選手を務めています。また東京オリンピックで金メダルを獲得したフランス代表のパトリィや同大会銅メダルのアルゼンチン代表のロセルなど所属する代表チームのレベルが高い選手が集まっているのも特徴的。また現役代表ではなくても、キャプテンのピアノはイタリア代表でリオオリンピック銀メダル、セッターのポッロはU21世界選手権でイタリア代表として優勝&ベストセッターの実力者です。

一方パドヴァは、登録選手14人中5人が代表選手ですが主要な大会でのメダリストはいません。

⑤勢いがあるのはパドヴァ

戦力的に充実しているのはミラノですが、今シーズン勢いづいているのはパドヴァ。開幕からモデナ、ルーベと強豪を続けて撃破したことはイタリアバレー界に衝撃を与えました。その後チステルナとペルージャに敗れましたが、直近のターラント戦は0-2から3-2での逆転勝利を果たしていい状態でミラノ戦を迎えています。

一方のミラノは大方の予想で勝てると思われた開幕チステルナ戦をまさかの0-3で落とし、2戦目のモンツァ戦を3-2のフルセットで勝利してから3連勝しましたが、直近2試合はいずれも0-3で敗れています。

⑥復帰間もない石川

また石川は第3戦のシエナ戦からコンディション不良で試合に出場せず、第5戦から途中出場を果たし、1週間前のペルージャ戦でスタメン復帰を果たしたばかり。スタメン復帰したとはいえ、前回の試合ではまだ調子を取り戻せていないように感じたのでこのパドヴァ戦で自身のコンディションをどこまで戻せているか注目されます。

⑦絶好調の髙橋

一方髙橋は絶好調。開幕の2試合では持ち味のレシーブの見ならずスパイクでもチーム1の得点を奪って勝利に大きく貢献し、2試合連続で試合MVPも獲得。第3戦のチステルナ戦では攻撃面で苦しみましたが、その後は好調をキープ。特に守備面に関しては既にトップチームからも大きく警戒されていて、相手サーブ時にはリベロよりも優先して髙橋のレシーブを避けられている印象です。

⑧ミラノのヴィテッリはパドヴァから移籍ほやほや

ミラノのミドルブロッカーのヴィテッリは今シーズンパドヴァからミラノに移籍した選手。パドヴァのミドルブロッカー陣は昨シーズンと変わっていないので、彼らに対してヴィテッリのブロックが火を噴くかも。もちろん逆もしかり。

⑨パドヴァは試合が2週間空いている

基本毎週末開催されているイタリアリーグですが、先週のパドヴァの試合は対戦相手のシエナにコロナ感染者が3名以上出たために延期となりました。休めることは良いことですが、間が空きすぎると逆に悪い影響を与えることもあるので今回はこれがどう転ぶかも注目したいです。

⑩アツいパドヴァのファン

今回の試合会場は髙橋藍のパドヴァ。パドヴァのファンはとてもアツく、前回のホームゲームだった首位ペルージャ戦では会場キャパシティいっぱいの4000人弱の観客が押し寄せ、勝利こそ逃したもののこの超強豪相手にパドヴァはセットを奪いました(一方ミラノは先週このペルージャに0-3で敗退)。今回もパドヴァのファンの声援をうまく力に変えることができれば、ミラノへの連敗記録を止めることができるかも。

写真:Lega Pallavolo Serie A, FIVB

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