試合レポート

宮浦劇場!日本男子、フランスに3-1で勝利しVNL第1週を全勝で終える

ネーションズリーグ第1週6日目、バレーボール男子日本代表はフランスと対戦し、3-1(25-27, 25-22, 25-21, 25-20)で勝利しました。

第1セットスタメン

日本

OH:髙橋藍、石川
MB:小野寺、高橋健太郎
OP:西田
S:関田
L:山本

フランス

OH:ティリ、カール
MB:ブルトー、ジュフォア
OP:フォール
S:コール
L:ディエス

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セット、序盤からOHティリのスパイクや日本のミスが重なり11-6とフランスが大きくリードします。その後日本がOH石川のサービスエースやOP西田のスパイクなどで17-17と同点に追いつきますが、そこからお互い譲らずに試合はデュースに突入。そして最後はOPフォールがスパイクとブロックを続けて決めて25-27でこのセットをフランスが取ります。

第2セット、出だしは互いにミスが続いて点差が付きませんでしたが、MB高橋の連続ブロックなどで10-6日本が先に抜け出します。そこからフランスがOHカールのスパイクやMBジュフォアのブロックでじわじわとブレイクを重ね、さらに日本にミスが続いて20-21と逆転に成功します。しかし途中出場のOP宮浦のスパイクやOP西田のサービスエースで23-21と日本が再逆転すると、最後はOP宮浦のブロックが決まって25-22でこのセットを日本が取ります。

第3セット、OH髙橋藍の連続サービスエースで4-2と日本が先行するも、OPフォールのスパイクやOHカールのサービスエースで9-10とフランスが逆転します。そこからサイドアウトの応酬となりますが、途中出場のOP宮浦のスパイクやMB小野寺のクイックで18-17と日本が再度逆転。更にOH石川のスパイクなどで連続得点を決めて日本が24-20とすると、最後はフランスのサーブがミスになり25-21でこのセットも日本が取り切ります。

第4セット、日本は3セット目途中から入っていたOP宮浦とS深津をそのままスタートから起用します。序盤はMBブルトーのクイックやサービスエースで5-6とフランスに先行されますが、OP宮浦のスパイクと連続サービスエースで11-8と日本が逆転。その後フランスもOPフォールのブロックなどで19-19と同点まで追いつきますが、その後もOP宮浦のスパイクが止まらず4連続ブレイクで24-19と日本が一気にマッチポイントを迎えると、最後はOHティリのサーブがミスになり25-20で日本がこのセットも奪取し、3-1でフランスに勝利しました。

これで日本はVNL予選ラウンドの通算成績を4戦4勝12ポイントとし、第1週終了時点で16チーム中暫定1位となりました。なおファイナルラウンドには開催国ポーランドを除く上位7チームが進むことができます。

個人的MVP

日本:OP宮浦健人

13得点(うちサーブ2、ブロック1)、アタック効果率75%

アメイジング。圧巻の圧倒的パフォーマンス。計1セットと少しの出場でしたが、この短いプレータイムで誰よりもインパクトを残してくれました。2セット目終盤で投入されて見事日本に流れを引き寄せ、3セット目途中から再度コートに立つと例えハイボールであろうと託されたトスをほぼすべて得点に変えました。2連続サービスエースも痺れた。カッコ良すぎた。

次点:石川祐希(16得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック効果率50%、サーブレシーブ成功率68%)

フランス:OPテオ・フォール

21得点(うちブロック4)、アタック効果率34%

ヤングフランスの得点源としてスパイクのみならずブロックでも大きく貢献しました。第2セットこそ失点が目立ちましたが、それ以外のセットは非常に安定した活躍をみせていました。現在フランス代表のオポジットはパトリィとボワイエという2大巨頭がいて、さらに年下のラワニも台頭してポジション争いが熾烈です。ただフォールは来季イタリアリーグでプレーするという噂が出ていて、彼もまだ若いので環境に揉まれてパリ五輪までに化ける可能性も十分あるでしょう。

感想など

試合前半にもいろいろあったと思うんですけど、最終的に全部宮浦がもっていっちゃった試合になりました(笑)。

とにかくスパイクが決まる決まる。4セット目途中まではハイボールも含めて7, 8本打っていたにもかからず全部得点にしてアタック決定率100%。その後リバウンドと被ブロックをそれぞれ1回ずつあったのものの、最終的にサーブとブロックも含めて総得点13点、アタック決定率83%という圧巻のパフォーマンスを披露してくれました。

正に「宮浦劇場」でした。

1試合目からずっと宮浦を出せば必ず結果を残してくれると思っていたのですが、正直ここまでのパフォーマンスを見せてくれるとは想定外でした。予想の遥か上を行く活躍。今季のクラブシーズンからずっと応援してきた選手ですが、なんか日本代表の活動がスタートしてからの彼の暴れっぷりになんかもうすごすぎて理解が追い付いていません(笑)。

ニサ(宮浦が今季所属していたクラブ)にいたときは確かにサーブはすごかったですが、スパイク、特にハイボール(2段トス)の処理にはとても苦しんでいたように見えました。それがこうですよ。ハイボールも自信を持って打ち込んでいましたよ。あのディフェンスのよいフランスがまったく対応できてなかったんですよ。結論、ニサはこの逸材の潜在能力をまったく生かしきれていなかったんだなと改めて感じています。

ここまでのパフォーマンスを見せられたら、もうブラン監督も西田ではなく宮浦を使わざるを得ないでしょう。第2週のフランス大会でおそらくガチメンで挑んでくるであろうブラジルやアルゼンチンといった強豪に対して宮浦がどんなプレーを見せてくれるか本当に楽しみです。

試合全体をふりかえると、サイド陣の3連戦の疲労もあってか1セット目はスパイクが決まらず苦しい展開となりましたが、2セット目からキャプテン石川を中心に徐々に調子を取り戻してトドメの宮浦という感じでしたでしょうか。日本もフランスも守備のいいチームで各セットとも追いつき追い越されの展開だったのでとても見ごたえのある試合だったと思います。

フランスは東京五輪金メダルメンバーが2人しかいないにもかかわらず、巧さあるフランスらしいいいチームでした。上述のフォールの他、アウトサイドのティリもサーブレシーブの堅さはもちろんm3枚ブロックを華麗にブロックアウトにしていて僕も見ていて「うまっ!」思わず何度もうなってしまいました。数字を見てもサーブレシーブ成功率とアタック効果率ともに57%は流石のひとこと。東京五輪金メダルメンバーの実力を存分に見せてくれました。

これで日本は4戦4勝12ポイントと最高の形で名古屋大会を終えることができました。どの相手もベストメンバーではなかったことを差し置いてもこの結果はとても評価に値すると思っています。10年前なんかはそのBチームに対しても日本代表はまともに勝ち星をあげることができなかったことを考えると、日本代表は本当に強くなりました。そして1試合1試合が本当に見ごたえがあって、ワクワクして、楽しい。さらにイケメンも多い(笑)。もっともっとたくさんの人に見てほしいなと心から思います。だからファイナル行ったらでいいからぜひ地上波放送頼みます!!(笑)。

次は舞台をフランスのオルレアンに移して、日本時間6月20日(火)20:00からカナダと対戦します。

そのあとにキューバ、ブラジル、アルゼンチンと強豪国が続くので、このカナダにはなんとしても勝ち点3で勝っておきたいです。でもこのまま行けばきっと勝ってくれるでしょう!

頑張れ龍神NIPPON!!

実況配信やってます

龍神NIPPONの試合の時間に合わせてYouTubeにて実況生配信をやっています!チャンネル登録よろしくお願いします!

ネーションズリーグ2023の視聴方法

ネーションズリーグ2023はBS-TBSで日本戦全試合生放送される他、U-NEXTVolleyTVでも生配信されています。

おすすめは無料トライアルを使って無料視聴可能なU-NEXT

31日間無料トライアルのお申込みは下記バナーから↓

U-NEXTVolleyTVの詳細は下記記事をご参考ください↓

生配信で龍神NIPPONを応援しましょう!!!

Photo: FIVB

龍神NIPPONの石川、髙橋、西田3選手のフォトブック「CATCH ××× DREAM」6月5日発売!↓

-試合レポート
-, , , , , , , , , , , , , , , , , ,