試合レポート

髙橋藍11得点の活躍もモンツァは昨季王者トレンティーノに1-3で敗れる

イタリア男子バレーボールリーグ第4節、髙橋藍所属のモンツァは現地時間11月19日(日)にトレンティーノと対戦し、1-3(25-19, 22-25, 23-25, 23-25)で敗れました。髙橋藍はスタメンで出場し11得点の活躍でした。

第1セットスタメン

モンツァ

OH:マー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:フェルナンド(ブラジル)
L:ガッギーニ(イタリア)

トレンティーノ

OH:ミケレット(イタリア)、ラヴィア(イタリア)
MB:コザメルニク(スロベニア)、ポドラスチャニン(セルビア)
OP:リヒリツキ(ルクセンブルク)
S:スベルトリ(イタリア)
L:ラウレンツァーノ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、OHマーやOPシュワーツのスパイクでモンツァが序盤から7-4とリードを奪います。モンツァはその後も点差を保ち17-14とすると、さらにOH髙橋のサーブから切り返しでOHマーのスパイクが決まるなどして20-14と点差を広げます。そして最後はOHマーのパイプ攻撃が決まって25-19でこのセットをモンツァが取ります。

第2セット、今度はトレンティーノがOHミケレットのスパイクなどで5-7と序盤から先行します。モンツァもOPシュワーツのスパイクなどで得点しますが、OPリヒリツキのスパイクやサービスエースなどで11-16とトレンティーノが点差を広げます。終盤モンツァは途中出場のOPレプキーのスパイクなどで連続得点を決めて21-23と点差を詰めますが、最後はそのOPレプキーのサーブがミスになり22-25でこのセットをトレンティーノが取ります。

第3セット、序盤はMBガラッシやOHマーのスパイクやブロックで9-6とモンツァがリードします。しかしOHラヴィアのサービスエースやOHミケレットのスパイクなどでトレンティーノが4連続ブレイクに成功し10-12と一気に逆転。そこから更にラリー中のチャレンジの失敗やその判定に対するリアクションでOPシュワーツがレッドカードをもらうなどしてトレンティーノが15-19とリードを広げます。終盤にそのOPシュワーツのブロックなどで20-21と1点差まで迫りますが、最後はOHミケレットのスパイクが決まり23-25でこのセットをトレンティーノが取ります。

第4セット、出だしはMBガラッシのブロックなどで4-1とモンツァが前に出ます。しかしSスベルトリのサービスエースなどで8-8とトレンティーノが同点に追いつくと、さらにMBポドラスチャニンのブロックなどで連続得点を決めて13-15と逆転します。終盤モンツァはOH髙橋のスパイクなどで21-21と同点に追いつきますが、最後はOHミケレットのスパイクが決まり23-25でこのセットもトレンティーノが取ります。

この結果1-3でモンツァはトレンティーノに敗れました。

MVP:OHカミル・リヒリツキ 23得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック効果率65.52%

髙橋藍は11得点、アタック効果率47.62%でした。

これでモンツァは通算成績4勝2敗12ポイントとして暫定4位となりました。

次回は日本時間11月27日(月)2時00分から同3位のピアツェンツァと対戦します。

イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

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トシキのつぶやき

惜しくもトレンティーノに敗れてしまいました。

モンツァは、第1セットはサーブがよく機能し相手のアタック決定率を抑えることに成功していましたが、第2セット以降は逆に相手のサーブに押され、またOPリヒリツキとOHミケレットのスパイクを止められなくなって苦しい展開になってしまいました。しかし第2セット以降はどのセットも競っていたので、本当にわずかな差だったと思います。

髙橋はこの試合もレシーブ、アタック、サーブでの貢献度は素晴らしいものでした。サーブはエースこそ出なかったですが事実上のエースを含めかなりのブレイクを稼ぎましたし、アタック効果率も高く、またサーブレシーブは成功率73%で失点ゼロ、ディグも片手ディグなどでチームいち上げていました。1セット目中盤の1つのラリーで片手ディグ2連続は凄すぎました。しかしこの試合ではブロックであまり効果を上げられず、対峙するOPリヒリツキにプレッシャーをかけられず好き放題やられてしまいました。

この試合のモンツァはチームとしてブロックを全体的に相手のレフト側に寄せる、いわゆるデディケートシフトを敷いていました。たしかに通常今季のトレンティーノで最も警戒すべきはアウトサイドのミケレットとラヴィアで、オポジットのリヒリツキは彼らに比べるとミスが比較的多く、またそれほど速い攻撃をするわけでもないので、今回のモンツァの戦術は理にかなっていたと思います。しかし、この日のリヒリツキはその予想を超えて当たりまくっており、モンツァはそれに対応することができませんでした。

モンツァは途中出場のレプキーがいい感じだったので、第4セットからではなくもっと早い段階でレプキー投入してもよかったんじゃないかと思います。しかもオポジットではなく、ライト側のブロックを強化する意図で髙橋と交代で試してみてもよかったかなと。ただ髙橋はこの試合決して悪くはなかったので、こういう場面での選手交代というは難しさがあったのでしょう。

しかしモンツァは敗れはしたものの、同様に敗れたペルージャ戦同様、内容は決して悪くなかったと思います。本当にわずかな差でした。次回のピアツェンツァとのこうした僅差の戦いになることが予想されるので、この試合で取れなかった1点、1本をぜひ掴んで勝利してほしいと思います。

でも今週はその前にCEVチャレンジカップもありますね!まあこちらは格下のチームとの対戦になるので問題はないでしょう。いずれにせよ楽しみです!!

Photo: legavolley.it

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