ポーランド男子バレーボールリーグ第4節、宮浦健人が所属するニサは現地時間10月14日にアウェイでラドムと対戦。
試合は3-1(25-22, 25-21, 19-25, 27-25)でニサが勝利。リーグ3勝目を挙げました。
宮浦は主にリリーフサーバーで全セットに途中出場し、サービスエースを2本とスパイク1本の計3得点の活躍でした。
第1セットのスタメン
ニサ
OH:ゲルジョット、クファソフスキ
MB:ヤンコフスキ、ゼルバ(アルゼンチン)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ
ラドム
OH:マウリシオ(ブラジル)、ルシン
MB:タムメマー(エストニア)、レマインスキ
OP:シュルツ
S:ヴォイツキ
L:マスウォフスキ
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試合レポート
1, 2セット目は終始ニサがリードする展開。ニサはOPベンタラとOHゲルジョットの高さのあるスパイクがよく決まり、また効果的なサーブでラドムのレシーバーを揺さぶりブレイクを重ねることに成功して連続してセットをものにします(25-22, 25-21)。
宮浦はどちらのセットともリリーフサーバーで途中出場。
特に2セット目には2連続サービスエースを含む3連続ブレイクで相手を突き放し、そのセットの勝敗を決定づけました。
しかし続く3セット目は、代わって入ったセッターのノヴァクがミドルを効果的に使ってサイドアウトを重ねると、リズムに乗ってきたラドムがサーブやブロックでも得点を挙げて中盤以降一気に抜け出します。
ニサも終盤ベンタラに代えて宮浦を投入し再起を図りますが、一度開いた点差を縮めることができずに3セット目はラドムが取り返します(19-25)。
第4セットは序盤から片方が離されてはもう片方が追いつくといった一進一退の攻防が続きます。先にセットポイントを迎えたのはラドムでしたが、ニサも必死に食らいつきます。
しかし勝負どころでラドムにスパイクミスが出てニサが逆転に成功すると、最後もラドムのトスミスでニサがこのセットを奪い取り(27-25)、3-1で勝利を収めました。
MVPはセッターのズコウスキ。
ニサは次回現地時間10月21日(金)20:30から、ホームで昨シーズン王者で欧州チャンピオンズリーグ覇者でもあるザクサ・ケンジェジンコジレと対戦します。
感想など
この試合は現地観戦していました。
ラドムの会場は去年新しくできた体育館だけあってキレイで収容人数も多かったですが、それゆえに空席がやや目立ちました。
それでも1500人くらいはお客さんがいたんじゃないかと思います。
この日もやはり宮浦はベンチスタートでしたが、それでも毎セット出番がありましたし、2セット目には2連続サービスエースという大きな見せ場を拝むことができたのはとてもラッキーだったなと思います。
2本目のエースを決めた後にチームメイトにわちゃわちゃされてる姿が見れたのも収穫でした(笑)。
また宮浦がアップゾーンにいるときも味方が点数を取るたびに大きく喜びを表現する姿や、タイムアウトのときにコートにいた選手ひとりひとりに声をかけたり背中をたたいたりする姿も垣間見ることができました。
自分が試合に出ていないときでも少しでもチームに貢献しようとする姿勢がひしひしと伝わってきて、改めて応援したいなと思わせてくれる選手でした。
また会場で見るとニサのベンタラとゲルジョットの打点が高い高い。
特にベンタラはスパイクの威力も凄くて迫力満点!!
宮浦はこんな怪物とポジション争っているのかと改めて感じさせられました。
それでも頑張れミヤケン!!!
またラドムのOHルセクがリベロより小さいと思ったら身長182cm。
Vリーグでも低いこの身長はおそらくポーランドリーグ最低だと思いますが、最高到達点はなんと345cm。
抜群の跳躍力に、敵ながらうっとりさせられました(笑)。
こんな新しい発見があるのも現地観戦のいいところですね。
本当に見に行ってよかったです!
この日の試合を終えて、ニサの通算成績を3勝1敗。
なんと暫定1位です!
試合数が多いのもあるので、たぶんすぐ抜かれてしまいますがそれでも昨年最下位となって入替戦を戦ったことを考えるとすごい成績です。
次の相手のザクサはかなりの強敵ですが、今のニサであればただで負けることはないでしょう!
頑張れニサ!!頑張れ宮浦!!!
写真:PZPL