現地時間3月1日(土)、イタリアセリエA女子ミラノ所属の福留慧美選手にお話を伺った。
この日ミラノはアウェイでキエリとレギュラシーズン最終節を戦った。結果はミラノがホームの大声援を浴びるキエリを3-1(25-18, 24-26, 25-20, 25-17)で退け、レギュラーシーズンを2位で終えた。

しかしこの日の試合でリベロ福留の出番はなかった。シーズン序盤はほとんどの試合でスタメンリベロとして起用されていたが、年明けからスタメンを外れ控えに回る日々が続いている。
最終節の一つ前の試合では順位争いをするスカンディッチを相手に途中からフル出場して勝利に貢献した。その流れでこの試合でも出番が回ってくるかと思われたが、福留がコートに立つことはなかった。
そんな苦しい状況下でも、試合後に彼女は笑顔でインタビューに答えてくれた。
T:今日の試合でレギュラーシーズンが終了しました。今シーズンをここまでふりかえっていかがですか。
福留:自分に関してはやっぱり悔しい思いはたくさんしてるんですけど、その中でも自分が成長してるなって感じるところも少しずつあるので、次のプレーオフに向けて、自分も試合に出る機会があると思うので、そこでしっかりチームに貢献できるように頑張りたいと思います。
T:特にレギュラーシーズン後半から出場機会が減ってしまっていますが、何があったのですか。
福留:年明けの試合後からリベロのスタートが変わました。スタートがそこでいきなり変わったから悔しい思いもしましたし、「なんで(イタリアまで)来たんやろ…」みたいなそういう感情が、色々なんと言うか難しかったです。また1回体調を崩してしまって、でもそこでちゃんと自分の中で考える時間ができました。今はスタートで出ることは少ないんですけど、途中で出た時にしっかり自分のパフォーマンスをしっかり出せるようにしていきたいと言うのと、練習もレベルの高い練習ができていると思うので、練習もしっかり自分が成長できる場所だと思って頑張っています。
T:今はもう体調は大丈夫ですか。
福留:はい、大丈夫です。
T:ここからプレーオフもチャンピオンズリーグも重要な試合が続いていきますが、具体的にはどういうところを頑張っていきたいですか。
福留:すべてにおいてまだまだ足りてないところが多いので、特にこれというのはないんですけど、全部、全部がんばらないといけないなという感じです。チームとしては優勝というところを狙っているので、自分としては全てのプレーだったり、コミュニケーション能力というところも成長して帰れるようにしたいなと思います。
T:優勝ということは現在無敗のコネリアーノ(関菜々巳選手所属)を倒さないといけないと思うのですが、どう戦えば勝てると思いますか。
福留:今日の試合でもあったように、少し上手くいかなかったら自分たちから連続失点を出してしまうところがあると思います。やっぱりコネリアーノとやる時にそういう部分を出せばすぐにそこを突かれるというか、そこで多くの連続失点をしてしまうと思うし、逆に相手はそういう連続失点が出ないチームだと思うので、こっちが我慢強く1点1点積み重ねていけたら、まずは1セットずつというところで取れるんじゃないかなと思います。
T:頑張ってください。ありがとうございました。

Photo: Verovolley