現地時間10月6日(日)、イタリアスーパーレガ前半第2節で石川祐希所属のペルージャとパドヴァが対戦。ホームの声援を受けたパドヴァが昨季王者のペルージャをあと一歩のところまで追い詰めますが、それをなんとか振り切ったペルージャが3-2(25-23, 23-25, 21-25, 26-24, 15-10)で辛勝。
またMVPにはチーム最多16得点を挙げた石川祐希が選ばれました。
第1セットは終盤までパドヴァにリードされながらもMBロセルのブロックなどでペルージャが逆転で取るも、2、3セット目はOPマスロヴィッチの活躍などでパドヴァが連取します。しかしOPベンタラの復調もありペルージャが第4セットを取ると、第5セットもOH石川を中心に得点を重ねて王者の力を見せたペルージャが取り切ってペルージャが逆転勝ちを収めました。
しかし石川本人もXで「試合の内容は全く良くなかった」とコメントしているとおり、本来パドヴァは最低でも3-1で勝利して勝ち点3を獲得しなければいけない相手にフルセットに持ち込まれてしまったペルージャ。パドヴァにサーブやブロックで得点を許してしまった他、アタックミスが14本と多く連続失点につながってしまいました。

いくらペルージャがスター軍団とは言え、しっかりとパフォーマンスを出さなければ下位チームにも食われてしまうイタリアスーパーレガのレベルの高さと怖さが改めて感じられた試合だったのではないかと思います。
でもペルージャはこの試合のようにOPベンタラがダメになってもOPエレーラが出てくるし、アウトサイドのどちらかがダメでもOHプロトニツキーが出てくるし、ミドルにもMBソレが控えてるしと選手層の厚さはやっぱりチートですね(笑)。そりゃ強いに決まってる。
しかしパドヴァはよく頑張った。ルーキーイヤーだった昨シーズンと比べるとOHポッロがやや攻撃面で苦戦しているようですが、新加入のOPマスロヴィッチが思った以上によい感じ。またクッチーニ監督がポジション2にやっと守備的なアウトサイドを配置するようになっていてなんだか感慨深い。

さて次のペルージャの相手は石川の古巣モデナ。今季のモデナはサイドアタッカーに爆発力のある選手たちを揃えているので、波に乗せる前になんとかしたい。
ペルージャ
スタメン:Sジャネッリ(8)、OH石川(16)、MBロセル(14)、OPベンタラ(8)、OHセメニウク(14)、MBルッソ(6)、Lコラチ
途中出場:OPエレーラ(9)、OHチャンチョッタ
パドヴァ
スタメン:OHセドラチェク(13)、MBクロサート(8)、Sファラスキ(2)、OHポッロ(12)、MBプラック(7)、OPマスロヴィッチ(22)、Lディエス
途中出場:OPステファニ(1)、Sぺドロン、OHオリオーリ
MVP:OH石川祐希
16得点(うちブロック2)、アタック効果率20.00%
詳しい試合のスタッツはこちら↓
https://www.legavolley.it/match/38215
次戦:日本時間10月12日(土)25:00 vs モデナ
配信:VBTV, FOD(ペルージャ戦のみ)
Photo: legavolley.it, Sir Safety Perugia