試合レポート

石川祐希vs髙橋藍の日本代表対決!第2戦はモンツァがミラノに3-1で勝利、髙橋藍は3週間ぶりにコートイン

2024年2月15日

イタリア男子バレーボールリーグ後半第8節、現地時間2月14日(水)に石川祐希所属のミラノと髙橋藍所属のモンツァが対戦し、3-1(25-21, 25-23, 20-25, 25-16)でモンツァが勝利した。石川祐希は先発出場し14得点、髙橋藍は怪我から3週間ぶりに途中出場した。

第1セットスタメン

ミラノ

OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ヴィテッリ(イタリア)、ロセル(アルゼンチン)
OP:ディルリッチ(クロアチア)
S:ポッロ(イタリア)
L:カターニャ(イタリア)

モンツァ

OH:マー(カナダ)、レプキー(カナダ)
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:カショパ(ブラジル)
L:ガッジーニ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、MBガラッシのブロックなどで1-3とモンツァが先行する。ミラノもMBロセルのスパイクなどで4-3とするが、OPシュワーツのサービスエースやOHレプキーのアタックで6-9とすぐにモンツァがリードを戻す。その後Sポッロのサービスエースなどで12-12とミラノが同点に追いつくが、OH石川のアタックミスで15-17とモンツァが抜け出すと、OPシュワーツのブロックやOHレプキーのサービスエースで18-22と点差を広げる。最後はMBガラッシのアタックが決まり、21-25でこのセットをモンツァが取る。

第2セット、OHマーのスパイクでモンツァがブレイクを奪い4-7とリードする。その後OH石川のスパイクなどで13-13とミラノが同点に追いつくが、終盤にMBディマルティーノのサービスエースなどで18-21とモンツァが抜け出す。ミラノはOHメルガレホと途中出場のMBインノツェッティのブロックで24-23と1点差まで追いつくが、最後はOH石川のアタックがミスになり23-25でこのセットをモンツァが取る。

第3セット、OPディルリッチやOH石川のスパイクで4-1とミラノが先行すると、さらにOH石川やOHメルガレホのスパイクなどで9-5とリードを広げる。そこからOPディルリッチのスパイクやモンツァのサーブミスが続くなどしてミラノが20-15とリードを保つ。そこからミラノにミスが重なり22-19とモンツァが点差をやや縮めるが、最後はOHレプキーのアタックミスで25-20でこのセットをミラノが取る。

第4セット、OPシュワーツのスパイクやOHマーのサービスエースなどで3-6とモンツァがリードする。さらにMBディマルティーノのスパイクやOHレプキーの3連続サービスエースで4連続ブレイクを決めてモンツァが5-13と点差を広げる。その後もOPシュワーツやOHレプキーのスパイクで得点を重ねたモンツァが11-22とさらにリードを広げていく。ミラノもOHメルガレホのスパイクなどで14-22とやや点差を縮めるも、最後はMBガラッシのスパイクが決まり16-25でこのセットをモンツァが取る。

この結果、モンツァが3-1でミラノに勝利した。

MVP:Sフェルナンド・クレリング 無得点 チームアタック効果率39.62%

OH石川祐希 14得点(うちブロック1) アタック効果率21.87%

OH髙橋藍 無得点 サーブレシーブ成功率100%

これでミラノは通算成績9勝10敗30ポイントとし順位を1つ下げて7位、モンツァは通算成績10勝9敗30ポイントとして順位をひとつ上げて6位となった。

次回はミラノは日本時間2月18日(日)27:00からヴェローナと、モンツァは日本時間2月17日(土)25:30からカターニャと対戦する。

イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

トシキのコメント

まずはラン・タカハシのコート復帰おめでとう!!!

コッパイタリア準決勝直前の試合でのケガから3週間という早すぎる復帰で驚きましたが、とにかく元気な姿が見られてよかった。

試合レポートでは端折りましたが、1、3、4セット目にレプキーと交代で後衛に入りモンツァフロアを支えました。当然サーブでは避けられたので1回しかサーブレシーブしなかったですが、それだけでももう仕事してます。

さらにトスは1本も上がって来なかったですが、パイプ攻撃の助走もしっかり取ってましたね。ウォームアップではスパイクも打っていたということなので、前衛でのプレーを含めた本格復帰も時間の問題でしょう。来週のチャレンジカップワルシャワ戦くらい?

試合はとにかくモンツァがよかった。

1レグにモンツァホームで両チームが試合をしたときは「いい部分がほとんどありませんでした」と僕がコメントするくらいモンツァはひどかったです。

それと比べると本当にモンツァの良さが出た試合でした。

特に良かったのがモンツァの武器であるサーブ。サービスエース4本のレプキーをはじめ、チームで計8本のサービスエースをミラノから奪いました。

また守備も堅く、ディグ(スパイクレシーブ)に成功本数が、ミラノが13本だったのに対し、モンツァは20本とよく拾えていました。特に、コッパイタリア準決勝の記事でも書きましたが、シュワーツがリベロのガッジーニに次ぐチーム2位のディグ本数で、ここの守備力の高さが生きていたのかなと思います。

モンツァはカナダ3兄弟がみんな強かった。これはカナダ代表も絶対強い。

ミラノは逆にサーブで攻めきれませんでした。

石川もこの日はサーブポイントはなし。得点はチーム最多の14得点でしたが、アタック失点6、またサーブレシーブでも失点3とやや精彩を欠きました。

ミラノは前回のパドヴァに続き日本人対決2連敗となってしまいました。ただ怪我で離れていたカジースキがベンチに戻ってはいたので、彼が本格復帰できるとまたよくなれるかと思います。

ロセルはミドルなのに13得点、ブロック3本、アタック効果率75%とすごい数字を残していただけにチームは負けてしまって、VBTVの試合後インタビューでも悔しさが表情に表れていましたね(イタリア語だからなんと言っているかわかりませんでしたが)。

レギュラーシーズンは残り3試合。どちらのチームもプレーオフに進出はできそうですが、ホームゲームアドバンテージをより確保するには4位以上になることが条件。

ミラノはヴェローナ、ターラント、ペルージャとの試合が残っており、モンツァはカターニャ、パドヴァ、チステルナが残っています。

モンツァは下位チームしか残っていないので、その可能性がまだ十分に残っていますが、ミラノはこのままでは少々厳しめです。

特に次のヴェローナ戦がかなり重要になってきますので、今週末の試合にはご注目ください。

Photo: volleyball.it, vero volley

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