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宮浦健人・甲斐優斗所属のパリがトゥールにストレート負けでフランスカップ敗退

2024年2月15日

バレーボール男子フランスカップ準々決勝、宮浦健人と甲斐優斗が所属するパリは現地時間2月14日(水)にトゥールと対戦し0-3(18-25, 24-26, 21-25)で敗れた。

宮浦健人は先発出場で15得点の活躍、甲斐優斗は途中出場で2得点の活躍だった。

第1セットスタメン

パリ

OH:パヌ(フランス)、コンデ(アルゼンチン)
MB:ユルコヴィック(オーストリア)、ウェッター(アメリカ)
OP:宮浦(日本)
S:オッサール(フランス)
L:カプル(セルビア)

トゥール

OH:メンデス(アルゼンチン)、ポトロン(フランス)
MB:ナシメント(ブラジル)、パーキンソン(オランダ)
OP:ドラメネト(ブラジル)
S:チョリッチ(ボスニア)
L:ラモン(フランス)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、序盤からOP のスパイクやSチョリッチのサービスエースでトゥールが連続ブレイクに成功し1-5とリードする。パリはOP宮浦を中心に得点するがOHタムメアルのスパイクやMBパーキンソンのブロックで9-15とトゥールが点差を広げる。終盤もOP のブロックやスパイクでブレイクを決めてトゥールが15-23とすると、最後はOHメンデスのアタックが決まり18-25でこのセットをトゥールが取る。

第2セット、OHメンデスのブロックやスパイクで1-4とトゥールが先行するが、OP宮浦のサービスエースなどでパリが5-5と同点に追いつく。そこからMBパーキンソンのブロックやOP のスパイクでブレイクを決めて10-14とトゥールがまた点差を広げる。パリは13-16の場面でOH甲斐とSモッタパエスを2枚替えで投入。甲斐は本職とは異なるオポジットでのプレーとなったが、スパイクとブロックを決めてパリが17-19とすると、さらにトゥールがアタックを続けてミスして22-22と同点に追いつく。しかしその後コートに戻ったOP宮浦のサーブがミスになり23-24と先にトゥールがセットポイントを握ると、最後もOP宮浦のアタックミスで24-26となりこのセットもトゥールが取る。

第3セット、このセットはスタートからSモッタパエスが出る。序盤はOHコンデのスパイクやブロックで得点したパリが7-3とリードする。そこからMBナシメントのスパイクなどで8-9とトゥールが逆転するが、OHパヌやOHコンデのスパイクで14-11とパリが再び前に出る。しかしOHメンデスのスパイクやブロックで14-15とトゥールが再逆転すると、さらにOHメンデスのサービスエースなどで18-21とトゥールがリードを広げる。そのまま最後はOP のブロックが決まり21-25でこのセットもトゥールが取り切る。

この結果パリは0-3でトゥールに敗れた。

MVP:OH二コラ・メンデス 14得点(うちサーブ2、ブロック3) アタック効果率13.63%

OP宮浦健人 15得点(うちサーブ1) アタック効果率25.00%

OH甲斐優斗 2得点(うちブロック1) アタック効果率0.00%

これでパリはフランスカップ敗退となった。

次は日本時間2月17日(土)28時00分からリーグ戦をプレシロバンソンと対戦する。

リーグHP: https://www.lnv.fr/lam/statistiques
配信サイト(有料):https://www.lnvtv.com/

選手試合後コメント

OP宮浦健人

カップ戦に対してのモチベーションはすごく高かったんですけど、率直に負けてしまったというところは悔しいですし、勝機はあったと思うので、セットを取れるチャンスは。そこで点を取れなかったというのは、もったいない試合をしたなという感じです。

OH甲斐優斗

流れもよくなかったですし、相手に拾われる場面も多くて、自分たちがやりたいようなバレーができてなかったのかなと思います。

トシキのつぶやき

この試合は現地観戦でした。

パリはリーグ戦をプレーオフ進出条件である8位前後でさまよっていて、プレーオフ進出ができないことも考えられます。

そのため、このフランスカップは下剋上でタイトルを獲得できるビッグチャンスと思っていましたし、決勝戦はパリ市内の大きなアリーナで行われることが決まっていたので、クラブとしてもこれに懸ける思いが強いように感じていました。

しかしこんな結果になってしまうとは。

負けたことは百歩譲っていいんですが、とてもモヤモヤが残りました。

その理由はこの日のスタメンセッターが、本来スタメンのモッタパエスではなく控えのオッサールだったこと。

それもモッタパエスが怪我や体調不良だったらわかるんですが、どうやらそうではなさそう(試合のタイム中にコートエンドを走ってるときもエンド側に座っていたチーム関係者に向かって「自分は何も問題ないのになぜ」みたいなアピールをしていました)。

他の選手たちも困惑していました。

案の定オッサールはセットの質があまりよくないので、アタッカーの良さを引き出せずに宮浦頼みの単調な攻撃になってしまっていました。第1セットを取られた要因は、厳しいですがほとんどそこだったと思います。

第2セットも追いかける展開で、2枚替えでモッタパエスが入ってからやっと戦えるようになった感じでした。

第3セットは、第2セットの最後のプレーでオッサールが脚を負傷したためスタートからモッタパエスでした。結果的にこのセットも取られてしまいましたが、1、2セット目が自分たちのミスで点数を取られていたのに対し、3セット目は相手のプレーがよくて取られたように見えました。

なので第1セットからモッタパエスが出ていれば少なくとももう少し長く試合ができていたんじゃないかと思います。

試合後に宮浦、甲斐にこのセッターの起用について話してみてもやっぱり理由がわかってないようでした。

その後、パリバレーの監督に直接話を聞くと「オッサールの方が練習でよかったから」という回答が返ってきました。正直意味がわからなかったのですが、これ以上聞いてもはっきりとしたことは答えてもらえないと思い、話はそれで終わりました。

負けたことはもちろん残念ですが、全力を出し切らずに負けてしまったことが本当に残念です。こんな試合は見たくなかったです。

宮浦もトスがブレる中でよく頑張っていたし、甲斐の前衛でのプレー、しかもオポジットでのプレーを見れたのはよかったですけど、それ以上にとってもモヤモヤが残った試合となってしまいました…。

Photo: Parisvolley

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