イタリア男子バレーボールリーグ第8節、石川祐希所属のミラノと髙橋藍所属のモンツァが現地時間12月4日(月)に対戦し、3-0(25-16, 25-18, 25-18)でミラノが勝利しました。石川祐希は腰痛のため不出場、髙橋藍は先発出場し7得点の活躍でした。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:カジースキ(ブルガリア)、メルガレホ(キューバ)
MB:ロセル(アルゼンチン)、ピアノ(イタリア)
OP:レゲルス(ベルギー)
S:ポッロ(イタリア)
L:カターニャ(イタリア)
モンツァ
OH:マー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:レプキー(カナダ)
S:フェルナンド(ブラジル)
L:ガッギーニ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
試合レポート
第1セット、序盤はモンツァにミスが重なり4-1とミラノがリードします。そこからOHマーのスパイクなどで8-7とモンツァが1点差まで詰め寄りますが、OHカジースキのスパイクやサーブでミラノがブレイクを重ねて15-10と点差を広げます。さらにその後もOHカジースキのブロックやOPレゲルスのスパイクで連続得点を決めたミラノが24-16と大差でセットポイントを握ると、最後はOHメルガレホがスパイクを決めて25-16でこのセットをミラノが取ります。
第2セット、序盤はモンツァはOHレプキー、ミラノはMBピアノを中心に得点を決めて7-7と競った展開となります。そこからミラノがOHカジースキのスパイクやサービスエースで11-7と抜け出しますが、モンツァもOH髙橋のスパイクなどで11-10として食らいつきます。しかしOHマーのミスで13-10、さらにMBロセルの連続ブロックで20-15とミラノが一気に点差を広げます。終盤も2枚替えで入ったSゾンタのサーブからサービスエースを含む3連続ブレイクを決めたミラノが25-18でこのセットも奪います。
第3セット、OHメルガレホのブロックなどで序盤から8-5とミラノがリードを広げます。その後モンツァはOHマーのスパイクなどで14-12とくらいつきますが、そこからMBロセルのクイックが続けて決まり16-12、さらにOHメルガレホのスパイクやブロックなどで22-14とミラノが大きく点差を広げます。そのまま最後はモンツァのサーブがミスとなり25-18でミラノがこのセットを危なげなく取ります。
この結果3-0でミラノがモンツァに勝利しました。
MVP:MBアグスティン・ロセル 11得点(うちブロック4)、アタック効果率58.33%
髙橋藍は7得点、アタック効果率0%でした。

これでもミラノは通算成績4勝4敗13ポイントとして暫定6位に浮上。モンツァは5勝3敗14ポイントで順位をひとつ下げて4位となりました。
次回、ミラノは日本時間12月11日(月)4時30分から10位のヴェローナと、モンツァは日本時間12月11日(月)0時30分から12位のカターニャとそれぞれ対戦します。
イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home
トシキのつぶやき
いろいろと期待をしていた試合だけにいろいろと残念な試合になってしまいました。
まず石川がコートに立てず。試合前のウォームアップすらしていませんでした。原因は長引く腰痛のためだそうです。パリ五輪予選のときも痛めていましたし、そこから休みがほとんどないままイタリアリーグが始まって試合続きだったのでまた症状が惡くなっているのでしょう。
一方、先週に脚の8日から10日の療養が必要とチームからアナウンスがあった髙橋は試合に出場。むしろこっちの方が試合には間に合わないかなと思っていただけにサプライズでした。
しかし、療養からの復帰直後だったこともありパフォーマンスは本来のものからだいぶ遠ざかっていたと思います。サーブレシーブは相変わらずの安定感でしたが、スパイク効果率が0%と記憶上今季ワーストの数字。ディグもそれほど上がっていなかったように思います。
髙橋に限らずモンツァは全体的に元気がなかったです。武器のサーブも走っていなかったですし、アタック失点やその他ミスが多かったです。ここまで負けた試合でも内容的には悪くなかったモンツァでしたが、この試合は逆にいい部分がほとんどありませんでした。髙橋に限らずチーム全体としてコンディションがよくないように感じました。
一方のミラノは、石川こそ欠いたもののチームは絶好調。カジースキとメルガレホのOH対角でサーブレシーブの乱れが心配されましたが、結局モンツァから1度もサービスエースを奪われることはありませんでした。スパイクもほとんど失点なく高い効果率で、ブロックも3セットで13本を記録。終始危なげない試合運びでの完勝でした。
石川がコートに立てなかったのは仕方なかったですが、さらに試合内容も一方的なものになってしまい、楽しみにしていただけに非常に残念でした。しかし長くハードなシーズンなので、お互いが万全の状態で戦えている試合の方がもしかしたら少ないのかもしれません。
それでも2月のミラノホームでの日本代表対決では、石川と髙橋はもちろん、ミラノとモンツァの2チームがお互いにバチバチにぶつかり合う試合を期待しています。
とにかくみんな休めるときにしっかり休んでコンディション整えてください!!!
Photo: Verovolley, legavolley.it
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