試合レポート

パリバレー4連敗で苦境、宮浦健人はチーム最多12得点

フランス男子バレーボールリーグ第9節、宮浦健人所属のパリは現地時間12月2日(土)にサンジャンディヤラックと対戦し0-3(23-25, 18-25, 23-25)で敗れました。宮浦健人は先発出場し12得点の活躍でした。

第1セットスタメン

パリ

OH:コヴァチェヴィッチ(セルビア)、パヌ(フランス)
MB:マーセ(ドイツ)、ウェッター(アメリカ)
OP:宮浦(日本)
S:モッタパエス(フランス)
L:カプル(セルビア)

サンジャンディヤラック

OH:デミロヴィッチ(フランス)、ボヌフォア(フランス)
MB:ブルトー(フランス)、トゥーレ(フランス)
OP:リレンボ(フランス)
S:ダシルヴァ(フランス)
L:フェルー(フランス)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、序盤はパリがOHパヌのスパイクを中心に得点を重ねて8-6と2点差をつけると、さらにOP宮浦のサービスエースも決まり13-9とリードを広げます。そこからサンジャンディヤラックがOHデミロヴィッチのサービスエースなどで13-13と追いつきますが、パリがOP宮浦のスパイクなどで17-15とリードを保ちます。しかし終盤でOP宮浦がMBブルトーのブロックに捕まりサンジャンディヤラックが19-20と逆転に成功。その後パリのミスで20-22と点差を広げられると、そのまま最後はSモッタパエスのサーブミスで23-25でこのセットをサンジャンディヤラックが取ります。

第2セット、パリはOHコヴァチェヴィッチに代えてOHコーウェル(アメリカ)をスタートから投入します。序盤はそのOHコーウェルのスパイクやサービスエース、さらに彼のセットからのMBマーセのクイックなどで11-9とパリがリードします。しかしMBブルドーの連続ブロックで12-13とサンジャンディヤラックが逆転に成功すると、さらにOHデミロヴィッチのサービスエースなどで14-18と点差を広げます。そして終盤にも連続ブレイクを決めたサンジャンディヤラックが18-25でこのセットも取ります。

第3セット、Sモッタパエスのブロックなどでパリが序盤から連続ブレイクを決めて6-3とリードします。そこからサンジャンディヤラックに何度が同点に追いつかれますが、MBウェッターやOHパヌのスパイク、Sモッタパエスのサービスエースなどで得点を重ねて18-15とパリが先行したまま試合が進みます。しかしOPリレンボのスパイクなどでサンジャンディヤラックが3連続ブレイクを決めて18-19と逆転に成功すると、さらにMBトゥーレのサービスエースで19-21と点差を広げます。そこからパリはブレイクできず、最後はOPリレンボのアタックで23-25としたサンジャンディヤラックがこのセットを取り切ります。

この結果パリは0-3でサンジャンディヤラックに敗れました。

MVP:Sセドリック・ダシルヴァ 2得点(アタック1、サーブ1)

宮浦健人は12得点(うちサーブ1)、アタック効果率30.43%

これでパリは通算成績3勝6敗9ポイントとして暫定10位となりました。

次は日本時間12月6日(水)4時00分からショーモンと対戦します。

リーグHP: https://www.lnv.fr/lam/statistiques
配信サイト(有料):https://www.lnvtv.com/

トシキのつぶやき

今シーズンまだ1勝しかしていなかったサンジャンディヤラックにストレート負け…。確実に勝ち点3を取りたかった相手に対してまさかの1セットも取ることができませんでした。

どのセットも中盤まではいい感じなのに、中盤以降逆転されてから追いつけずそのまま逃げられるパターン。

スタッツを見てみるとスパイクとブロックの部分ではあまり差がない一方で、サーブとサーブレシーブで大きな差がありました。サンジャンディヤラックがサービスエース6本、サーブミス7本、サーブレシーブ成功率58%だったのに対し、パリはサービスエース3本、サーブミス14本、サーブレシーブ成功率39%でした。サーブミス本数が倍多いのに、サービスエース数が半分少ないのでは勝てません。

宮浦は第1セットこそサービスエースがあったのものの、その後なかなか自身のサーブからブレイクに結びつけることができませんでした。スパイクに関しては全体的な数字は悪くなかったと思いますが、終盤でのアタック失点が目立ったように感じました。

もちろんハイボールを力強くたたいて得点にしたり、技ありのロールショットや久々のレフトからの得点などいいプレーもあったので、まだまだここから這い上がってくれると思います。

この試合は途中出場のコーウェルが攻守にわたりいい働きをしてくれていました。マーセへクイックをあげて得点にしたビッグプレーも飛び出し、もう少しで試合のラッキーボーイになれたかもしれなかったので残念です。しかし今回の彼の活躍は今後のポジティブな材料になるでしょう、

パリは何か沼にハマってしまったように見えます。何かうまくかみ合っていない、ベンチワークも含めてチームになれていないようなそんな感じ。早く解決の糸口が見つかることを願います。

また宮浦個人としても、彼のパフォーマンスはまだまだこんなものじゃないと思うので、年内には「これぞ僕らのミヤケン!」というような試合を見たいですね!頑張れ!!!

Photo: LNV

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