バレーボールネーションズリーグ2024女子大会第ファイナルラウンド(タイ)、日本代表は現地時間6月20日(木)に準々決勝で中国と対戦し3-0(25-21, 25-21, 25-22)で勝利した。
スターティングメンバー
日本
OH:古賀(22)、石川(14)
MB:山田(6)、荒木(4)
OP:林(6)
S:岩崎(3)
L:福留
途中出場:MB宮部(4)、MB渡邊(1)、OP黒後
中国
OH:チャン(11)、ジュアン(12)
MB:ヤン(9)、ガオ(6)
OP:ジョン(4)
S:ディン(4)
L:ニー
途中出場:OHワン
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
※()は得点
TOSHIKI’S MVP
OH古賀紗理那
22得点(うちサーブ1)、アタック効果率33%
両チーム最多22得点の活躍でチームを勝利に導いたキャプテン。序盤はややアタックのミスが目立ったものの後半になるにつれ調子を上げていき、3セット目には驚異のアタック効果率54%で難しいボールでも決めまくった。
また2セット目にはセットの行方を決定づけたダメ押しのサービスエースを決めるなどサーブでも大きく勝利に貢献。
ただ肩のテーピングが気になるので、パリ五輪本番に向けて無理はあまりしないでほしいところ。
試合解説
予選で勝利したときと同様に日本がサーブで勝った試合。
コート奥の際どいコースのサーブを中心に中国から7本のサービスエースを奪ったほか、S岩崎、OH石川、MB山田が特に高いブレイク率で日本の連続得点に貢献した。
また第2セット中盤でリリーフサーバーとして出場したMB宮部は、サービスエース1本を含む4連続ブレイクでゲームの流れを変えた。
アタックの面では中国の高いブロックに苦しみ、3セットで計10ブロック、17タッチを許してしまった。しかしそれ以上に日本のサーブが機能し、またディグで繋いで中国のアタック効果率を日本のそれよりも低く抑えることができていた。
OH古賀が22点、OH石川が14点とこの2人がチームをけん引したが、得点がこの2人に(特に古賀に)偏り過ぎてしまっているのはやや気になるところではある。次のブラジルに対してはもっと他のポジションの選手も攻撃面で目立っていかなければいけないだろう。
中国は予選ラウンドからメンバーを変えて、予選ラウンドでスタメン出場していたメンバーを登録から外して控え中心で今回の準々決勝を戦っていた。ここまでの試合経験の差か、簡単なミスが少なくなかったように見えた。
日本はほとんど予選ラウンドと同じスターティングメンバーであったが、唯一違ったのがリベロ。
予選ラウンドではサイドアウト(サーブレシーブ)時にはL小島、ブレイク(サーブ)時にはL福留を併用する、いわゆるスイッチリベロ方式だったが、この試合はL福留ひとりでどちらも担っていた。
おそらくオリンピック本番ではリベロは1人しか選べないため、それを見据えた起用だったのだろう。ただここまで試合でサーブレシーブをやっていなかったにもかかわらず、L福留のサーブレシーブはとてもよかったと思うし、ディグに関しては「決まった!」と思われた強打を何本も拾っていて流石だった。
準決勝の相手のブラジルは予選ラウンドでフルセットの末敗れたチーム。次も厳しい試合になること間違いないが、パリ五輪本番でも予選で当たることが決まっているチームだけに頑張ってもらいたいと思う。
ただ準決勝に敗れても3位決定戦がある。メダル獲得となれば、主要世界大会では2014年のワールドグランプリでの銀メダル以来10年ぶりとなる。何色でもいいからメダルを獲得してパリ五輪への弾み、自信に繋げてほしい。
詳しい試合のスタッツはこちら
ハイライト動画
次戦情報
準決勝:vs ブラジル
6月22日(土)22:30~(日本時間)
テレビ放送
BS-TBS(放送時間未定(男子に続けてLIVE?))
TBSネーションズリーグ特設サイト(テレビ放送予定などを確認できます):https://www.tbs.co.jp/volley-nationsleague/
ネット配信(LIVE)
①VBTV(英語、有料): https://www.volleyballworld.tv/home
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Photo: FIVB