バレーボールネーションズリーグ2024男子大会第2週福岡ラウンド、日本代表は現地時間6月8日(土)にスロベニアと対戦し3-1(25-23, 19-25, 26-24, 25-21)で勝利した。
スターティングメンバー
日本
OH:藍(16)、石川(12)
MB:小野寺(4)、山内(8)
OP:西田(26)
S:関田(1)
L:山本
途中出場:OH甲斐(1)、OP宮浦、OH大塚、MB健太郎
スロベニア
OH:ウルナルト(13)、チェブリ(12)
MB:パイエンク(7)、コザメルニク(8)
OP:T.シュテルン(27)
S:ロプレット(2)
L:コヴァチッチ
途中出場:Sヴィンチッチ、OPムヤノヴィッチ
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
※()は得点
TOSHIKI’S MVP
OP西田有志
26得点(うちサーブ4、ブロック2)、アタック効果率57%
アウトサイドヒッターの石川と藍がスパイクで苦しむ中、驚異のアタック決定率71%で試合を通して決めまくり、サービスエースも両チーム最多の4本。苦しい時、ここで1点がほしい場面でことごとく得点を決めてくれた頼れる大エース。
本当にすばらしい活躍だった。身長が186cmなのを本当に忘れさせる。実際に写真を見ても2mのブロックの上から打っている。エグい。
代名詞のゴリラ味溢れるパワフルなスパイクだけでなく、ブロックにわざと吸い込ませたり軟打の引き出しも本当に多彩である。クレバーゴリラ。
絶好調の今年のネーションズリーグのなかでも間違いなく最高のパフォーマンスだった。
試合解説
日本男子の強さが改めて証明された試合だった。
大黒柱OH石川が不調のなか、サーブで攻めて全員で拾って繋いでOP西田が決めるバレーボールで接戦を制した。
試合は、第1セットからOP西田とOPシュテルンの点の取りあいとなり23-23と競ったまま終盤を迎えるが、最後はスロベニアにミスが続いて25-23で日本が取る。
続く第2セットはスロベニアがこのセットだけで計7本のブロックを決めるなどして序盤からリード。日本もOP西田やMB山内のスパイクで応戦するが、OH石川がスパイクで苦しみ途中でOH甲斐に交代した。
終盤で更にOHウルナルトと連続サービスエースなどで15-22と突き放され、最終的に19-25でこのセットはスロベニアが取る。
第3セット序盤はS関田のサービスエースなどで9-5と日本がリードを広げたが、OPシュテルンのスパイクやMBコザメルニクのブロックなどでスロベニアがブレイクを決めて17-18と逆転する。
23-24とスロベニアが先にセットポイントを握るが、そこからOH石川、OP西田が続けてスパイクを決めて25-24と逆にセットポイントを握ると、最後はOH藍がスパイクを決めて26-24でこのセットを日本が取り切る。
そのまま第4セットも日本ペースで試合が進む。引き続きこの試合絶好調のOP西田がスパイクとブロックで次々と得点を重ねて一度も相手にリードを許さず、マッチポイントもOP西田のスパイクで決めきって25-21、セットカウント3-1で日本が勝利した。
攻撃面で日本を大きく引っ張ったのは間違いなく上述のOP西田であるが、守備で魅せたのがOH藍。
失点ゼロの安定したサーブレシーブ、高いディグ本数と成功率。更に第3セット終盤では倒れながら相手のスパイクを拾ったあと、3本目を片手で飛びつきながら返球するというスーパープレーを見せてチームを勢いづけた。
キレのあるスパイクや緩急織り交ぜたサーブももちろんだが、彼の真骨頂はやはり守備だなと改めて感じたプレーであった。高い攻撃力を持ち合わせながらここまで守備で魅せられるアウトサイドヒッターは世界でも彼を除いてほとんどいないだろう。
キャプテンOH石川はアタック効果率がわずか3%と今大会ワーストのパフォーマンスだった。それでも強豪に勝てるのが今の男子日本代表だ。石川がチームの中心であることは間違いないが、石川に依存しているチームでは決してない。
ネーションズリーグ予選ラウンドも残すところフィリピンでの4試合のみ、このままファイナルラウンドの決勝戦まで突き進んでほしい。
詳しい試合のスタッツはこちら
ハイライト動画
次戦情報
vs カナダ
6月18日(火)21:30~(日本時間)
テレビ放送
BS-TBS(LIVE)
TBSネーションズリーグ特設サイト(テレビ放送予定などを確認できます):https://www.tbs.co.jp/volley-nationsleague/
ネット配信(LIVE)
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Photo: FIVB