広告 日本代表 男子

控え中心で臨んだ日本、世界ランク1位ポーランドに惨敗【バレーボールネーションズリーグ男子】

2024年6月8日

バレーボールネーションズリーグ2024男子大会第2週福岡ラウンド、日本代表は現地時間6月7日(金)にポーランドと対戦し0-3(17-25, 15-25, 20-25)で敗れた。

スターティングメンバー

日本

OH:富田(2)、甲斐(6)
MB:山内(2)、ラリー(5)
OP:宮浦(10)
S:深津(2)
L:小川

途中出場:OH大塚(10)、S大宅、OP西田、L山本

ポーランド

OH:セメニウク(10)、フォルナル(5)
MB:コハノフスキ(10)、フベル(6)
OP:クレク(10)
S:ヤヌシュ(2)
L:ポピフチャク

途中出場:OHシリフカ(7)、OPカチュマレク(6)、MBクウォス、OHベドノシュ、MBポレンバ、Sフィルレイ

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

※()は得点

TOSHIKI’S MVP

MBヤクブ・コハノフスキ

10得点(うちブロック5)、アタック効果率62%

"Gang łysego(ハゲのギャング)"、本日のブロック隊長。

チームブロック14本のうち5本を彼ひとりで決め、日本のアタッカー陣にプレッシャーを与え続けた。身長199cmと日本のミドル三兄弟よりも低いが抜群の機動力と読み、駆け引きの巧さを持っている。

またスパイク効果率も失点なしの62%、サーブはエースこそなかったがパワーサーブとショートサーブを織り交ぜてブレイクにつなげた。

しかし、こんな彼でもポーランド代表では2、3番手くらいのミドルブロッカーである。

試合解説

今回のポーランド戦は今週ここまで出場機会の少なかった選手を出すと明言されていたので、試合前から厳しい試合となることが予想されていた。

しかし、結果的に1セットも取れないどころか一度も終盤まで競ることのない圧倒的な実力差を見せつけられた試合となってしまった。

その結果を大きく分けたのがブロック。3セットで14本ものブロック得点と13本ものブロックタッチを記録し、日本の攻撃を文字通り大きく阻んだ。

サーブもエースこそ1本に留まったが、ポーランドの選手全員が日本の攻撃の選択肢を奪うサーブを打ち続けブロックの的を絞らせることに成功。

さらに例えブロックを掻い潜れたとしても、この日のポーランドはLポピフチャクを中心にフロアディフェンスも非常に堅く、ボールが落ちなかった。

またスパイクでは意図的にブロックアウトを狙い、拾って繋いでラリーに持ち込む日本が得意な形に持ち込まれない形で攻め続けていた。

もう本当に、流石としかいいようのない王者のバレーボールだった。

しかし日本もすべてがうまく行かなかったわけではない。

特に途中から途中からコートに入ったOH大塚の活躍は素晴らしかった。

上述のように他の日本のアタッカー陣が苦しむ中、アタック効果率67%と決めまくり、サーブでもエース1本決めた。

しかしそれ以上に彼がよかったのがムードメイキングだ。

かなり点差が離され、いつもニコニコでおなじみのOH甲斐でも厳しい表情をしていたなか、明るく笑顔でコートのみんなを鼓舞し続けた。

こうした彼の姿勢は個人的にも胸を打たれた。

プレーもさることながらあの場面でこうした振る舞いができる選手はとても貴重であるし、必要な存在である。

オリンピックのアウトサイドヒッター残り2枠争いが熾烈であることは以前にもお伝えした。これまでのネーションズリーグでのブラン監督の選手起用法から察するとOH甲斐とOH富田がリードしているように思えたが、ここに来てOH大塚がまた評価を上げたのは間違いないだろう。

評価を上げたと言えば、こちらもドイツ戦後に急遽招集されて途中からコートに入ったS大宅も良かった。

先発セッターの深津がなかなかポーランドのディフェンスに対して解決策を見つけ出せない中、2セット目入って早々にMB山内を使って得点するなど強気なトスワークを見せた。

コンビネーションを合わせる時間があまりなかったからか、トスが合わない場面が少なくなかったが、アタッカーの選択自体は全体的によかった。時間のない中であれだけ合わせられたのが逆にすごい。

今日のプレーを見せられると、まだまだ深津もパリオリンピックは安泰ではないだろう。

あとはMBラリーも主にスパイクとブロックで数字を残せていてよかった。

その他OP宮浦とOH富田は被ブロックが多くなってしまったし、MB山内もスパイクがなかなか決まらず、OH甲斐はサーブレシーブで崩され、L小川はディグで仕事をさせてもらえなかった(こればかりは本人には道場もないが)。

非常に、非常に厳しい試合となってしまったが、この経験をなんとか糧にして成長してほしい。

詳しい試合のスタッツはこちら

ハイライト動画

次戦情報

vs スロベニア

6月8日(土)19:20~(日本時間)

テレビ放送

地上波TBS系列生中継

TBSネーションズリーグ特設サイト(テレビ放送予定などを確認できます):https://www.tbs.co.jp/volley-nationsleague/

ネット配信(LIVE)

①VBTV(英語、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

②U-NEXT(日本語、有料)

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Photo: FIVB

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