バレーボールネーションズリーグ2024男子大会第1週ブラジルラウンド、日本代表は現地時間5月25日(土)にイタリアと対戦し1-3(25-23, 16-25, 17-25, 17-25)で敗れた。
スターティングメンバー
日本
OH:大塚(9)、甲斐(7)
MB:山内(3)、ラリー(5)
OP:宮浦(20)
S:深津(1)
L:小川
途中出場:MB健太郎(2)、OH富田(1)、OP西田、OH高梨
イタリア
OH:ミケレット(17)、ラヴィア(11)
MB:ガラッシ(9)、ルッソ(9)
OP:ロマノ(20)
S:ジャネッリ(4)
L:バラソ
途中出場:OHレチネ、Sスベルトリ、OHポッロ
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
※()は得点
TOSHIKI’S MVP
Sシモーネ・ジャネッリ
4得点(うちブロック4)、チームアタック効果率42%
流石の世界ナンバーワンセッター。第1セットこそ日本のブロック&ディフェンスに阻まれたが、第2セット以降は素晴らしいセッティングでチームアタック効果率55%(アタック失点1!)という驚異的な数字をたたき出しチームの勝利に大きく貢献した。
また自らも4本のブロックを決めたが、前日のイラン戦ではアタックとサーブも含めて9得点をあげていたので、日本戦の得点は彼としては控えめ(笑)。
ちなみに次のクラブシーズンではペルージャ(イタリア)で石川祐希と一緒にプレーすることが決まっているので本当に楽しみでならない。
試合解説
やはりパリ五輪の出場権が懸かっている本気のイタリアは強かった。
第1セットこそ日本のブロック&ディフェンス、イタリアのミス、そしてOP宮浦の大車輪の活躍で接戦を制したが、第2セット以降は上述のイタリアの決定率の高いスパイク、サーブ、そして4セット合計で15ポイントを上げたブロックに苦しんだ。
前回のキューバ戦でもそうであったが、S関田と比べてS深津がミドルのクイックを効果的に使えておらず、その結果サイドの攻撃やパイプ攻撃もなかなか決まらない状況になってしまった。
第4セットはこのセットから入ったMB健太郎を積極的に使ってサイドアウトではいい攻撃のリズムを作れていたと思うが、イタリアのアタックを止められず、またOHミケレットのサーブが驚異的だった。
キューバ戦ではS関田が交代してコートに立って見事に試合を立て直したが、ブラン監督的にはこの試合では負けてもいいから最後までS深津にやらせて彼自身で立て直してほしかったのだろう。そうした彼の力量を図る試合でもあったと思う。
こうしたブロックのよい相手に対してこそリバウンドで何度も切り返していかないといけないが、やはりOH石川、OH藍と比べると今回ブラジルに来ているアウトサイドヒッター4人はまだまだその技術が足りていない。これについてはOP西田とOP宮浦を比べてもそうだと思う。
OP宮浦は本当にいいものを持っているし、第4セットは自らのサービスエースで逆転の兆しを見せてくれた。しかしやはり被ブロックがなかなか減らないのが気になる。
強打やサーブに関してはOP西田と同じ力はあると思うが、悪い状態でのスパイクや軟打、フロアディフェンスに関してはまだOP西田の方がいいようである。頑張れミヤケン。
今週大フィーバーのOH甲斐もこの試合ではスパイクで非常に苦しんだ。しかし苦手だったであろうサーブレシーブでは崩れなかったし、ディグもよく上げていた。あとは慣れの問題だろう。すぐにこうした強豪相手でもボコスカ決めてくれるようになると思う。
さて、次は1週間あけて舞台を福岡県北九州市に移した日本ラウンド。
石川と藍も合流してチームがまたどう変化するか見ものである。
初戦は今季も調子がよくなさそうなイランが相手なのでサクッと勝ってもらいたい。
詳しい試合のスタッツはこちら
ハイライト動画
次戦情報
vs イラン
6月4日(火)19:20~(日本時間)
テレビ放送
地上波TBS系列で生放送
TBSネーションズリーグ特設サイト(テレビ放送予定などを確認できます):https://www.tbs.co.jp/volley-nationsleague/
ネット配信(LIVE)
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Photo: FIVB