バレーボールネーションズリーグ2024男子大会第1週ブラジルラウンド、日本代表は現地時間5月24日(金)にキューバと対戦し3-2(18-25, 25-22, 25-23, 19-25, 22-20)で勝利した。
スターティングメンバー
日本
OH:高梨(1)、富田(13)
MB:小野寺(11)、髙橋健(8)
OP:宮浦(12)
S:深津(1)
L:山本
途中出場:OP西田(11)、OH大塚(11)、OH甲斐(2)、S関田、MB山内、MBラリー
キューバ
OH:ロペス(25)、ヤント(17)
MB:コンセプシオン(14)、シモン(14)
OP:サンチェス(8)
S:トンダイク(5)
L:ガルシア
途中出場:OPマッソ(11)、OHメルガレホ、Sタボアダ
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
※()は得点
TOSHIKI’S MVP
MB小野寺太志
11得点(うちブロック3)、アタック効果率31%
この試合のMVPは選出に迷ったがこの選手に。
やはり第5セット、13-14の場面で相手のMBシモンを1枚で止めたシーンには痺れた。
日本が取ったセットには必ず彼のブロックが絡んでいたし、スパイクも特にセッターが関田に変わってからは高い決定率を誇った。更にサーブレシーブもお手の物。
サーブが未だにスランプ気味ではあるが、きっとすぐに調子を取り戻してくれるだろう。
試合解説
大逆転勝利だった。
第5セット、11-14と3点リードでキューバが先にマッチポイントを握ったが、OH甲斐の強気のサーブと相手のミス、そして上述のMB小野寺の渾身のブロックで14-14と土壇場で追いつき、その後も相手のミスから19-18と逆転すると、最後はOP西田がバックアタックを決めきって22-20、セットカウント3-2で大接戦を勝利した。
日本は試合を通してキューバの決定力の高いスパイクと高さのあるブロックに苦しんだ。
特にキューバは5セットで20本ものブロック得点を上げるなど、その高さのあるブロックで日本のアタッカー陣を苦しめた。また日本がそのブロックをかいくぐれても、この日のキューバはフロアディフェンスも非常に堅かった。
日本はサーブもなかなか効果が上がらず、仮にサーブレシーブを崩してもOHロペスがハイボールをブロックの上から叩き込んできた。
しかし一方でミスによる失点も非常に多く(日本が21点に対しキューバは39点)、日本はそこから何とかチャンスを掴んでのこの日の勝利だった。特に重要な、プレッシャーのかかる場面でのミスが少なくなかったように思う。
それでも本当に苦しい試合だった。
第5セット11-14から逆転なんてほとんど起きないし、私も正直応援しながら諦めていた。
それでもチームは最後まで諦めなかった。そして勝った。
かっこ良すぎか。
個人的MVPにはMB小野寺を選出したが、途中出場からアタッカー陣を復活させたS関田、第2セットの3連続サービスエースとマッチポイントで決めきったOP西田、必殺仕事人OH大塚、マッチポイント握られながら渾身のサーブを入れ続けたOH甲斐など、途中出場で多くの選手がコートに入りそしてそれぞれが素晴らしい活躍をした。
その一方でこの試合で今大会初スタメンだったOH高梨、S深津、そしてOP宮浦にとっては少し悔しい内容となってしまった。
またディグ王、リベロ山本も今日はその神髄をなかなか発揮できなかった。というかこの試合は全体的に日本は相手のスパイクを拾えていなかったように見えた。やはりキューバのスパイクはちょっと他のチームとは一線を画すようだ。
それでも、OP宮浦が試合後インタビューで答えていたようにチームで一緒に戦いチームで掴みとった勝利なのだ。誰が出ても関係ない。
そしてこうした困難を乗り超えて、また彼らはレベルを上げていくのだろう。
さて次の相手は皆さんご存知のイタリアチーム。しかもイタリアはまだパリオリンピック出場を決めていないので本気で日本をボコしに来るだろう。
また苦しい試合が待っているのは間違いない。それでも今の彼らならまた何かやってくれそうでならない。
詳しい試合のスタッツはこちら
ハイライト動画
トシキの試合実況動画
次戦情報
vs イタリア
5月25日(土)26:00~(日本時間)
テレビ放送
BS-TBS(録画、26日(日)21:00~)
TBSネーションズリーグ特設サイト(テレビ放送予定などを確認できます):https://www.tbs.co.jp/volley-nationsleague/
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Photo: FIVB