バレーボールネーションズリーグ2024女子大会第1週トルコラウンド、日本代表は現地時間5月19日(日)にポーランドと対戦し0-3(26-24, 25-20, 25-23)で敗れた。
スターティングメンバー
日本
OH:古賀(5)、石川(14)
MB:渡邊(7)、山田(5)
OP:林(11)
S:岩崎(1)
L:小島、福留
途中出場:OP和田(4)、OH井上(3)、S関、MB宮部、OP黒後、MB荒木
ポーランド
OH:ウカシク(11)、メンドジク(8)
MB:アラギエルスカ(5)、ヴィトコフスカ(8)
OP:スティシアック(22)
S:ヴェネルスカ(2)
L:シュチグウォフスカ
途中出場:OHピアセツカ(3)、OPガウコフスカ(2)、Sコヴァレフスカ、Lウィシアク
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
※()は得点
TOSHIKI’S MVP
OPマグダレナ・スティシアック
22得点(うちサーブ1、ブロック5)、アタック効果率40%
ポーランドのポイントゲッターとして難しいボールも打ちまくって得点を量産。またブロックでも5得点をあげて日本のサイドアタッカー陣を苦しめた。
試合解説
今大会初の黒星を喫してしまった。ポーランドにストレートで敗れたのは2009年以来15年ぶり。
試合後のインタビューで眞鍋監督も言及していたが、第1セット終盤23-18から5連続失点で追いつかれ、そのままセットを取られてしまったのは非常に痛かった。これで試合の流れが決定づけられてしまったと言っても過言ではない。
この連続ブレイクの立役者となったのがポーランドのOHウカシク。彼女がサーブで徹底してOP林を狙って日本のサーブレシーブが乱れたほか、ライト攻撃を封じてレフトのOH古賀とブロックの高いOPスティシアックをマッチアップさせてラリーを有利に進めていた。オポジットに守備的な選手を置く日本のシステムの欠点が露呈したと言ってもいいだろう。
またこのとき前衛にいたMB渡邊が大会を通してスパイクで効果を上げられていなかったので、ポーランドのブロックもほぼ割り切ってOH古賀に2枚ついていた。203センチと191センチの壁にキッチリマークされたら流石の古賀でもそこから得点するのは難しかった。
試合全体を通してポーランドのサーブ&ブロックに日本がまんまとハマってしまった結果となった。
ポーランドはサービスエースこそ1本と多くなかったが、上述の場面のようにサーブに意図が感じられた。またブロックに関しても前回のドイツとは違い、ミドルもカバーしつつ日本の速いサイド攻撃にもしっかり対応してそれが数字にも表れていた。
事実、日本のブロックポイントが4点だったのに対し、ポーランドは3倍の12点上げた。
今回の試合を見て、改めてこれより上のレベルに行くにはミドルとライトエリアの攻撃力をもっと上げなければいけないと感じた。
そうした意味でも、第3セット途中からコートに入りアタック効果率57%と高い数字を残したOP和田を、もっと早い段階でかつ本来のオポジットのポジションでコートに出せなかったのが悔やまれる。
今後の試合でも難しい場面はいくつも出てくると思うが、その時々でベンチには効果的な対策、選手起用を願いたい。
詳しい試合のスタッツはこちら
ハイライト動画
次戦情報
vs ブラジル
5月28日(火)20:30~(日本時間)
テレビ放送
BS-TBS
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Photo: FIVB