フランス男子バレーボールリーグプレーオフ準々決勝第3戦、宮浦健人と甲斐優斗選所属のパリは現地時間4月6日(土)にショーモンと対戦し0-3（20-25, 23-25, 18-25）で敗れた。
宮浦健人は先発出場し16得点、甲斐優斗は途中出場で1得点の活躍だった。
第1セットスタメン
パリ
OH：パヌ（フランス）、コンデ（アルゼンチン）
MB：マーセ（ドイツ）、ウェッター（アメリカ）
OP：宮浦（日本）
S：モッタパエス（フランス）
L：カプル（セルビア）
ショーモン
OH：スイヒコネン（フィンランド）、カルドーゾ（ブラジル）
MB：マクドネル（アメリカ）、ガスマン（アメリカ）
OP：インドラ（チェコ）
S：ウォーズリー（アメリカ）
L：クロステル（アルゼンチン）
※ポジション：OH＝アウトサイドヒッター、MB＝ミドルブロッカー、OP＝オポジット、S＝セッター、L＝リベロ
MVP：Sジョセフ・ウォーズリー
1得点
チームアタック効果率44.62％
OP宮浦健人
16得点（うちサーブ1）
アタック効果率43.47％
OH甲斐優斗
1得点
アタック効果率0％
これでパリはプレーオフ準々決勝通算0勝3敗として敗退。最終順位8位で今シーズンを終えた。
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宮浦健人選手試合後コメント
甲斐優斗選手試合後コメント
トシキのコメント
この試合は現地にいました。
ここまでプレーオフ準々決勝は2戦2敗、この試合に敗れればプレーオフ敗退＆今シーズン終了という状況でした。
前回の第2戦では宮浦が8本のサービスエースを含む両チーム最多31得点の大車輪の活躍でしたが、4セット目のデュースの末に疑念が残るチャレンジ判定の結果パリバレーは惜しくも敗退。
その借りを返すべく、そしてここから逆転で準決勝に進出すべく臨んだ試合でした。
しかし蓋を開けてみれば試合は厳しいものでした。
第1セット序盤からショーモンのサーブとブロックにやられて連続失点し、その後は相手のOHスイヒコネンや両ミドルを中心に確実にサイドアウトを決めパリにリードを許しませんでした。
第2セットは終盤まで宮浦のスパイクなどでなんとか食らいつくも、最後はその宮浦も相手のブロックに捕まり僅差でバリがセットを失います。
第3セットも第1セット同様にショーモンのサーブとブロックに苦しみ、最後はダメ押しの2連続サービスエースでゲームセットでした。
宮浦は全体的に見ればスパイクは悪くなかったどころかむしろよかったですが、特に第2セット終盤の被ブロックにかかるなど、ここぞというときの1点が出ませんでした。
またサーブに関してはミスが多く、第2戦のような確変を起すことはできませんでした。
甲斐も前衛とリリーフサーバーで途中出場がありましたが、目立った活躍はできませんでした。
その他パリバレーには、宮浦もインタビューで語ってくれましたが細かなミス、もったいないミスが多かったように見えます。ここまで来て何かひとつになれていない感じでした。
一方のショーモンはプレーの質が高く、個々のプレーのクオリティもさることながらチームとしてすごくまとまっている印象でした。
個人的には選手の個々の能力でパリがショーモンに明らかに劣っているとは思いますが、チームとしての成熟度が違うなと感じました。
いろんな要素があると思いますが、パリバレーに関してはチームの若さゆえに最後までうまくまとまることができなかったのかなと思います。
これでフランスカップに続いてフランスリーグもベスト8で終了。
負けが続いたシーズン序盤の成績から考えると監督の交代と選手の入れ替えを経てプレーオフまで進めただけでもすごいですが、やはりもっと先に進んでほしかったし、もっと今シーズンの応援を続けたかったというのが本音です。
しかし宮浦に関しては試合になかなか出られなかった昨シーズンと比べるとリーグのレベルは下がったものの、全試合スタメン出場してMVPも8回受賞、ホームゲームでも一番に声援を浴びる名実ともにチームの顔として活躍してくれたのはとても嬉しかったです。
今年から合流した甲斐のプレーも見ることができたのは本当によかったです。また日南進徳高時代の春高準決勝以来初めて本人にインタビューできたのも個人的に感慨深いものがありました。
宮浦は熊本、甲斐は宮崎、そして僕は佐賀出身で、「みんな九州だ！」と勝手に親近感も沸いてました(笑)。
2人とも来シーズンはどうなるかまだわかっていないですが、どこへ行っても引き続き応援したいと思います。
たくさんの感動をありがとう！！お疲れさまでした！！！
Photo: Parisvolley