イタリア男子バレーボールリーグのプレーオフ準決勝第1戦、髙橋藍所属のモンツァは現地時間3月31日(日)にトレンティーノと対戦し、0-3(25-27, 20-25, 22-25)で敗れた。
髙橋藍はスタメンで出場し9得点の活躍だった。
第1セットスタメン
モンツァ
OH:レプキー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:カショパ(ブラジル)
L:ガッジーニ(イタリア)
トレンティーノ
OH:ミケレット(イタリア)、ラヴィア(イタリア)
MB:コザメルニク(スロベニア)、ポドラスチャニン(セルビア)
OP:リヒリツキ(ルクセンブルク)
S:アクアローネ(イタリア)
L:ラウレンツァーノ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
MVP:OHアレッサンドロ・ミケレット
17得点(うちサーブ2、ブロック4)
アタック効果率32.00%
OH髙橋藍
9得点(ブロック1)
アタック効果率25.00%
この結果モンツァは準決勝通算0勝1敗とした(5戦3勝方式)。
プレーオフ準決勝第2戦は日本時間4月3日(水)27時30分からモンツァホームで行われる。
イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home
髙橋藍選手コメント
トシキのコメント
この試合は現地で観戦しました。
伝統あるトレンティーノの、さらにプレーオフ準決勝の初戦ということでイースターの日曜日だったにもかかわらず会場もとても盛り上がっていました。ファンが暖かくアツいトレンティーノの雰囲気はいつ来ても本当によいです。
モンツァの応援団も、女子のホームゲームと被っていたからかかなり少ないながらも拡声器を使いアツく応援されていました。
準々決勝が第5戦にまでもつれて4日前にチヴィタノーヴァで試合を終えたばかりのモンツァと、準々決勝を3連勝で終えて10日ぶりの試合だったトレンティーノ。
第1セットこそ競った展開でモンツァが先にセットポイントを握りましたが、24-23の場面で髙橋がスパイクを決めきれず、その後ラヴィアの連続サービスエースでセットを失ってしまいました。
その後の2、3セット目は終始トレンティーノがリードする展開で危なげなく2セット連取し、トレンティーノが3-0でモンツァを下しました。
勝敗を分けたのはやはりサーブだったでしょう。
数字を見てもモンツァがサービスエース1本、サーブレシーブ成功率31%なのに対し、トレンティーノはサービスエース9本、サーブレシーブ成功率59%と明らかな差があります。
また試合を見ていた印象としてもトレンティーノがサーブから試合をコントロールできていました。
特に1セット目最後のラヴィアの連続サービスエースは痺れました。セットポイントを決めたサーブは、アウトサイドヒッターのカバーに動いたリベロ・ガッジーニのちょうど逆を突くコースにノータッチで決まり、僕は素晴らしすぎて口ポカーン状態でした(笑)。
またレギュラーシーズン最終戦で怪我した正セッターのスベルトリに代わってセッターを務めるアクアローネを始めてちゃんと見ましたが、すごくよいセッターで驚きました。
アタッカーの選択もよいですし、何より目立ったミスがなく堂々とトレンティーノの強力アタッカー陣にボールを供給していました。こんな選手が今季1部リーグ1年目なんてビックリです。よくこんな選手を取ってたよトレンティーノ。
髙橋のパフォーマンスは可もなく不可もなくと言った印象でした。ただ普段よりはサーブでの存在感が大きくなかったですね(それはモンツァ全体としてそうでしたが)。また本人も言っていたように、1セット目のセットポイントは本当に決めてほしかった。
その分対角のレプキーが大車輪の活躍。ひとりだけ二桁20得点で、アタック効果率も57.14%とトレンティーノのサイドアタッカーと比べても高確率でいちばん得点を決めていました。しかしそんな彼もサーブはあまり振るいませんでした。
ただレプキーのフェイクセットからの髙橋のスパイクなどいいプレーも出ていましたし、第3セット終盤まであわよくば逆転かというムードがあったのはよかったなと思います。
ちなみにこの試合に帯同していなかったマーは、あとから聞いた話によると体調不良のようですが、内容を聞いた感じだと次の試合には出られると思います。
やはりモンツァの選手たちには全体的に疲労があったと思うので、また一旦休んで、練習して、次のホームの第2戦から再スタートで頑張ってほしいと思います!
Forza MONZA!!!
Photo: Legavolleyball.it、筆者撮影