インタビュー

【動画あり】コーチケント「レフトもライトも抑えきれないという状態になってしまった」バレーボール女子イタリアリーグ準々決勝第2戦試合後インタビュー

イタリア女子バレーボールリーグのプレーオフ準々決勝第2戦、林謙人コーチ所属のキエリは現地時間3月30日(土)にノヴァラと対戦し、0-3(22-25, 30-32, 21-25)で敗れた。

コーチケント(林謙人コーチ試合後コメント)

トシキ:お疲れさまでした。まず今日の試合の振り返りをお願いします。

ケント:前回から違ったのが、相手のオポジットにアキモヴァ選手に代わってマルコヴァ選手が入ってきました。彼女がオポジットとして戦った試合はこれまでなかったので、データがない中で、すごく打点が高くてそこを抑えきれなかったのは、まず1つ大きな敗因かなと思います。

こちらのサーブレシーブの直接失点だったり、直接相手のコードに返ってしまったようなボールもありましたが、なんとか粘っていました。しかしこちらのオポジットのグロベルナ選手がなかなか決めきれなかったところが、攻撃の部分では苦しかったところかなと思います。

あとは前回抑えきれていたアウトサイドのスザクマリ選手とボゼッティ選手に巧打で得点を取られてしまって、レフトもライトも抑えきれないという状態になってしまったところが、キエリのディフェンスを組み立てる上ですごく難しかった部分かなと思います。

トシキ:0-3で敗れた中でも第2セットはすごく惜しいセットだったと思います。特に第2セットに関して言えば、何が足りなかったのでしょうか。

ケント:そうですね、試合を通じてですけど、特に第2セットの部分はサーブを効果的に押しきれなかったところが大きくて、リベロとボゼッティ選手にサーブが行ってしまったこと がけっこう大きな部分かなと思っています。人を狙ってるわけではないんですけど、結果的に返球率も高くて、自分で取った後のサイドアウト率も高い選手にサーブを打ってしまったっていうところがよくありませんでした。うちはサーブとブロックの部分で試合を構築するのがスタイルなので、そこに持っていけなかったのがまず大きな部分です。 

2セット目を取り切れなかったところとしては、やっぱりオポジットからの決定打が出なかったことかなと思います。今ちょっとうまく整理できてないのでなんとも言えないところですけど、直接アタック得点が出なかったことが厳しかったかなと思います。ミドルは同じぐらいの力だったと思うんですけど、大きな差が出たのはアウトサイドとオポジット、両サイドからの得点が取れなかったことかなと思います。

トシキ:これで準々決勝1勝1敗で、次勝った方が準決勝に進みます。第3戦まであまり時間がないですが、そこにむけてどう準備をしていきたいですか。

ケント:まずはブロックとディフェンスというところで、相手のマルコヴァ選手のディレクション(スパイクコース)をしっかり研究することと、アウトサイドに対して決められないようにすることです。オポジットにある程度得点を取られるのは仕方ないと思うので、相手のアウトサイドをまず自由にさせないようにすることです。

そうするにはそれは多分サーブから始まりますし、ブロックの部分から始まってというところだったり、ラリー中にどこに返球するかというところをしっかり研究して、まずアウトサイドを抑える。そしてマルコヴァ選手に対してはもっと分析・研究をして、 (自チーム内で)共通認識を持って試合に臨めたら、もっともっとこちらがコントロールするような試合運びができると思うので、そこに向けて試合までの時間は少ないですが頑張りたいと思います。

Photo: 筆者撮影

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