試合レポート

髙橋藍が負傷退場、モンツァはヴェローナに逆転負け

2024年1月25日

イタリア男子バレーボールリーグ後半第5節、髙橋藍所属のモンツァは現地時間1月24日(水)にヴェローナと対戦し、2-3(25-23, 26-24, 23-25, 22-25, 11-15)で敗れた。髙橋藍は先発出場し13得点だったが3セット目途中で負傷退場となった。

第1セットスタメン

モンツァ

OH:マー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:カショパ(ブラジル)
L:ガッギーニ(イタリア)

ヴェローナ

OH:ジャヴォロノク(チェコ)、モジッチ(スロベニア)
MB:グロズダノフ(ブルガリア)、モスカ(イタリア)
OP:アミン(イラン)
S:スピリト(イタリア)
L:ダミコ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、出だしからOH髙橋がサービスエースを奪い2-0とモンツァが先行するが、SスピリトのサービスエースやOHジャヴォロノクのスパイクで4連続ブレイクを決めたヴェローナが3-6とリードする。さらにOHモジッチのブロックで5-9とヴェローナが点差を広げる。しかしMBガラッシのブロックやOH髙橋のスパイクなどでブレイクを重ねたモンツァが17-16と逆転に成功。さらにMBガラッシのブロックやOH髙橋のスパイクで24-22と先にモンツァがセットポイントを握ると、最後はOHマーのパイプ攻撃が決まり25-23でこのセットをモンツァが取る。

第2セット、OH髙橋のスパイクとサービスエースで3-2とすると、さらにOPシュワーツのサービスエースで6-4とモンツァがリードする。さらに中盤にヴェローナのミスが重なり12-8とモンツァがリードを広げる。その後途中出場のOPケイタ(マリ)のスパイクなどで14-14とヴェローナが同点に追いつく。モンツァはMBディマルティーノのスパイクやブロックで20-17とまた点差を広げるも、OHジャヴォロノクのサービスエースなどで22-23とヴェローナが終盤で逆転。しかしヴェローナのミスで24-23とモンツァが再び逆転してセットポイントを握ると、最後もOPケイタのスパイクミスで26-24でこのセットもモンツァが取る。

第3セット、序盤はOHモジッチのスパイクなどで5-7とヴェローナが先行する。その後OHマーのスパイクやサービスエースで15-13とモンツァが逆転するが、ヴェローナもOHモジッチのサービスエースで15-15すぐに同点に追いつく。そこからOH髙橋がMBグロズダノフのブロックに捕まり17-17となるが、この時の着地時にOH髙橋が左足首を負傷しOHレプキー(カナダ)と交代。その後も競った展開が続くが、終盤でOHモジッチの2連続サービスエースで22-24とヴェローナが抜け出すと、最後はOPケイタのスパイクが決まり23-25でこのセットをヴェローナが取る。

第4セット、ヴェローナがMBグロズダノフのブロックなどで序盤でブレイクを重ねて6-8とリードする。モンツァはSカショパのサービスエースなどで12-11と逆転するも、OHジャヴォロノクのスパイクで13-14とすぐにヴェローナがリードを奪い返す。さらに途中出場のMBジンゲル(オーストラリア)のブロックやOHモジッチのスパイクでブレイクを重ねて18-22とヴェローナがリードを広げると、最後もOHモジッチがパイプ攻撃を決めて22-25でこのセットをヴェローナが取る。

第5セット、モンツァはOPシュワーツのサービスエースやMBディマルティーノのブロック、ヴェローナはOHモジッチのスパイクやサービスエースなどでお互いにブレイクを取りながらも競った展開が続き8-8と試合が進む。ここでOHレプキーが続けてスパイクを決めて10-8とモンツァが抜け出したかに思われた。しかしヴェローナもすかさずOHモジッチのスパイクでブレイクを決めて10-10と同点に追いつと、さらにMBジンゲルのブロックなどで終盤に3連続ブレイクを決めて11-14とヴェローナが一気にマッチポイントを握る。最後はOHマーのスパイクがアウトになり11-15でこのセットをヴェローナが取り切る。

この結果2-3でモンツァはヴェローナに敗れた。

MVP:OHロク・モジッチ 25得点(うちサーブ4、ブロック1) チームアタック効果率44.74%

OH髙橋藍 13得点(うちサーブ3) アタック効果率26.09%

これでモンツァは通算成績8勝8敗25ポイントとし順位をひとつ下げて7位となった。

次回は日本時間1月27日(水)24時00分からコッパイタリア準決勝をトレンティーノと対戦する。

イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

トシキのコメント

まず髙橋の怪我、特にコッパイタリアファイナルという大舞台を直前に控えた時期に怪我をしてしまったことはとても残念に思います。

コッパイタリアの大観衆の中でモンツァのユニフォームを着てプレーする髙橋が見られなくなってしまったことは、その期待が大きかっただけに非常に残念です。

しかし起きてしまったことは仕方がないので、なんとか1試合でも早く復帰できることを願うばかりです。

ついこの前コッパイタリアファイナルを楽しみにしていると髙橋本人から聞いたばかりで、本人が一番悔しいと思いますが、僕が知っている髙橋はどんなときでもスーパーポジティブなので、きっと切り替えて前を向いていることでしょう。

そしてきっとまたすぐに元気な姿を見せてくれると思います。僕は信じています。

試合はモンツァが先に2セット取ってから3セット取られての逆転負けでした。

やはり3セット目途中で髙橋が離脱したことがひとつの敗因になったと思いますが、MVPを取ったモジッチのパフォーマンスもすばらしかったです。

特に第3セット終盤のモンツァリードの場面で2連続サービスエースを決めたのは彼の力でしょう。髙橋が離脱したあとのモンツァにも十分にチャンスはありましたが、この試合はここぞの場面でモジッチにやられてしまいました。

さて今週末に迫ったコッパイタリア準決勝。

99%髙橋は出られない、おそらくベンチにも入れないと思いますので、今いる選手だけで戦うしかありません。

その相手はリーグ首位のトレンティーノ。かなり厳しい試合になると思いますが、とにかくいい試合をしてほしいです。

髙橋の代わりにはレプキーが入るでしょう。このヴェローナ戦ではスパイクで苦しんでいましたが、トレント戦のカギは間違いなく彼です。力のある選手であることは間違いないので、ベストパフォーマンスを期待しています。

頑張れモンツァ!!!

Photo: volleyball.it

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