試合レポート

イタリアの無敗女王にあと一歩!林謙人コーチ所属キエリがコネリアーノに惜敗「健闘した選手たちを誇りに思う」

2024年1月16日

イタリア女子バレーボールリーグ後半第3節、林謙人コーチ(元トヨタ車体)所属のキエリは現地時間1月14日(日)にコネリアーノと対戦し、2-3(28-26, 19-25, 25-21, 28-30, 9-15)で敗れた。

第1セットスタメン

キエリ
OH:キングドン(アメリカ)、オモルイ(イタリア)
MB:グレイ(イタリア)、ヴァイツェル(ドイツ)
OP:グロベルナ(ベルギー)
S:マリノヴ(イタリア)
L:スピリト(イタリア)

コネリアーノ
OH:プラマー(アメリカ)、ラニアー(アメリカ)
MB:ルビアン(イタリア)、サラ(イタリア)
OP:ハーク(スウェーデン)
S:ヴォウェシュ(ポーランド)
L:デジェンナーロ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この日キエリの対戦相手となったのは現在リーグ1位かつ今季スーパーカップや欧州チャンピオンズリーグを含めて無敗の絶対女王コネリアーノ。

対するキエリはリーグ5位で、その上の女子バレー版「BIG4」(コネリアーノ、ミラノ、スカンディッチ、ノヴァラ)とはポイントも離れている。したがって大方の予想としては時間をかけずにコネリアーノが勝利するだろうとされていた。

しかし13-20と最大7点差あったところからミドル陣の活躍などで28-26と大逆転でキエリが第1セットを取る。続く第2セットは19-25と大差でコネリアーノに奪われるが、第3セットはOHオモルイや途中出場のOHスキナー(アメリカ)の活躍でまたしても終盤で逆転し25-21として無敗女王に王手をかけた。

ちなみにコネリアーノは今季1度だけフルセットを戦ったことはあったが、先に2セットを奪われたのはキエリが初めてだった。

第4セットは中盤以降コネリアーノリードで試合が進んでいたが、今度も終盤ギリギリの23-23の場面で同点に追いつき土壇場でこのセットをデュースに持ち込む。その中でブレイクを決めて27-26と一度マッチポイントを握ったが、今回はあと1点が取れず28-30でこのセットを落とした。

そして第5セットはコネリアーノが終始リードを保ち、キエリは為す術もないまま9-15でこのセットを落とし、結果2-3で惜しくも敗れた。

スパイクを放つキエリのOPグロベルナ

MVP:Lモニカ・デジェンナーロ サーブレシーブ成功率28.57%

ベストスコアラー(上位3人):OPハーク(28)、OPグロベルナ(23)、OHプラマー(20)

これでキエリは通算成績9勝7敗29ポイントとし5位を維持。

次回は日本時間1月18日(木)26時00分からCEVカッププレーオフ2レグをポリツェ(ポーランド)と対戦する。

林謙人コーチコメント

まずは主力のコンディションが芳しくない中、現在首位のチームに対して健闘した選手たちを誇りに思うと共に、私たちを跳ね返し続けたイモッコ(・コネリアーノ)におめでとうと言いたいです。

序盤はサーブが効果的で、特にOHラニアー選手を狙い続け相手のサイドアウトを抑えた事が健闘の要因だと思います。それに加えてOPハーク選手の不調や相手の攻めたサーブのエラーが9本ととても多かったです。

中盤からそのサーブが入り始め、こちらのサイドアウトのマネジメントが難しくなり、更に相手は体調不良のOHクック(アメリカ、旧姓ロビンソン)選手をレセプションと守備固めで起用し問題を解消してきました。

そこから一進一退の攻防を繰り返しましたが、相手のすばらしいサーブに押し切られる形でセットカウント2-3と悔しい敗戦となりました。

たくさんのファンが会場に駆けつけてくれており、すばらしい会場で試合をできた事に感謝申し上げます。

Photo: Vittorio Avondo, 筆者撮影

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