イタリア男子バレーボールリーグ第9節、髙橋藍所属のモンツァは現地時間12月17日(日)にパドヴァと対戦し、3-0(25-21, 25-21, 25-21)で勝利した。髙橋藍はチーム最多タイ12得点の活躍だった。
第1セットスタメン
モンツァ
OH:髙橋(日本)、レプキー(カナダ)
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:クレリング(ブラジル)
L:ガッギーニ(イタリア)
パドヴァ
OH:ガルディーニ(イタリア)、カルデナス(キューバ)
MB:プラク(オランダ)、クロサート(イタリア)
OP:ガルシア(プエルトリコ)
S:ファラスキ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
試合レポート
第1セット、序盤は競った展開となり8-8と試合が進む。その後OHガルディーニのスパイクが続けて決まったパドヴァが8-11と抜け出すと、さらにOPガルシアのサービスエースなどで10-14と点差を広げる。しかしOH髙橋のアタックやSクレリングのサービスエースなどで16-15とモンツァが逆転すると、さらにOH髙橋の連続サービスエースなどで20-16と点差を広げる。そのまま最後は途中出場のMBベレッタ(イタリア)のブロックが決まり25-21でこのセットをモンツァが取る。
第2セット、パドヴァがOPガルシアの連続サービスエースなどで2-6と序盤からリードを広げる。モンツァはOH髙橋のスパイクなどでサイドアウトを取るが、パドヴァがOHガルディーニのスパイクなどで10-15とリードを保つ。しかしSクレリングのサービスエースなどで14-16とモンツァが点差を縮めると、さらにOH髙橋のサーブからOPシュワーツのブロックなどで4連続ブレイクを決めて19-17と逆転に成功。その後もMBディマルティーノのブロックやスパイクで得点を重ね、25-21でこのセットもモンツァが取る。
第3セット、出だしは途中出場のOHデスメット(ベルギー)のスパイクやブロックで0-3とパドヴァが抜け出すと、さらにOHガルディーニが続けてスパイクを決めるなどして5-9とリードを広げる。しかしOPシュワーツのスパイクなどで11-11とモンツァが同点に追いつくと、その後パドヴァのミスが重なり15-13とモンツァが逆転する。さらに終盤にMBガラッシやOPシュワーツのスパイクでブレイクを決めて23-19とモンツァが点差を広げる。そのまま最後はOH髙橋のパイプ攻撃が決まり25-21でこのセットもモンツァが取り切る。
この結果3-0でモンツァはパドヴァに勝利した。
MVP:Sフェルナンド・クレリング 5得点(うちサーブ2、ブロック1) チームアタック効果率46.91%
OH髙橋藍 12得点(うちサーブ2)、アタック効果率45.00%
これでモンツァは通算成績7勝3敗20ポイントで暫定4位。
次回は日本時間12月27日(水)2時00分からチステルナと対戦する。
イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home
トシキのつぶやき
やっぱりモンツァが強かった。
各セットとも途中までパドヴァが大きくリードするも、最終的にモンツァが逆転して点差着けてセットを取るというループしているかのような展開。
パドヴァは爆発力こそすごいですが、中盤以降の大事な場面でミスを連発してしまう。モンツァとの一番の差はそのアタックミスでした(モンツァが1本に対し、パドヴァは8本)。
昨シーズンのパドヴァはそうした並のある選手の中で抜群の安定感を誇っていた髙橋がなんとかチームを下支えしていましたが、今シーズンのパドヴァにはそんな選手がいなそうなので大変ですね…。がんばれガルディーニ。
モンツァの選手たちは、やはり経験豊富な選手も多いだけに序盤でリードされても落ち着いていた印象でした。MVPのクレリング(愛称はカショパ)はサーブ、ブロック、的を絞らせない配球とすばらしかったです。
髙橋は一度2連続でサービスエースをやられてしまう彼らしくない場面はあったのものの、それ以外はいつものように流石のプレー。特にサーブはブレイク率が半端なかったです。やっぱり元チームメイトでよく知っているから狙いやすかったんでしょうね。
試合後に髙橋がパドヴァのメンバーと談笑しているシーンアップされてましたが、やっぱりこういうの見るのなんかいいですね。
そういえばこの前のミラノ対パドヴァに続いてこの試合も谷口の出番はなし。これでイタリアリーグ前半戦は一度も日本人対決は実現せずでした。残念…。
さてモンツァはすでにコッパイタリア出場を決めていましたが、次の試合であと1ポイントでも取れば前半戦4位以上が確定し、コッパイタリア準々決勝をホームで戦うことができるようになります!これはかなりのアドバンテージなので次の試合も落とせない!
マーもやっとリリーフサーバーで復活してきているところですから、クリスマス明けのチステルナ戦は万全の状態で臨めることを願います。
でもその前にチャレンジカップですね。1レグはフルセットだったから次も油断ならないな…。
Photo: legavolley.it
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