イタリア男子バレーボールリーグ第7節、髙橋藍所属のモンツァは現地時間11月26日(日)にピアチェンツァと対戦し、3-2(22-25, 25-21, 19-25, 25-20, 15-12)で勝利しました。髙橋藍は先発出場し17得点の活躍でした。
第1セットスタメン
モンツァ
OH:マー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:レプキー(カナダ)
S:フェルナンド(ブラジル)
L:ガッギーニ(イタリア)
ピアチェンツァ
OH:ルカレッリ(ブラジル)、レアル(ブラジル)
MB:リッチ(イタリア)、シモン(キューバ)
OP:ジローニ(イタリア)
S:ブリザール(フランス)
L:スカンフェーラ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
試合レポート
第1セット、序盤モンツァはOPレプキーのスパイクを中心に得点を重ねますが、ピアチェンツァもOHレアルのスパイクなどで得点し、競ったまま7-7と試合が進みます。しかしSブリザールやOHルカレッリのスパイクで連続得点を決めたピアツェンツァ10-13と抜け出します。その後モンツァがOPレプキーのブロックで18-18と同点まで追いつきますが、最後はOHルカレッリのスパイクで22-25としたピアチェンツァがこのセットを取ります。
第2セット、MBガラッシの2本のサービスエースなどで序盤からブレイクを重ねたモンツァが7-3とリードします。そこからお互いにブレイクを取り合いますが、OH髙橋のパイプ攻撃などでモンツァが16-12と点差をキープします。ピアチェンツァはMBシモンのスパイクやサービスエースで20-17としますがそれ以上は追いつけず、最後はOPジローニのサーブがミスになり25-21でこのセットをモンツァが取ります。
第3セット、ピアチェンツァが序盤からMBシモンのスパイクなどでブレイクを決めて1-4とリードすると、さらに中盤にもOHルカレッリのスパイクやOHレアルのブロックでブレイクを決めて8-12と点差を広げます。その後モンツァもOHマーのサービスエースや途中出場のOPシュワーツのブロックで18-19と1点差まで詰め寄ります。しかしそこからモンツァのスパイクミスやOHルカレッリのサービスエースなどでピアチェンツァが4連続ブレイクを決めて18-24とすると、最後はOHレアルがスパイクを決めて19-25でこのセットをピアチェンツァが取ります。
第4セット、出だしからOPレプキーのスパイクやOHマーのサービスエースで4-1とモンツァが先行します。その後ピアチェンツァが途中出場のMBリッチ(イタリア)のブロックなどで6-7と逆転しますが、OHレプキーのサービスエースなどで11-9モンツァが再度逆転します。さらにOHマーのレシーブエースやMBディマルティーノのブロックなどで連続得点を決めて16-13、そして終盤にもOHレプキーの連続で得点し21-15とモンツァが点差を広げます。そのまま最後はOH髙橋がレフトからキレのあるスパイクを決めて25-20でこのセットをモンツァが取ります。
第5セット、序盤からOHレプキーのブロックやスパイクで3-1とモンツァが抜け出すと、さらにOH髙橋のスパイクやOHマーのブロックなどで得点を重ねて9-6とリードを保ちます。そこからはモンツァのサイドアウトの場面でピアチェンツァがミスを連発し、最後もOPジローニのサーブがミスになり15-12でこのセットをモンツァが取り切ります。
この結果3-2でモンツァはピアチェンツァに勝利しました。
MVP:OH/OPエリック・レプキー 21得点(うちサーブ1、ブロック3)、アタック効果率44.83%
髙橋藍は17得点(うちブロック1)、アタック効果率32.26%でした。
これでモンツァは通算成績5勝2敗14ポイントとして暫定3位に浮上。
次回は日本時間12月5日(火)4時00分から同7位で石川祐希所属のミラノと対戦します。
イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home
トシキのつぶやき
強豪ピアチェンツァに勝利!
木曜日にリスボンでフルセットの試合を終え、かつトラブルで帰国が1日遅れ、さらにチーム内にコロナが出て未だに体調がすぐれない選手が何人かいる中での勝利。
この試合は、ここまでスタメンでオポジットとして試合に出ていたシュワーツ(おそらくコンディション不良者のひとり)に代わってアウトサイドヒッターのレプキーがオポジットとしてスタートから出場。レプキーが頑張って21点の最多得点。本当に本職アウトサイドだよね?(笑)
髙橋もチーム3位の17得点で勝利に貢献。普段のパフォーマンスに比べるとスパイク失点がやや多かった(特に得意のパイプ攻撃を抑えられていたのは痛かった)ですが、この試合も攻守にわたり大活躍。超反応片手ディグが相変わらずエグい。フェイクセットも健在。ライトのバックアタックもありました。ただモンツァのスポーツディレクターのインタビューから、髙橋も体調が万全ではなかったようですが、その中でこれだけのパフォーマンスを出したのは流石。
モンツァに体調不良者が出ていた一方、ピアチェンツァも正オポジットのロマノが不在でした。代わり控えのジローニが入っていたんですけど、彼のパフォーマンスが安定していませんでした。このためモンツァのブロッカーが全体的にレフトよりにシフトしていてディフェンスしやすかったと思います。まあそんな中でもミドルのシモンにはボカスカ決められちゃっていましたが…。
またピアチェンツァは第5セット途中に正セッターのブリザールも離脱。腰に手を当てていたのでおそらく腰痛のたぐいだと思いますが、これでピアチェンツァは詰みました。
とくかく強いですモンツァ。ただ今週もCEVカップも含めて2試合あるのでコンディション面が心配です。
そんなことを言っていると本日27日の報道で、髙橋に怪我のため8から10日間の療養が必要との診断が出たそうです…。ミラノとの日本人対決を含め次の2試合への出場は難しそうですね。やっぱり試合中の運動量が他の選手と比べ物になりませんからね。しっかり療養してほしいと思います。
他のメンバーも大変でしょうが、CEVカップはポルトガルでの試合がフルセット勝ちだったので、ホームの試合ではなんとか3-0で勝ちたいところです。
その後にはミラノの石川祐希との対決。昨シーズンは髙橋の所属していたパドヴァが2戦2敗だったので、本人としても今シーズンこそ勝ちたかったでしょうが、コート上での直接対決は後半戦にお預けになりそうですね。
Photo: legavolley.it
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