試合レポート

宮浦健人がチーム最多25得点の活躍も、パリは2-3で敗れリーグ戦3連敗

フランス男子バレーボールリーグ第8節、宮浦健人所属のパリは現地時間11月25日(土)にポワティエと対戦し2-3(25-20, 20-25, 21-25, 25-21, 14-16)で敗れました。宮浦健人は先発出場し25得点の活躍でした。

第1セットスタメン

パリ

OH:コヴァチェヴィッチ(セルビア)、パヌ(フランス)
MB:マーセ(ドイツ)、ウェッター(アメリカ)
OP:宮浦(日本)
S:モッタパエス(フランス)
L:カプル(セルビア)

ポワティエ

OH:エルサー(カナダ)、ラプティス(ギリシャ)
MB:コンセプシオン(キューバ)、ロアッタ(フランス)
OP:トイ(トルコ)
S:ウォルシュ(カナダ)
L:カネサント(フランス)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、パリが序盤からOP宮浦やOHパヌで得点して8-6とリードすると、さらにSモッタパエスのツーアタックなどで13-8とパリが抜け出します。その後ポワティエがMBコンセプシオンのサービスエースなどで16-15と1点差まで詰め寄ります。しかしMBマーセのサービスエースなどでパリが23-18と再び点差を広げると、最後はMBウェッターのスパイクが決まり、25-20でこのセットをパリが取ります。

第2セット、序盤からOP宮浦が相手ブロックに連続で捕まりポワティエが0-4とリードします。そこからパリはOHパヌのスパイクで得点しますが、9-12と点差が縮まりません。その後OPトイのスパイクなどで14-19とポワティエが逆に点差を広げると、そのまま最後もOPトイがスパイクを決めて19-25でこのセットをポワティエが取ります。

第3セット、出だしはOHラプティスの連続スパイクでポワティエが1-3と先行しますが、すぐにOP宮浦のサービスエースやスパイクでパリが5-3と逆転します。しかしOHラプティスのブロックで10-11とポワティエが再逆転に成功すると、さらにOHエルサーのパイプ攻撃などで連続得点を決めて11-15と点差を広げます。その後終盤にもMBロアッタの連続サービスエースで16-23とポワティエがリードを7点とします。パリもそこからOHパヌのサービスエースなどでブレイクするも、最後はMBコンセプシオンのクイックが決まり21-25でこのセットをポワティエが取ります。

第4セット、序盤からOHパヌのスパイクやSモッタパエスのブロックで5-2とパリがリードします。その後OP宮浦のサービスエースなどで13-9とパリが点差を広げますが、OHエルサーのサービスエースなどで連続ブレイクを決めたポワティエが16-16と同点に追いつきます。しかしMBウェッターのブロックやスパイクでパリが20-17とポワティエを突き放すと、そのまま最後はOP宮浦がスパイクを決めきり25-21でこのセットをパリが取ります。

第5セット、序盤はSモッタパエスのブロックなどでパリが6-4と先行します。しかしポワティエがOP宮浦、MBマーセを止める連続ブロックで7-8と逆転に成功。そこからOHエルサーのスパイクで9-11とポワティエが点差を広げます。その後パリがOP宮浦のサービスエースで11-11と追いつき、さらにポワティエのミスで14-13と先にマッチポイントを握ります。しかしパリのサーブミス、そしてOHラプティスのスパイクで14-15とポワティエがマッチポイントを握り返すと、最後はOHコヴァチェヴィッチのスパイクがミスになり14-16でこのセットをポワティエが取ります。

この結果パリは2-3でポワティエに敗れました。

MVP:OHアレクサンドロス・ラプティス 29得点(うちブロック5)、アタック効果率47.62%

宮浦健人は25得点(うちサーブ3)、アタック効果率30.95%

これでパリは通算成績3勝5敗9ポイントとして暫定9位となりました。

次は日本時間12月3日(日)2時00分から同13位のサンジャンディヤラックと対戦します。

リーグHP: https://www.lnv.fr/lam/statistiques
配信サイト(有料):https://www.lnvtv.com/

トシキのつぶやき

勝ちたかった試合でした。

ここ2戦は強豪相手に2連敗していたところだったので、順位でパリより下だったポワティエに対しては3-0か3-1で勝って勝ち点3を取りたかったところでしたが、まさか敗れてしまいました。

全体的に見るとパリは相手のブロックを含めアタックの失点がだいぶ多かったです。特にブロックはパリが5セットで8本だったのに対し、ポワティエはほぼ倍の15本のブロックを決めていてこれが結果に表れました。特にパリはサイドブロッカーに捕まっていました。

またサーブもポワティエの方がよく攻めることができていたと思います。サーブで攻められブロックで仕留めるサーブ&ブロックにパリはやられる形となってしまいました。パリの2枚看板であるOP宮浦とOHパヌのどちらも被ブロック5本と多かったので、ここは修正しないといけません。

あとパリはフリーボールの返球をネットに近づけすぎて失点になったシーンが3回くらいあって非常にもったいなかった。こういう細かいミスも減らしていきたいですね。

しかし宮浦個人に関して言えばここ数試合苦しんでいたサーブにようやく光が差したようで、この試合は3本のサービスエースの他おおくのブレイクポイントも決めていました。久々に強めのサーブをバンバン打ち込む彼を見られた気がします。今後もこの試合のように豪快なサーブをバンバン打っちゃってください。やっぱりその姿が宮浦選手らしい。

さて今回の敗戦で3連敗となってしまったパリ。そろそろまた勝ち星がほしい。チームとして何かうまく回っていない様子なので、次の試合でこそ何かいいきっかけをつかんでほしい。

Photo: Parisvolley

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