コラム

海外バレー選手紹介その10 ルーク・ペリー

2020年7月23日

ペリーは、高い運動能力を武器にコートを守るオーストラリアの守護神だ。特にディグの反応が素晴らしく、身長180cmにもかかわらず、最高到達点が331cmあることからも彼の身体能力の高さが伺える。もうかれこれ8年ほどオーストラリア代表のリベロとして国際試合に出場し続けているが、実はまだ24歳と若い。日本代表で言うと、ちょうど石川祐希と同い年になる。欧米人にしてはかなり童顔だから石川よりも幼く見えるかもしれない笑。

ペリーが本格的にバレーボールを始めたのは14歳になる2009年と比較的遅い。しかしその後すぐに頭角を現し、3年後の2012年に国のスポーツ特待生となると、その翌年にはシニア代表入りを果たす。当時はまだ17歳であった。オーストラリアではバレーボールはマイナースポーツであるため競争相手が少なかったことも要因としてあったかもしれないが、その後の活躍から彼の能力の高さも十分に裏づけられる。

2014/15シーズンからフィンランドのラッカッパーで本格的なクラブでのキャリアをスタートさせたペリーは、すぐにその実力を買われ、翌2015/16シーズンにドイツの名門フリードリヒスハーフェンに移籍。その翌年には更にドイツのベルリンに移り、そこで2年連続のブンデスリーガ優勝に大きく貢献する。このドイツでの活躍により、ヨーロッパ市場での評価を得ることに成功した。

その後2018/19からは、満を持してポーランド、プルスリーガの名門であるレソヴィア・ジェシュフに移籍し、2シーズンプレーした。しかし、ちょうどプルスリーガ始まって以来のチームの大低迷や外国人枠の影響でなかなか思うように出場機会が得られなかったなど、ペリーにとっては苦しい2年間であったと思う。

今シーズンの所属チームはまだ未定であるが、ぜひとも引き続き高いレベルで彼のプレーが見れることを願う。

オーストラリア代表では、2019年のアジア選手権銀メダルを除いてまだまだ結果を残せていない。高い身体能力のある選手は揃っているように見えるが、まだまだ勝てる集団になっていない印象。更に近年はアジアのライバルであるイランや日本が力を付けているのも彼らを苦しめているだろう。2012年ロンドン五輪以来のオリンピック出場をペリーは果たすことができるだろうか。まだ24歳だしリベロだからあと12年、3回くらいチャンスはあるかな笑

 

Photo by CEV

ルーク・ペリー(Luke Perry)
1995年11月20日生(24歳)/オーストラリア・マードック出身/身長180㎝/体重75㎏/最高到達点331㎝/リベロ/所属未定/代表歴 2013-

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