試合レポート

髙橋藍MVP!パドヴァ、開幕戦で強豪モデナに勝利!!

2022年10月2日

バレーボールイタリアセリエAスーパーリーガは現地時間10月1日20:30からパドヴァ対モデナの試合が行われ、髙橋藍を擁するパドヴァがモデナに3-2(25-22, 16-25, 25-17, 23-25, 15-11)で勝利し開幕戦を見事に白星で飾りました。試合のMVPにはこの試合で攻守にわたり大活躍だった高橋藍が選ばれました。

正直なところ、試合が始まる前はまさかパドヴァが勝つなんて思っていませんでした。対戦相手のモデナはリーグベスト4常連の強豪で、チヴィタノーヴァ、ペルージャ、トレントと並んで「BIG4」と呼ばれ恐れられているチーム。メンバーもフランス代表のヌガペトやブラジル代表のブルーノなど実力のあるメンバーが揃っています。一方パドヴァは若手中心かつ超一流と呼べるような選手が1人もいない、リーグでも正直言うと中~下クラスのチームで、個々の能力ではモデナにかなり差をつけられている印象だったからです。

しかし個の力が強い方が単純にチームとして強いわけではないのがバレーボールの面白いところです。今回はチーム内でよい化学反応が起こせていたのとホームの応援をうまく力に変えることができたという点でパドヴァがモデナに勝っていたのでしょう。

チーム力とは言うものの、この日の髙橋個人のパフォーマンスは素晴らしかったと言う他ありませんでした。数字でわかるところでいけば、アタックは16得点で決定率57%(ミス3本、被ブロック0本)、サーブレシーブ成功率は69%とどちらも文句なく高かったです。特にスパイクはゾーン5のコーナー奥に落ちるボールがよく決まってました。ボールの軌道は高いからブロックも触りにくいしレシーバーもアウトと判断してもおかしくないコースなんですよね。あれは取れない。あとジャンプも高かった。跳躍感半端なかったですね。

またサーブもよく、エースこそなかったものの緩急をつけて連続ブレイクを何度もとっていました。特に第5セットは髙橋のサーブが勝負を決めたと言っても過言ではない活躍をみせてくれました。更には要所でのディグも光っていて、何度もチームのピンチを救っていましたね。

まだセッターのトスがたまに合わなかったり、フェイクセットに対して味方スパイカーの準備が遅れていたりしてもったいない場面も多少ありましたが、これらはチームのことですので今後改善されていくことでしょう。

とくかくこの日の髙橋は誰が見てもMVPにふさわしい活躍でした!本当におめでとう!!

髙橋以外にも、ミドルのクロサートはひとりでブロック6本も決めてくれたし、オポジットのペトコヴィッチは勝負所のハイボールを何度も得点にしてピンチを救ってくれました。まだまだシーズン序盤ですし若いチームではあるので調子の良し悪しが大きくぶれてしまうかもしれませんが、なんとか高いパフォーマンスを維持して、まずは前半戦でベスト8以内に入ってコッパイタリアへの出場権を獲得したいところですね。

間違いなく今後も高橋はパドヴァの中心選手としてチームを引っ張っていく存在になるでしょうから、引き続き応援していきます!!

あと今シーズンのパドヴァユニ、エメラルドグリーンがかかった感じが個人的に好きなので購買欲がかなり高まってきております(笑)。

一方敗れたモデナとしては痛い敗戦になりました。彼らからするとパドヴァは格下で絶対に勝たなければならない相手だったでしょうから。

モデナの今後のキーマンはリナルディですね。高橋と同じ21歳のアウトサイドヒッターで、この試合でもサービスエース3本とパドヴァレシーバー陣にとっては驚異的な存在でしたが、ファイナルセットは彼の連続スパイクミスに助けられました。アンダー代表で数々の成功を収めていてポテンシャルは折り紙付きの選手なので、彼が今後もっと成長してくればチームとしても大きくレベルアップしてくるでしょう。顔もめっちゃイケメンなので露出が増えれば日本でも人気出そう(笑)。

リーグ後半でのこの21歳イケメン同士の再戦もまた楽しみになってきました(笑)。

写真:Pallavolo Padova

-試合レポート
-, , , , , ,