試合レポート

イタリアリーグ男子バレー前半第2節 石川祐希は初戦をフルセット勝利!

2021年10月18日

イタリアリーグ男子バレー、セリエAスーパーリーグは前半第2節が終了しました。日本代表キャプテンの石川祐希が所属するミラノは、モンツァとのロンバルディア州ダービーをフルセットで制して初戦を白星で飾りました。一方の西田有志所属のヴィボ・ヴァレンツィアはホームで強豪トレントと対戦して1‐3で敗れ、開幕2連勝はなりませんでした。

ミラノは第1節に試合がなかったため他チームに遅れて初戦を迎えることとなり、ホームのアリアンツ・クラウドでモンツァと対戦。初戦でモデナに勝って勢いのあるモンツァが序盤から得点を重ねる一方、ミラノは初戦だからか堅さが見られるスタートに。ただ2セット以降はU21世界選手権金メダルの若手セッターポッロの配球が冴えてたミラノが徐々に調子を上げていきました。スタメン出場を果たした石川祐希は相手の強力なサーブで狙われ、いい状態でスパイクを打てる場面は少なかったですが、スパイク12点(決定率46%)、サーブ1点、ブロック1点の計14得点で活躍を見せてチームの勝利に貢献。直接得点に表れないプレーでの貢献も大きかったと思います。ミラノの最多得点は新戦力ジェスキー(アメリカ)の18得点。アタック決定率65%とかなり高かったのですが、決定率でそのうえを行ったのがこの日のMVPだった、こちらも新加入のチネニエーゼ(フランス)。驚異の80%でした。この勢いのまま連勝して、昨シーズンの6位を超えたいところ。次節はアウェーでこちらも勢いに乗っているピアチェンツァと対戦します。フランス人口多めの対決ですね(笑)。

西田有志が所属するヴィボ・ヴァレンツィアは、ホームで「ビッグ4」の一角であるトレントと対戦。トレントでは今シーズン、西田選手のジェイテクト時代の盟友カジ―スキがキャプテンを務めています。Vリーグでチームメイト同士だった選手がイタリアリーグで相まみえるのは今回が初めてだったんじゃないでしょうか。試合はやはりトレントの方が上手でした。第3セットこそデュースになりながらも意地をみせてセットをもぎ取りましたが、それ以外のセットはトレントが危なげなく試合を進めていきました。それでも西田選手はサービスエース4本を含むチームトップの20得点でこの日も存在感を十二分にアピールしました。サーブポイントが2試合で7点ですので、おそらくリーグトップの数字ではないでしょうか。ヴィボもまだまだこれからが楽しみです!次節はアウェーでまたもや強豪のモデナと激突します。相手オポジット・ニミルと西田の打ち合いにご注目!

そのほか前回王者のチヴィタノーヴァがピアチェンツァにフルセットで敗れました。ピアチェンツァはオポジットのラグムジア(トルコ)が爆発。計35得点、アタック決定率65%の大車輪の活躍でチヴィタノーヴァを圧倒し、ピアチェンツァがディフェンディングチャンピオンから貴重な1勝を上げました。また前回2位のペルージャは、ヴェローナを3‐1で下して開幕2連勝を決めています。

ピアチェンツァのエース、ラグムジア

 

第2節結果
ラヴェンナvsタラント 0-3
チステルナvsパドヴァ 1-3
チヴィタノーヴァvsピアチェンツァ 2-3
ヴィボ・ヴァレンツィアvsトレント 1-3
ミラノvsモンツァ 3-2
ヴェローナvsペルージャ 1-3

第3節の予定(現地時間)
10月30日(土)
18:00 ピアチェンツァvsミラノ
20:30 モデナvsヴィボ・ヴァレンツィア
10月31日㈰
15:30 ヴェローナvsチステルナ
18:00 トレントvsチヴィタノーヴァ
18:00 パドヴァvsラヴェンナ
20:30 モデナvsタラント

順位
6 2-0 6/1 トレント
6 2-0 6/1 ペルージャ
5 2-0 6/3 ピアチェンツァ
4 1-1 5/3 チヴィタノーヴァ
4 1-1 5/4 モンツァ
3 1-1 4/3 タラント
3 1-1 4/4 ヴィボ・ヴァレンツィア (西田有志)
3 1-1 3/4 パドヴァ
2 1-0 3/2 ミラノ(石川祐希)
0 0-1 1/3 モデナ
0 0-2 1/6 チステルナ
0 0-2 1/6 ヴェローナ
0 0-2 1/6 ラヴェンナ

写真:Lega Pallavolo Serie A

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