観戦・取材日記

欧州排球取材記8:パドヴァ0泊2日旅

2023年2月23日

遅ればせながら今月12日に髙橋藍選手が所属するパドヴァ対ヴェローナの取材に行ってまいりました。

今回は試合当日朝7時ワルシャワ発のウィズエアーでヴェネツィア・マルコポーロ空港まで向かいます。

今回は無事に定刻どおりに離着陸してくれました。

ヴェネツィア空港からはバスを使ってパドヴァへ。

天気は快晴

前回この時間に取材に行ったときにはそのままキオエネアリーナまで直行して当日練習の見学をしましたが、今回は試合が15:30と早く当日朝の練習はなしということだったので、そのまま中心部へ向かいました。

それでも試合まで時間があったので、前週からバレー観戦のためにイタリアに来ていた友人と合流してカフェに入りました。

注文したフレンチトースト、サイズがお上品でした

前週の日本人対決の話や前日まで連日パドヴァの練習見学していた話などいろんなお話をしました。

いやしかし本当に話題がつきない(笑)。

カフェに入ったのはだいたい11時半くらいだったと思いますが、なんやかんや話をしていると時間がすぎるのはあっという間で気づけば13時半。

開城は14時からでもちろん早めに会場入りしたかったので、この辺でキオエネアリーナへ移動します。

本当に天気がよかった

入場すると、照明はまだ暗くお客さんはもちろんまだまばらでしたが、すでにパドヴァの選手たちがコートに入ってなんか遊んでました(笑)。

そして今回は試合前にいつもパドヴァチームに大声援を送っている「メンインブラック」の皆さんとちょっとお話しました。

メンインブラックは、髙橋が決めたときは「タカタカタカ!」「アリガトウ!アリガトウ!」、アスパルホフのときには「パラパパパパパッパーアスパールフ」など個性的なチャントで会場を盛り上げてくれています(先日のミラノ戦では相手の石川がミスをしたときに「アリガトウ!」って言ってましたね(笑))

メンインブラックのみなさん

もちろんみんなすっかりラン・タカハシのファンになっておられました(笑)。

特に写真左のガブリエレさんはメンインブラックの中心的人物で、試合中はセンターで応援していますし、試合後は必ず髙橋に声掛けをされていますね。

髙橋自身もこのメンインブラックの応援が大好きで、メンバーの人たちとの交流も楽しみにしていると言っていました。

でも本当に一緒に応援したら楽しいこと間違いなしですね!!

ちなみにメンバーの皆さんが着ているメンインブラックTシャツは彼らから購入可能です。

僕も活動資金寄付の意味も込めて1着買いました。

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さて、そうこうしていると相手のヴェローナの選手も入場してきました。

ヴェローナ会場では既に3回見ていますが、ヴェローナ会場の記者席はコートからやや遠いので、ヴェローナの選手たちの様子をこんなに近くで見るのは初めてでした。

またヴェローナの選手に交じって中央大学3年の藤原直也選手の姿もありました。

大学のプロジェクトで短期派遣されている選手のうちのひとりで、このときはチームに合流してまだ2週間くらいだったと思います。

まだ自分から他の選手たちに声掛けをしている様子があまり見られず、やっぱりコミュニケーションの部分で苦労している感じを見て取れました。

しかしオポジットのサポシコフや他の選手たちに声をかけてもらいながら彼らに交じって同じメニューを一緒にこなしていっているときは、本当にいちチームメイトとして参加できているんだなと感心しながら見ていました。

ちなみに藤原くんは藍くんと同級生かつ同じ京都出身で高校時代はライバル同士。

その髙橋藍は練習生ではなくシーズン最初から選手として、なんなら中心選手としてこのイタリアで活躍していることを考えると改めてめちゃめちゃ凄いことだなと思いました。

そんな藍くんは本日も練習からキレキレでした。

この日はトルコ・シリアで起きた大地震の直後だったので、試合前には黙祷の時間が設けられました。

試合の内容に関してはこちらに書いています↓

試合は2-3のフルセット負けで、5セット目もデュースと本当に惜しかったですが、途中までの内容を考えるとストレートで負けてもおかしくなかった試合だったので、あの状況から勝ち点を取れただけでもすごいと個人的には思います。

またこの試合はヴェネト州ダービーだったこともあり、パドヴァ、ヴェローナの双方の多くのファンが会場に詰め掛けていたので今季見てきたパドヴァの試合の中でも内容、雰囲気共に最高の試合だったんじゃないかと思います。

もちろんパドヴァが勝てばもっと最高でしたが…。

試合終了後、藍くんは藤原くんのもとへ駆け寄り、しばらく2人でお話されていました。

この日は日本のテレビ局も取材に来られていました

このあと藍くん、そして藤原くんにそれぞれお話を伺いました。

藤原くんにも残りの時間でイタリアバレー、ヴェローナバレーをいっぱい吸収して、今度は練習生ではなく選手として戻ってきてほしいです。

ちなみにこの日も藍くんはフルセットで疲れているにも拘わらず最後のひとりまでファン対応していました。

毎回思いますが本当にすごいです。

このあとはキオエネアリーナを後にして再び友人と食事へ。

藍くんも行ったというイタリア料理屋さんでピザやパスタを食べながら、試合の感想やその他もろもろお話しました。

普段リアルにこうやってバレーボールを語れる機会が少ないので本当に楽しいひと時でした。

この日は宿を取っておらず、そのまま夜行バスでベルガモ空港まで行き、朝の便でワルシャワに帰りました。

この方法が宿とって翌日帰るより安くて早かったのでこんかいこのルート試してみましたが、けっこうタフで睡眠もあまりできず、結局家に帰ってからかなり寝直すことになったのでどうしようもない場合を除いて今後は使わないようにしようと思いました(笑)。

写真:筆者撮影

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