インタビュー

髙橋藍「取るべき点数を取れなかったというのは反省すべき今日の課題」ヴェローナ戦後コメント

2023年2月15日

イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第8節、髙橋藍所属のパドヴァ(10位)は現地時間2月12日(日)にホームでヴェローナ(5位)と対戦し、2-3(21-25, 22-25, 25-20, 29-27, 17-19)で敗れました。

試合後、パドヴァの髙橋藍選手にコメントをいただきました。

―今日の試合を振り返っていかがですか。

髙橋:前のチステルナ戦みたいな感じで、1、2セット目にパドヴァが自分からミスを出してしまって、自分自身もそうですけど、少しブロックに捕まってしまったり途中様子見ながらのプレーになってしまいました。そういうのが少し1、2セット目は良くなくて、パドヴァのリズムが作れずに相手が楽な試合展開、相手がやりたいようなバレーボールなってしまったので、そこはまだまだパドヴァがこういう相手に勝っていくために求めていかないといけないところだとと思います。そこはすごく重要になってくるんですけど、3セット目からメンバーも少し入れ替わりながらそれぞれの選手がいいプレーを出して、自分自身もさらにそこからギアを上げてプレーの調子を上げられたので、そこは本当にすごくいい形でバレーができたんですけど、最後に相手のサーブでやられてしまいました。パドヴァがその前に取れた点数もあったと思いますし、そういう取るべき点数を取れなかったというのは、反省すべき今日の課題なのかなと思いました。

―今日のスパイクについて。1、2セット目は決定率が10%代とかなり低い数字となってかなり苦悩されているように感じました。

髙橋:今日は入りから少し自分の中でいつもと違うようなスパイクを打っている感覚がアップのときからあったので、今日どういう形のプレーが一番ベストかなというところを1、2セット目はちょっと探りながらのスパイクになってしまって、うまくボールをヒットできていなかったというのもあったので、本当に1、2セット目はチームにリズムを作ってあげられませんでした。自分自身がやっぱりその数値だともちろんそのチームは勝てないですし、自分が軸として回っているチームでもあるので、自分自身がそこの数値と言うかもっともっとは難しい状況でもしっかり点数を取っていく、そういう力というのを常に求めていかないといけないかなというのは改めて思いましたね。

―今日途中から入って大活躍したガルディーニ選手についてはいかがでしたか。

髙橋:彼はシーズンを通して途中から出る機会がすごく多くて、ただ途中から出たときにも必ず彼は結果を残していましたし、本当に彼のピンチサーブにも何回も救われていました。もちろん高さもありますし、そういう彼の持っているポテンシャルを本当に今日は彼自身がすごく試合でアピールできたと思いますし、もちろんチーム自体が彼のプレースタイルであったりプレーの能力、レベルというところに今日改めて気づけたと思います。今日はガルディーニ選手が3セット目からすごくチームを変えてくれたので、本当に5セット目、勝てなかったですけどいい形のバレーを彼が作ってくれたなと思います。

ー先週のミラノでの試合のとき、試合の前後で石川選手や視察に来られていた日本代表のブラン監督とはどのような話をされましたか。

髙橋:そこまで深い話は全然してないんですけど、そうですね、ブラン監督はこれまでの自分の試合をもちろん見てくれてますし、今回のミラノのときには直接見に来てくださったんですけど、自分が成長しているというところはブラン監督からも言われました。もっともっと試合の中で能力を上げるためにいろんなことトライして、せっかくのこのレベルの高い機会だから、今持っているプレーの成長とともに、いろんなスキルをもっともっと身につけていってくれっていうのと、あとは怪我だけは気をつけてやってくれというような、サポートする言葉というか背中を押してくれるような言葉をブラン監督からは言われました。石川選手とはそうですね、本当に日本人がすごく多くてミラノのときは日本の会場でやっているような感覚だったので、本当にこういうのは嬉しいねという話をしました。またこうやって日本人対決をやっていることが日本に広まっていくことによって、世界で活躍するバレーボール選手がいるということがより広まり、それがバレーボールの普及にもつながってくると思うので、そこにも僕たちが海外で対決する意味があるんじゃないかという話をしました。

―先ほどヴェローナに練習生として参加している藤原選手(中央大3年、髙橋選手とは同じ京都出身の同級生)とお話されていましたが、どんなことを話しましたか。

髙橋:こんなところで会えるとはどっちも思っていなかったので、本当に嬉しい出会いでした。彼とは高校のときから切磋琢磨して、敵チームではありましたけど(髙橋選手は東山高校、藤原選手は北嵯峨高校)、一緒にバレーボールをしてきたのですごく仲もいいですし、コミュニケーションも取っていました。「ヴェローナどう?」とか、もちろん一応ちょっと先輩でもあるんで(笑)、何かあればもちろん連絡してくれてもいいしということや、彼も自分自身もそうですけどあと1ヶ月、今シーズン楽しんでお互い成長し合おうという話をしました。

―来週のモンツァ戦にむけてひとことお願いします。

髙橋:非常に重要な戦いになると思いますし、もちろんモンツァとの試合も簡単にはいかない難しい試合になると思うので、アウェイですけどパドヴァのプレースタイルというかパドヴァのバレーボールを最初から出していくというところを意識して、全力で、本当に勝ち点をしっかりと取りに行くというところを意識してやっていきたいなと思います。

写真:筆者撮影

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