試合レポート

【石川祐希】ミラノ、チステルナに0-3で敗れ開幕から3連敗

イタリア男子バレーボールリーグ第3節、石川祐希所属のミラノは現地時間11月4日(土)にチステルナと対戦し0-3(14-25, 15-25, 23-25)で敗れました。

石川祐希はスタメンで出場しチーム最多13点の活躍でした。

第1セットスタメン

ミラノ

OH:カジースキ(ブルガリア)、石川
MB:ロセル(アルゼンチン)、ピアノ(イタリア)
OP:レゲルス(ベルギー)
S:ゾンタ(イタリア)
L:カターニャ(イタリア)

チステルナ

OH:ラモン(スペイン)、バイラム(トルコ)
MB:マッゾーネ(イタリア)、ネデリコヴィッチ(セルビア)
OP:フォール(フランス)
S:サイッタ(イタリア)
L:ピッチネッリ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、出だしこそOH石川のサービスエースなどで2-0とミラノが先行しますが、MBネデリコヴィッチのスパイクやブロックでチステルナが3-6と逆転します。さらにOHラモンのアタックやブロック、サービスエースなどでチステルナが次々と連続得点を決めて8-18と点差を広げます。その後もリードを保ったチステルナ。最後はMBマッゾーネのスパイクが決まって14-25でこのセットをチステルナが取ります。

第2セット、序盤はOHカジースキのスパイクなどで6-4とミラノがリードしますが、そこからミラノに続けてミスが出て7-10とチステルナが逆転します。さらにOHラモンのスパイクやブロックで12-19と点差を広げます。ミラノもOH石川のスパイクなどで点数を取りますがチステルナの勢いは止まらず、最後はMBネデリコヴィッチがカジ―スキをブロックで止めて15-25でこのセットもチステルナが取ります。

第3セット、あとがないミラノはオポジットにカジ―スキ、アウトサイドヒッターにメルガレホを据えて挑みます。序盤はMBロセルのサービスエースなどで3-1と先行します。そこからOPフォールのスパイクなどで7-10とチステルナが逆転するも、OHメルガレホのサーブからMBピアノがブロックなどで14-13とミラノが再度リードを奪います。しかし終盤、2セット目からコートに入っていたOHペリッチ(セルビア)がスパイクとブロックで連続得点を決めてチステルナが20-22とまた逆転すると、最後はOH石川がブロックに捕まり23-25でこのセットもチステルナが取ります。

この結果0-3でミラノはチステルナに敗れました。

MVP:OPテオ・フォール(18得点(うちブロック2)、アタック効果率38.71%)

石川祐希:13得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック効果率15.62%した。

次回は日本時間11月13日(月)2時00分からチヴィタノーヴァと対戦します。

リーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

トシキのつぶやき

開幕3連敗、厳しいですミラノ。

その中でも厳しめに言ってやはりセッターのゾンタがミラノのアタッカー陣を活かしきれていません。セットが全体的に低くなっていますし(カジースキに関しては特にそう)、レフトへのセットもアンテナまで伸びないのでクロスにしか打てずブロックに捕まるというシーンも少なくなかったです。

第3セットに正セッターのポッロが2枚替えで後衛2ローテーションだけプレーしましたが、やっぱりセットの質が全然違いましたね。フワッとしたアタッカーが打ちやすそうなセットで、実際2回セットして2回とも得点になっていました。ゾンタのセットでサイドアウトを最初のスパイクで2回連続切ったシーンってなかったんじゃないでしょうか。

後衛でプレーできたし、ジャンプセットもしていたのでポッロの復帰はそろそろだと思います。彼がコートに戻ってきてくれたら今とは全然違うミラノが見れると思うので、早くその姿を見てみたい。ポッロ、はよ帰ってこい!(笑)

ゾンタにとってはこの3試合はとっても濃くて悔しい経験ができていると思います。なんとかこの貴重な経験を糧にして成長してほしいですね。

しかし、ゾンタのセットだったことを踏まえてもサイドアタッカー陣の失点が多かったミラノ。石川は被ブロック5本でアタック効果率15%台、カジースキに関してはアタック効果率がマイナスです。試合全体でチステルナに計12本もブロックポイントを与えてしまっては勝てるものも勝てません(ミラノは逆にわずか2本のみ)。サーブレシーブ成功率はチステルナよりもミラノの方がむしろ良かったのでこの部分を修正できるとよかったのですけど。

チステルナはMVPを取ったOPフォールをはじめアタッカーがのびのびとプレーできていましたね。試合全体でアタック決定率が53%ととても高く、セッター・サイッタの素晴らしい配球が光っていました。サイッタは昨シーズン髙橋藍と同じパドヴァでプレーしていましたが、改めていいセッターだなと感じさせられました。

さて、次はまた強豪チヴィタノーヴァ戦ですが、もういい加減負けられません。

コッパイタリアに出場するためには前半戦11試合終了時点で12チーム中8位以上になる必要があります。したがって単純計算で4敗以上してしまうとコッパイタリアへの出場がかなり厳しいものになります。

ここ2シーズン続けてベスト4まで勝ち進んだコッパイタリアなので、当然今シーズンは決勝進出ないしタイトル獲得を狙っているでしょう。それが出場もできないとなれば大問題です。

やはりポッロの復帰次第なところはあるでしょうが、例えそうでなくても意地を見せてほしいと思います!!!

Photo: legavolley.it

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