イタリア男子バレーボールリーグ第3節、髙橋藍所属のモンツァは現地時間11月5日(日)にモデナと対戦し、3-0(25-19, 25-19, 25-19)で勝利しました。
髙橋藍はスタメンで出場し、チーム2位の13得点でした。
第1セットスタメン
モンツァ
OH:マー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:フェルナンド(ブラジル)
L:ガッギーニ(イタリア)
モデナ
OH:ユアントレーナ(イタリア)、リナルディ(イタリア)
MB:サングネッティ(イタリア)、スタンコヴィッチ(セルビア)
OP:サポシコフ(ロシア)
S:ブルーノ(ブラジル)
L:フェデリチ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
試合レポート
第1セット、序盤からOH髙橋やOPシュワーツのサービスエースなどで連続得点を決めたモンツァが8-5とリードを広げます。そこからはお互いにサイドアウトを取り合い点差が動きませんでしたが、中盤でOH髙橋のサービスエースやOHマーのスパイクで21-16とモンツァが点差を広げます。そのまま最後はSフェルナンドがブロックを決めて25-19でこのセットをモンツァが取ります。
第2セット、OHリナルディの強力なサーブからOHユアントレーナがスパイクを決めるなどしてモデナが4-6と序盤先行します。しかしSフェルナンドのサービスエースやOH髙橋のアタックでモンツァが連続得点を決めて10-7と逆転に成功します。その後もOPシュワーツのスパイクやサービスエースで14-10、さらに終盤OH髙橋の連続サービスエースで21-16とモンツァが点差を広げます。そして最後はMBガラッシがスパイクを決めて25-19でこのセットもモンツァが取ります。
第3セット、序盤は7-7と競った展開が続きますが、モデナのミスが続いて12-9とモンツァが抜け出します。さらに中盤OPシュワーツとOHマーのサービスエースなどで16-11とモンツァが点差を広げます。その後はお互いにサーブミスが続く形でサイドアウトが続きます。そしてOH髙橋のパイプ攻撃とOPシュワーツのスパイクで24-18とモンツァがマッチポイントを握ると、最後はモデナのサーブがミスになり25-19でこのセットもモンツァが取ります。
この結果3-0でモンツァがモデナに勝利しました。
MVP:OPアーサー・シュワーツ(18得点(うちサーブ3、ブロック3)、アタック効果率58.82%)
髙橋藍は13得点(うちサーブ4)、アタック効果率57.14%でした。
次回は日本時間11月9日(木)4時30分からヴェローナと対戦します。
イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home
トシキのつぶやき
モンツァ、つよつよでした。
まず何と言ってもサーブでガンガンに攻めることができていました。OH髙橋4本、OPシュワーツ3本を筆頭に3セットで計10本のサービスエース。モデナのOHリナルディがサーブレシーブが苦手な選手で、そこに容赦なくサーブを打ち込んでいく理想的な展開ができていたと思います。実際にモンツァ10本のエースのうち6本は彼の失点によるものでした。
またサーブがよいのでブロックも必然的によくなり、チームで計8本のブロックポイントを献上。スパイクレシーブの本数も相手より10本以上多い数字となりました。
スパイクに関しては、OHマーがやや失点が多かったですが、OPシュワーツが安定感抜群で難しい状況でも何度も得点を決めてチームに勢いをもたらしました。ミドルへのセットも少ないながら高い決定率。
OH髙橋も硬軟おり交ぜた多彩な攻撃で高いアタック効果率を誇りました。特にこの試合はパイプ攻撃(真ん中からのバックアタック)が印象的でした。特に2セット目中盤のセッターの裏側からのパイプ攻撃は痺れました。
パイプ攻撃攻撃をうまく使えているということは、OH髙橋とSフェルナンドとのコンビネーションと信頼関係が高まってきている証拠だと感じています。このプレーは髙橋を象徴するプレーのひとつでもあるので、今後ともガンガンに使っていただきたい。
この日のモンツァはチーム全体でアタック決定率66%、第3セットに限ってはアタック決定率91%(しかもアタック失点ゼロ)ともう笑っちゃうくらい打てば決まる状態。これはでは負ける方がおかしい数字でした。
モデナはアタック決定率はそんなに悪くなかった、特にOPサポシコフとOHダヴィスキバはよく決まってましたがチームとしてサーブでうまく攻めきれていませんでした。またやはりOHリナルディが上記のサーブレシーブとアタックミスで多く失点をしたのが痛かった。昨シーズンもそうでしたが、モデナは彼の調子の良し悪しにかなり結果が左右されます。3セット目にユアントレーナを戻す方法もあったと思うんですがなんでやらなかったのかな。
とにかく個々がそれぞれの役割をしっかり果たしてカチッと歯車がハマってチームとして機能している強いモンツァ。コッパイタリア出場崖っぷちのミラノとは違い、危なげなく出場を決められるでしょう。
今月からCEVチャレンジャーカップも始まりますし、このチームが今季どんな成績を残せるか楽しみです!!!
Photo: Vero Volley