試合レポート

【宮浦健人】パリ、逆転でトゥールーズに敗れ今季初黒星

フランス男子バレーボールリーグ第3節、宮浦健人所属のパリは現地時間11月4日(土)にトゥールーズと対戦し、1-3(25-21, 20-25, 19-25, 21-25)で敗れました。

宮浦健人はオポジットとしてスタメンで出場し12得点の活躍でした。

第1セットスタメン

パリ

OH:コバチェビッチ(セルビア)、パヌ(フランス)
MB:マーセ(ドイツ)、ウェッター(アメリカ)
OP:宮浦(日本)
S:オッサール(フランス)
L:カプル(セルビア)

トゥールーズ

OH:カリヤギン(ブルガリア)、ヘルヴォア(フランス)
MB:クラーゲ(ドイツ)、ナックミニョム(フランス)
OP:ウィンケルミュラー(フランス)
S:チリヴィーノ(アルゼンチン)
L:サントゥッチ(アルゼンチン)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、パリは序盤にMBマーセのスパイクやブロックでブレイクを奪い6-4とリードを広げます。その後パリに連続でミスが出てしまい13-13と追いつかれますが、OP宮浦のスパイクとMBマーセのサービスエースなどでパリが終盤に21-19と再びリードします。そこからOHコヴァチェヴィッチが続けてスパイクを決めて25-21でこのセットをパリが取ります。

第2セット、序盤からOPウィンケルミュラーのスパイクやMBナックミニョムのブロックでトゥールーズが3-6とリードします。さらに中盤にもMBナックミニョムと途中出場のOHピカール(フランス)のブロックにOP宮浦らが捕まり10-16と点差を広げます。パリはそこからMBマーセのサービスエースなどで14-16と3連続ブレイクで点差を詰めますが、OPウィンケルミュラーのスパイクなどでトゥールーズがリードを保ち20-25でこのセットをトゥールーズが取ります。

第3セット、序盤はMBマーセのサービスエースなどで7-4とパリが先行します。しかしOHヘルヴォアのサービスエースなどでトゥールーズが8-9と逆転に成功すると、中盤にもOHヘルヴォアのスパイクやサービスエースでブレイクを重ねて20-16とトゥールーズが点差を広げます。その後もトゥールーズの勢いが止まらず最後はOP宮浦のサーブミスで19-25となり、このセットもトゥールーズが取ります。

第4セット、パリはOHパヌ、トゥールーズはOHヘルヴォアを中心に得点を重ねて9-9と競ったまま試合が進みます。しかしOHピカールのスパイクなどでトゥールーズが連続ブレイクに成功し9-12と点差を広げると、その後もOPウィンケルミュラーのスパイクなどでリードを保ちます。終盤にトゥールーズに連続でミスが出て21-21とパリが追い付きますが、そこからOHヘルヴォアの連続スパイクで3連続ブレイクを決めたトゥールーズが21-25でこのセットを取りました。

この結果、1-3でパリはトゥールーズに敗れました。

MVP:OHマキシム・ヘルヴォア(17得点(うちサーブ3)、アタック決定率64%)

宮浦健人:チーム12得点、アタック決定率39%

次は日本時間11月8日(水)4時からサンナゼールと対戦します。

リーグHP: https://www.lnv.fr/lam/statistiques
配信サイト(有料):https://www.lnvtv.com/

トシキのつぶやき

悔しい逆転負けで初黒星となりました。

パリは正セッターのパエスではなく控えのオッサールがスタメンセッターで出場(理由は不明、おそらくパエスのコンディション不良)。

若手のパエスよりもさらに若い選手で最初は心配したものの第1セットはなんとか取り切りました。しかし2セット目以降はほとんどトゥールーズのペースで試合が進んで行ってしまいました。

パリは攻撃の中心であるOP宮浦とOHパヌが振るわず、アタックとサーブで存在感をあまり示せませんでした。

特に宮浦はアタック失点(ミスと被ブロック)が多く、アタック効果率(決定本数から失点を引いて打数で割ったもの)は10%以下となってしまいました。普段と違うセッターで打ちにくそうな場面が少なくなかったですが、それでもこの数字は厳しめに行って悪すぎますね。サーブはいいものもありましたが、ブレイクにはつながりませんでした。

MBマーセやOHコヴァチェヴィッチなど他の選手がいい活躍をしていただけに残念です。

トゥールーズは逆にOPウィンケルミュラーとOHヘルヴォアの攻撃が安定していました。特にMVPだったヘルヴォアは勝負強さが光りました。

昨季王者のトゥールを破った直後で勢いそのままに連勝を重ねたかったパリですが、昨季11位のトゥールーズに早々に土をつけられることになるとは…。フランスリーグの拮抗度合がわかるよい機会となりました。

とりあえず今日のところは切り替えて次に備えてほしいと思います。Sパエスの状態が気になりますが、次の試合ではコートに立つ姿を見れることを願います。

宮浦もまだまだ爆発的な活躍が出ていないですね。被ブロックが多いのも気になります。しかしこの辺は昨シーズン日本代表の髙橋藍もイタリアで乗り超えた部分なので、きっと彼もやってくれるでしょう。

Photo: ParisVolley

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