ウルミア（イラン）で行われている男子バレーボールアジア選手権2023。現地時間8月23日(水)、日本代表は決勝トーナメント1回戦でバーレーンと対戦し3-0（25-14, 25-14, 25-17）で勝利しました。
第1セットスタメン
日本
OH：髙橋藍、石川
MB：小野寺、山内
OP：西田
S：関田
L：山本智
※ポジション：OH＝アウトサイドヒッター、MB＝ミドルブロッカー、OP＝オポジット、S＝セッター、L＝リベロ
試合レポート
第1セット、序盤OH石川のサービスエースで3-1と日本が抜け出すと、MB山内のブロックなどで10-6と点差を広げます。その後もOH髙橋藍のアタックやサービスエースで18-12、そして最後は途中出場のOP宮浦の2連続サービスエースで締めて25-14でこのセットを日本が取ります。
第2セットもOH石川のブロックから日本が1点目を取ると、L山本のディグなど守備からの切り返しで得点を重ねて7-2とリードします。中盤OP西田のアタックとサービスエースで15-9、さらにOH髙橋藍の2連続サービスエースなどで21-10と日本が点差を広げます。日本はセットポイントを迎えてからバーレーンサービスエースを奪われてしまいますが、最後は相手にネットタッチのミスがあり25-14でこのセットも日本が取ります。
第3セットは第2セット途中からコートに入っていたMB髙橋健太郎、そしてOH大塚をスタートから起用します。そのMB髙橋健太郎のクイックで日本が1点目を決めると、OP西田のスパイクやOH大塚のパイプ攻撃などで6-1とリードします。更にL小川とOH甲斐もコートイン。その甲斐のサービスエースなどで18-11と日本が更に点差を広げます。そして最後は23-17からOH甲斐のスパイクとOP西田のサービスエースが続けてきまり、25-17でこのセットも取った日本が3-0でバーレーンに勝利しました。
シードの日本は中1日を空けて、現地時間25日(金)に準決勝を戦います。
感想など
本日も快勝！！！
バーレーンはウズベキスタンよりはやや上だけど、タイよりもだいぶ劣る感じの相手でした。日本とバーレーンは試合前のウォームアップの雰囲気からかなり対照的で、和気あいあいと和やかな日本に対し、バーレーンは各選手の表情がかなり堅く見えました。
日本のスタメンは初戦のタイ戦と同じガチメンで、かつ初戦と比べるとだいぶ堅さが取れていたので終始余裕を感じられました。
初戦で特に堅さを感じた髙橋藍もこの日は動きがよく、サーブも含めてコントロールショットを中心にリラックスしてプレーをしているように見えました。1セット目終盤での山内へのトスは、得点にこそなりませんでしたが観客を沸かすスーパープレーでしたし、2セット目のショートサーブでの2連続サービスエースも痺れました。12得点でこの試合のベストスコアラーでした。
痺れたと言えば宮浦の1セット目最後の2連続サービスエースもですね！それまで力を抜いてコントロール重視のサーブを打っていたところで出力を上げたら2連続エースになった形でしたね。流石でした。
その宮浦とポジションを争う西田も1試合目よりも動きがよくなっていたと思います。まだまだ本調子ではないでしょうが、マッチポイントでのサービスエースはその兆しを感じさせてくれました。この日も会場の声援を一番浴びていたのはこの西田でしたが、イランでは男性陣のみならず女性陣からの声援も彼が一番受けています！圧倒的支持率！！(笑)
そしてこの試合アジア選手権初出場となったMB髙橋健太郎。1、2試合目はアタック練習にも参加していませんでしたが、この日はウォームアップでアタックを打っていたのでもしやと思っていたら本当に出ましたね。この試合ではなかなか目立ったプレーはありませんでしたが、今後の活躍に期待したいところです。
ここまでの3試合は、厳しい言い方をすれば日本にとっては練習試合にもならない相手でしたが、次の準決勝からがいよいよ本番というところでしょう。準決勝はおそらくカタールが勝ち上がってくると思いますが、カタールは今年のチャレンジャーカップ（VNLへの昇格がかかった大会）の決勝戦で優勝したトルコをあと1歩まで追い詰めた実力あるチームです。正直、個人的にもぬるい試合を見続けるのは飽きてきたので(笑)、準決勝以降楽しみです！！
Photo: IRIVF